VerizonがYohoo!とAOL売却

アメリカ第一位の携帯電話会社Verizonは、そのメディア部門の90%を売却して、数多くののメディア企業を手放した。

たくさんのブランドが含まれるが、中でもYahoo!とAOLはインターネットの歴史で、一時代を築いたパイオニアの企業である。インターネットの黎明期、ウエブページのディレクトリーを人力で制作し、人々の検索のニーズに応えた。その結果、インターネットビジネスの最初の巨大企業として君臨した。しかしながら、人力で登録を行っていたため、爆発的なウェブサイトの増加に対応できず、後から出てきたロボット検索のGoogleに検索では破れていた。そして、Googleの検索エンジンを使用しながら、様々な情報を集めた、ポータルサイトとして運営されている。しかし、一時の力も輝きももはや失われている。

AOLは、インターネット接続を中心として発展した会社だ。まだ、コンピュータ通信の時代の接続とポータルのビジネスが成功し、コンテンツ部門を充実させて、インターネットの普及期にトップ企業となった。後にTimeWarner合併し、AOLTimeWarnerとしてメディアビジネスの中心にいた会社だった。

その後、両社とも、インターネット・ビジネスの多様化やスマホの普及により、人々の関心がソーシャルメディアに移るにつれて、新しい波に対応できていなかった。

Verizonは、メディア広告ビジネスでの展開を意図して、様々なインターネット企業の買収を行ってきた。そして、2017年に、既にAOLを買収していたYahoo!を買収することにより、Oathと言う名前のメディアと広告の部門を発足させた。このOathには、すでに買収をしていたHuffpostに加えて、Flickr、 Tumblrなどのインターネット・メディア企業50社を擁し、そのユーザも10億人を超える巨大なメディア企業群を作り上げていた。

しかし、今回その90%をApollo Management Groupに売却する。Apollo Management Groupはニューヨークに本社を持つプライベートエクイティファンドで、そのビジネスはリースや金融が中心でメディア企業の実績は今のところ無いようだ。

今回のVerizonによるメディア部門の売却は、本業の携帯電話事業に集中し、今後の5Gの立ち上げに専念すると言う説明だ。しかし、それは表面上のことだ。

多分、ひとつには、メディアグループの10億人と言われるユーザとのデータベースと本業との連携ががうまくいかなかった。メディアグループを持っていても、本業の携帯電話へ顧客獲得の強みにならなかったと言うようなことが想像される。

もう一つの理由は、今すでに起こり始めている、クッキー時代の終焉でインターネット広告ビジネスの不透明感が増しているからではないだろうか。AppleとGoogleがクッキーをサポートしなくなりつつある今、広告のターゲティングはこれまでと同様に行かない。これがメディア部門の収益の大きな影響与えると言う予想したと思われる。