1日に何歩歩けば良いのか?

毎日使っているFitbitに1日1万歩を目指しましょうと表示される。当然、この1万歩は、根拠のある数字だと思っていたが、そうではないらしい。

NYTの記事によると、「万」言う漢字が歩く人に似ているから1万歩にしたと、ハーバードの教授が語っている。

調べてみると日本で最初に発売された歩数計は、YAMASAが1965年に発売した「万歩メーター」だった。 YAMASAのサイトには以下の記述がある。

医師やジャーナリストが提唱する「1日1万歩歩きましょう」(1日1万歩運動)を国民的運動にしたいため、歩く小道具つまり歩数計を開発して欲しいと言う依頼を受け開発をスタートしました。

山佐時計計器株式会社サイト

つまり、NYTの記事とは違って、YAMASAが万歩メーターを発売する以前から、1万歩が、医師などから推奨されていたようだ。

NYTの記事と少し違うが、ともかく1万歩目標が決められ、それが世界中に広がっている。アメリカ の会社であるFitbitも1万歩を基準として使っている。

前出のハーバードの教授がこのような伝説をどこから発見したのかよくわからない。

同じ教授が、2019年に発表した調査によると、70代の女性で、1日に2,700歩しか歩かない人に比べると1日に4,400歩歩く人は死亡リスクを40%下げられると言うことだ。つまりこの2,700歩から4,400歩の間に基準があると言うことになる。もし中間にあるとすれば3500歩程度。少し余裕をみても4,000歩程度歩けばいいと言うことになる。

この調査によれば、さらにもっと歩けば死亡リスクが下がっていくが、7,500歩超えても、そこからは死亡リスクは変わらないと言う。だから、7500歩が目標となる。つまり1万歩も必要ないと言うことだ。

2020年に行われた、別の男女の5,000人を対象とする調査によれば、8,000歩歩けば、4,000歩歩く人に比べると心臓病で亡くなる可能性が半分になると言う。8000歩以上歩いても、リスクは下がらないが、害はない。しかし、心臓病などのリスクをさらに下げるわけではないようだ。

各国の多くの政府機関により推奨されている運動時間は、週150分あるいは、毎日30分だ。これをウォーキングの歩数に換算すると、週に16,000歩、あるいは毎日2,000から3,000歩と言うことになる。

この歩数であれば、ほとんどの人が達成していると思われるので、運動に関する基準は満たされていることになる。

ではなぜ、肥満や糖尿病が増えるのかと言う事になる。その原因は、運動と言うよりもカロリーの摂取量なのだろうか、あるいは食べ物の種類なのだろうか。

毎日12,000歩歩こうとして、普通は週に10万歩歩いている。これは運動と言うこともあるが、精神的な効果も大きい。仕事のことも含めて、様々なことを考え、いくつもアイデアを思いつくことがある。そういうことで8,000歩以上意味がないとしても、個人的にはそれ以上歩くことに意味があると考えている。