夜明けの空

デジタル庁検討?

台風が近づいていることも影響するのか昨夜からゲリラ豪雨が何度も襲ってくる。今朝起きてみると、雲の頭合間なのか朝日が出ていたので散歩に出かけた。1時間歩くとまた黒い雲が近づいてきたので急いでスマホの雨雲レーダーをチェックした。また雨雲が近づいてきていたので慌てて家に帰ってきた。

日曜日なので新聞のニュースニュースがないのか、日経のトップは菅官房長官のインタビューだ。デジタル庁検討と言う見出しになっている。ネタに困って官房長官のインタービューから捻り出した感ありありだ。

菅氏は元総務相でもあったからICTについての知識は豊富なのだろう。先日のインタビューでも官僚機構のサイロ化に対して横串を刺すのが得意だと答えていたので期待したい。

コロナウィルス対策の定額給付金の支給やアプリ、情報の集約と分析等を見ても政府のデジタル化は非常に遅れている。日経の記事でも電子政府ランキングで日本は14位ということだ。警察国家になるのは困るがデジタル化によって行政の効率化が進むのであれば大変良いことだ。

デジタル庁なるものの目的が単なる政府や行政の効率化にとどまらず、デジタル技術や基盤の整備に投資をして日本のハードからソフトまでの産業が競争力を持つようにしてもらいたいものだ。デジタル化が日本全体の成長戦略の基盤となれば良いと思う。

とは言え今までもデジタル化については散々投資を行って失敗してきた。有名なものは経済産業省の「情報大航海プロジェクト」がある。「日の丸検索エンジン」とか「国産検索エンジン」とか言われ、当時急速に覇権をとったGoogleに対抗しようとしたものだった。これは結果が何も出ないうちにうさん霧消した。税金の無駄遣いの最たるものだ。

さらに「クールジャパン」のプロジェクトもある、これも経産省の主導だが、全く成果があげられない。

今までのやり方では、うまくいったものが何もない。政府の官民一体とか言うお題目だけで官僚が主導するのはやめて優秀な若い民間のベンチャーなどに業務を丸投げする位の覚悟がないと新しいものは出てこない。政府の役割は新しい産業やサービスを生み出す土壌づくりで良い。人材教育、基礎技術研究やインフラの整備に止めるべきだ。

日本の官僚機構は前例に基づいて業務をこなしていくのが強みだが、今の時代はそれが弱点になる。何もないところで1から全てを更地にして新しいものをデジタル技術で作っていく。それぐらいの覚悟でないといけないと思う。そのために前例や法律が足かせになるのであればそちらを変えれば良い。「よそ者、若者、馬鹿者」にまかせろというがその通りだ。彼らが新しいものを生み出す源泉だ。

21世紀の日本の生産性や技術力が徐々に後退を始めている。その流れに歯止めをかける最後のチャンスなんだ。そういう意味で菅官房長官のこのデジタル庁の新設が本当に未来を見据えたものなのか、それとも既存のお役所仕事のデジタル行政の部局の寄せ集めなのか注視していきたい。