Clubhouseの今後

オンラインイベントを行う際に、YouTubeなどのライブ配信とClubhouseの音声配信を同時に行うと言うことが増えてきた。それ以外でも、プライベートでClubhouseを使っておしゃべり会をすると言うような使い方もされている。

日本でも日常生活に浸透してきているので、ユーザは急増している。2020年12月の週間アクティブユーザは60万人だった数字が、2021年1月には200万人人まで増え、そして2月には600万人に達した。今や、その事業価値は1,000億円と評価されている。

Clubhouseは、ちょうど1年前の2020年4月にApp Storeで公開されたアプリだ。そのコンセプトはインタラクティブ・ポッドキャスト。その際に録音機能をつけなかったところが、成功の要因かもしれない。リアルタイムに参加して、通常の会話のように消えていってしまう場を共有すると言う点が、今までのソーシャルメディアになかったものだ。通常のソーシャルメディアでは、参加者以外も後で見返す・聞き返すことができるから、参加して会話する価値が損われてしまう。

また、Clubhouseは招待制で参加して、その場の会話に参加すると言うことがポイントだろう。

Clubhouseが公開された、2020年は、コロナ禍によるロックダウンやステイホームのために、他者とのコミニケーションを求めていた人に最適なツールになったと思われる。

今のところアップルのiPhoneだけでしか参加できないので、この数に1年弱で達するのはすごいものだ。多分Clubhouseも、アンドロイド向けのアプリも準備中であろうが、早くしないと競合が現れる。

TwitterはClubhouseと同様のサービスのSpacesを今月公開予定だ。Instagramは既にLiveRoomをサービスしている。こちらはClubhouseと違って映像付きであり、発言者は4人までに限られている。Facebookも流行のサービスをすぐに導入する過去の経緯から行っても、Clubhouseと同様の音声ソーシャルメディアを既に開発中だろう

App Storeでのダウンロード数は既に1,300万回に達している。しかしながら、招待を受けないと参加できないので、ダウンロードした人がまだ参加できていない。仮に全員が参加したとしてもユーザ数が1,300万人なので、Facebookのような30億人弱と言うような数からすれば微々たるものだ。

現時点では、まだ収益モデルが確定していないから、Clubhouseが、どのようにこの人気をマネタイズするのか注目している。考えられるのは、テーマを決めていくイベントを行いこれにスポンサーをつけると言うようなことだろう。あるいは、イベント中に音声広告を入れると言うことも考えられるが、これはやめた方が良いであろう。

もう一つは招待制をどうするかだ、招待制により希少感があるため参加者が増え続けているが、招待制がなくなると、その希少感が消える。

ソーシャルのサービスが生まれて消えていく中で、Clubhouseがどうやって生き残るのか、メジャーな存在に育つのか、今のような1,000万単位のニッチな存在として生きていくのか、現時点では、まだよくわからない。当分注目して、他の企業の同様のサービスとの競争も含めて見ていこう。ただ、言えることは、音声のみのインタラクティブサービスには可能性が大きいと言うことは言える。