アメリカ大統領選挙はまだ続く

大学では平穏な毎日で、授業も問題なく進んでいるが、アメリカは大変な週となっている。ゴアとブッシュの選挙の時と同じように決着が長引きそうだ。どちらが勝つにせよ、ギリギリの勝利で圧倒的に支持されて当選するということではない。それがアメリカの国の現状だろうか。

開票はまだ続いている。バイデン候補の票は伸びていて、ジョージアとペンシルバニアでは、ついに逆転した。ペンシルバニアをとれば選挙人が20人なので、他の州を取れなくても当選が確定する。

ペンシルバニアではバイデン候補が6000票程度のリードだが、今後開票が進む郵便投票等はバイデン候補に有利と思われている。ジョージアではバイデン候補のリードが、1500票なので州は、再集計を決めた。

ペンシルバニアが決定すれば、他の州は関係ないのだが、他の州の途中経過も動いている。いくつかのメディアがずいぶん前にバイデン候補の当選確実を出したアリゾナは、トランプ大統領が追い上げてその差は縮まり、今は4万票程度になっている。もともと共和党の州だから、現時点の93%の開票率では、どちらに転ぶかわからない。

不思議なのはアラスカの開票率が56%でずっと変わらない。これは途中経過を発表しないという州の方針なのだろうか。

どちらにしても、ペンシルバニアは、まだまだ開票途中で、あと数日かかるようだし、ジョージアの再集計も時間がかかると思われ、当選者の確定は、まだ先になる。

敗色が濃厚なトランプ大統領の陣営は、すでにいくつもの訴訟を起こして、最後まで戦うようだ。選挙などではよく大勢が判明したところで敗者が勝者に電話をかけ、祝福すると言うような光景が見られるが、今回の選挙ではそのような事は起こらず、いくつかの州で再集計や無効を求めると言うような訴訟が繰り返され、決着まで時間がかかりそうだ。

トランプ大統領の主張する選挙における不正については、共和党内部でも同調する人もいるが、たくさんの人が支持していない。娘のイバンカ・トランプを含む主要な幹部は口を噤んでいる。

街の映像を見ると、バイデン候補の勝利を祝う人とトランプ大統領の主張する不正に対して同調して抗議する人が、街に溢れている。コロナウィルス感染症の中で危険な光景だ。11月4日に10万人を超える新記録の新規感染者を出したばかりだが、5日には12万人を超え、新記録を更新している。同様にヨーロッパでは新規感染者が急増しており、チェコ、ベルギー、ハンガリー、ポーランド、イタリアでは春の患者数を超える数となっている。世界的に見て、コロナウイルルスの猛威はまだとどまるところを知らないようだ。

一方経済のほうは、大統領選挙との関連はどう読むのかよくわからないが、ニューヨークでも日本でも株式市場は上昇しており、日経平均はバブル期以降の最高の2万4千円を突破した。

このままバイデン候補が勝利すれば、コロナウイルスとの戦いの中で、約2ヶ月後には新しい大統領が生まれる。経済政策や中国との関係、中東の問題、様々な問題を抱える中で何が変わって何が変わらないのか、それが日本にどういう影響があるのか。不安定さと先の見えない状況はまだまだ続く。でも、それが世の常なのだろう。