ラグビーワールドカップの決勝から1年

11月2日は、ラグビワールドカップの決勝から1年。決勝の日というだけではなく、9月20日の開幕からの44日間のラグビーの熱狂の日々の終着点。

私のタイムラインでも、メディアの報道でも、ラグビーワールドカップ1周年記念の行事のことがたくさん出てきて、1年経ったという感慨に耽った。あの決勝からの出来事が、個人的にも社会的にも多種多様なので時間の感覚が狂っている。まだ、1年しか経っていないことが驚きだ。

静岡のエコパスタジアムでは、1周年記念のイベントが開かれ、アイルランドを破った記念のモニュメントが披露された。静岡の衝撃と言われたあの大勝利だ。ちょっと信じられないことを見た気がしていた。2015年のブライトンの奇跡と言われた試合も見ていたが、あれと同じくらい感激した。この記念行事の日には、2019年に大活躍し、医師になるために引退する福岡選手の元気な姿が見られてよかった。

また釜石では、1周年記念としていくつかのイベントが開かれ、シー・ウェイブスとクボタの試合が開催された。大分の県立美術館では、ラグビーワールドカップの写真展が開催され、写真であの日々を振り返ることができたようだ。

日本ラグビー協会が主催するソーシャルメディアのキャンペーンで、「#あの熱狂をもう一度」をつけた投稿を募るキャンペーンが行われ、私を含む多くの人が参加した。このキャンペーンも今日までなので、たくさんの#あの熱狂をもう一度の投稿がされるだろう。これ以外にも、私が知らないたくさんのイベントが実施されたのだと思う。

あの大会期間中の熱狂のから、たった1年と思えないような感じがする。大会前には、誰もあれほどのイベントになるとは想像もしていなかった。大会中はメディアにはラグビー日本代表の情報が溢れ、日常会話にもラグビーの話題が出てきた。2019年のテレビの視聴率は、1位が決勝の日本対南アフリカで41.6%、 2位が、プール戦突破を決めた日本対スコットランドで39.2%。2019年の視聴率のベストテンの1位と2位になっている。ラグビーの2試合の他に、ベストテンには紅白が前半後半別々に4位と8位に入っているが、ラグビーの紅白を除けばそれ以外の6番組はすべて、10月12日のニュースだ。これは台風19号が関東地方を襲い、すべての公共交通機関が運休になった日だ。台風の影響で自宅にいて台風関連ニュースを知るために多くの人がテレビの前にいたと言うことだ。この時の台風の影響でラグビーワールドカップも3試合が中止になっている。

台風は多くの被害をもたらしたが、翌日の10月13日には日本対スコットランドが、予定通り開催され、日本がスコットランドを破り決勝ラウンドへの進出を果たした。そう書いていても、それがもっと昔のような気もしてくる。そして、今年は台風の上陸のない珍しい年になったが、神様もいたずら好きだ。

あのラグビーワールドカップの成功を受けて、今年は東京オリンピック・パラリンピックもあるが、ラグビーにとっても大会の資産を生かした飛躍の年になるはずだった。しかし、コロナウイルスのために、すべての試合が中止になり、11月に予定されていた日本代表の海外遠征で、スコットランドとアイルランドと戦う予定だった試合も中止になっている。ようやく、最近になって大学ラグビーは始まったが、年末の高校ラグビーはどうなるのだろう。

ヨーロッパを始めとしてアメリカやブラジルインドなどの多くの国では感染が収束する兆しが見えないし、ヨーロッパの第二波ではまたロックダウンが始まっている。ついにはアメリカでは一日の感染者数で新記録を出して、累積も1000万人に迫って来た。この状況では、スポーツどころではない。横浜でのプロ野球の収容人数を増やして試合を開催する実験が行われたが、その分析結果はまだ発表されていない。こんな対策で問題なく実施できるという知見が得られる実験になっていると良い。

オリンピックも含めて、早くスポーツなどのイベントがある日常に戻ってもらいたいということが、1周年の日に思ったことだ。

#あの熱狂をもう一度