汚れた門

Instagram とFacebook Messenger の相互乗入れ

Facebookが、傘下のInstagramと同じく傘下のメッセージングアプリのFacebook Messengerを統合してお互いのユーザーとメッセージを送れる機能を9月30日より追加した。これによりInstagramのユーザーがFacebook Messengerのユーザに対して写真やビデオ、テキストを送れるようになったし、逆も可能になった。

現在までに発表されたのは、ここまでだが、同じくFacebook傘下のWhatsAppと言う強力なメッセージングアプリがありこれも同様に統合されると予想されている。

アメリカには日本や中国と違い独占に近いメッセージングアプリはなく、今のFacebook MessengerやWhatsAppを始めとしてアップルのiMessageなどいくつかのプラットフォームが存在する。メッセージングアプリが複数あったときのユーザーの不便はどのプラットフォームで誰と何を会話したかと言うことが、履歴をたどることによって確認することが煩雑だということだ。日本ではLINEが中国ではWeChatが圧倒的な地位を占め、ほとんどのメッセージングは単一のアプリのタイムラインや相手先の確認を行うことですぐにわかる。これがアメリカンではアプリが複数あり面倒なことは事実だ。

アメリカではFacebookの傘下のメッセージングアプリを使って1日に1000億回のメッセージが送られていると言うことだ。少し古いデータだが2015年にショートメッセージを使って送られたメッセージの数が240億回と言うことなので、Facebook傘下のメッセージングアプリだけでそれの4倍以上のメッセージが1日に送られていると言うことになる。

Facebookの狙いは他のメッセージングプラットフォームを駆逐してFacebookがメッセージングにおいても日本のLINEや中国のWeChatの地位をアメリカ国内で確立することやると思われる。Facebookが傘下のメッセージングアプリを統合すればアメリカ国内においては圧倒的な地位を占めることができ、LINEやWeChat のような地位を得る。

メトカーフの法則によればネットワークに参加するユーザーの数が増えれば増えるほど、そのネットワークの価値が高まるので、Facebookの戦略は事業的には正しい。ただ、今は巨大IT企業のGAFAに対して独占禁止法の調査が行われている。この独占禁止法についての司法省の対応の進展がどうなるかも併せて注目される。

Facebookは2012年に当時としては破格の1000億円で当時13人しか社員のいなかったInstagramを買収した。これはInstagramが市場に登場して急速に人気を集めた事に対する競合排除の手段としての買収と言われてる。また同様にWhatAppも2014年に 2兆円で買収している。どちらもその後も発展を遂げ、地位を築いているので、これらの統合は圧倒的な力を持つだろう。