6時間以下睡眠が認知症を起こす

睡眠不足が認知症の原因になると言う調査結果が発表されている。この調査は、イギリスにおいて行われ、約8000人が参加し、参加者の50歳の時からから25年間にわたって追跡調査が行われた。その結果、6時間以下の睡眠時間だった人は、30%高い確率で7時間以上の睡眠をとっていた人よりも認知症を発症するということがわかった。

これまでは、睡眠不足が、認知症に関係する症状なのか、それとも睡眠不足が認知症を引き起こすのか分かっていなかった。それが、この調査の結果、睡眠不足が認知症につながることがわかったのだ。

しかも約8000人が参加した調査のため、統計学的な有意差のあるデータとなっている。

アルツハイマー病につながるタンパク質は、脳で15年から20年かけて蓄積されていく。このため、認知症につながるような物忘れなどの軽い症状が起きる期間が長い。同様に睡眠のパターンの変化は認知症の症状と思われてきた。

この調査は、正確な参加者数は7959人で1980年から始まって、2016年まで行われた。この調査参加者のうち521人が77歳の時に認知症と診断されている。

この調査に欠陥があるとすれば、睡眠時間は自己申告なので、必ずしも正しい睡眠時間を反映しているとは限らないと言うことだ。しかしながら参加者の数が多いのでその点についてはある程度補正できていると考えられる。

以前より多くの学者が指摘しているのは、認知症やアルツハイマー病の原因となるタンパク質は、睡眠により除去される。これが、短い睡眠が認知症に繋がる原因ということだろう。ただし、今までの調査では、それは証明はされていない。

9時間以上眠るような人は認知症を患う可能性があると言う調査もあるが、その長さはサンプル数が少ないので信頼性に疑問があると言うことだ。

また、個人的には少し気がかりなのは、50代に6時間以下の短い睡眠で、その後ノーマルの7時間以上の睡眠になった場合に認知症を患う確率は少し高くなると言うことだ。50歳代の頃は、仕事が忙しくて毎日6時間睡眠だった。徹夜はしないようにしていたが、それでも年に1度か2度は徹夜になってしまった。その頃は、最悪は3時間眠れれば良しと考えていた。そのような生活を長く続けていたので、今はなるべく7時間から8時間は眠るようにしている。それは、まさにこの調査で言う50代に短い睡眠でその後ノーマルな睡眠に戻した人に当てはまる。という事は認知症になる確率が少し高いと言うことだ。

コロナウィルス対策で有名なアメリカのCDC(Centers for Disease Control and Prevention)は、良い睡眠のためのコツを示している。

  • 規則正しい生活をすること。平日も週末も同じ時間に寝て同じ時間に起きるように心がける。
  • 寝室は静かで暗くリラックスできるようにする。また快適な温度も重要である。
  • 寝室から電子機器を取り除く。テレビコンピューター、スマホーなどである。
  • 就寝の前には大食い、カフェイン、アルコールを避ける。
  • 日中は運動を心がける。

この中では、寝室には電子機器がたくさんあるので、そこだけは条件を満たしていない。それ以外は、日中は運動を心がけているし、最近は夜のアルコールも控えている。以前の生活パターンは今さら消せないので、今はなるべく眠って、認知症にならないことを祈ろう。