コーヒー栽培地の50%が2050年までに消滅

コーヒーと環境変化の記事を読んだ。温暖化の影響で、コーヒーの木を育てるのも困難な状況にあると言う。ニカラグアで取材された記事だが、世界のコーヒー農園に当てはまる内容だ。

コーヒー栽培に適さない高い気温に環境が変化しているという。さらに、雨が全く降らなかったり、激しく降ったり、ハリケーンが来たり、新しい害虫が発生したりとコーヒーで生計を立てるのがだんだん難しくなっていると言う。今の気候の変動を食い止める以外に、将来もコーヒーを育てる方法はないと、多くのコーヒー農家は感じていると言う。

2014年に公表された調査によれば、温室効果ガスが多少削減される環境下で、コーヒーの主要な品種のアラビカ種とロバスト種を栽培する土地の50%が、2050年までにコーヒーの栽培に適さなくなると言う。特に、そのエリアはブラジルとベトナムと言うことだ

コーヒー豆の収穫の減少は大きな影響がある。何十億人と言う人がコーヒーを飲めなくなると言う事はさておいても、コーヒー農家を始め、コーヒー豆の収穫、輸送、販売、焙煎に関わる多くの人の生計の道が絶たれる可能性がある。

一杯のコーヒーを作るためのコーヒー豆を育てるのに150リットルもの水が必要と知って驚いた。それが、雨が降ったり、降らなかったりするために、コーヒー農家は水を有効に使うための協力を始めたりしているという。しかし、それがもっと長い期間の乾季と雨季の繰り返しになった場合にどのようになるのだろうか。

そのために、現在の環境に適した種類のコーヒーの木の研究も行われている。しかしこれも、新種がどのように環境に適応するのか現時点ではわからない。仮に環境に適応したところで、すぐにコーヒー豆を収穫できるわけではない。コーヒーは、ある程度収穫できるようになるために、長い時間がかかるという。収穫減に苦しんでいるコーヒー農家にとってはすぐの解決ではない

方法としては、コーヒーの栽培地を、さらに高度が高い山の上に移動させていくことも考えられる。しかし、これを行うと、その森林の伐採等でさらに温室効果ガスを増やす可能性もあるし、野生動物などの住処を奪うことになるので、これについては、ニカラグアのインタビューに答えたコーヒー農家は行いたくないと言っている。ちょっと安心する答えだ。

一方で、コーヒーの木を育てないでコーヒーを得る方法も研究されている。コーヒーの実に着く微生物を培養することにより、コーヒーと同じ色で、香りや味のするエキスを抽出する方法を研究していると言う。この方法ではコーヒーの木を育てるより水やエネルギーの使用量が少なくなるため環境には優しいと言う。個人的には、毎日朝、コーヒー豆を挽く楽しみがなくなるが、コーヒーが飲めるならそれでも良いかなと思う。

日本でも環境の変化は激しくなっている。子供の頃に気温が30度を超えるような日は年に何度もなかった。それが今は35度を超える日は珍しくもない。ゲリラ豪雨や台風が激しくなり、それがもたらす災害が毎年日本各地を襲う。今の時点でこれだから、今の環境の変化を食い止めなければ、いや食い止めるだけではさらに悪化するのは確実なので、ゼロエミッションを目指す以外に、コーヒーも含めて今の生活を守る方法は無い。