オリンピックが無観客に

東京オリンピックの無観客が決まった。地方の会場の観客については、今後の決定となっている。しかし人の移動などを考えるとこれも無観客になると考える方が自然だ。

減少していた新規感染者数が、特に東京で急増したのがきっかけだ。今の状況のままだと1,000を超えるもすぐだろう。デルタ株などの変異種が増えていて、感染力が強いと言うことも原因があるのかもしれない。

しかし、オリンピックの無観客の原因の1つは、ワクチン接種の遅れだ。ワクチンがもう2ヶ月早く始まっていれば、かなり感染が防げたのではないかと考える。7月8日現在で、1回以上接種した人は3,468万人となっている。昨日の1日の接種回数は約82万回。

この820,000回が60日間続いていれば4,920万回となり、全てが2回接種だと考えても、2,460万人となる。現時点の2回接種の人数は2,016人なので合計すると4,476万人となり、接種対象者の50%程度になる。

アメリカでは、1回でも接種した人が50%に近づくあたりから、新規感染者や死亡者も減った。現時点では、二回接種が48%、一回接種が55%となっている。その結果、1日に20万人を超える新規感染者を出していたが、7月7日現在で1日に15,000人程度だ。これを日本の人口に当てはめると、1日に6,000人程度と言うことになる。7月8日の日本の新規感染者は2,190人なので、ワクチンの接種が進んでアメリカでも、新規感染者数は日本の3倍と言うことになる。そのアメリカでは、すでにマスク着用義務が緩和されたり、店舗も通常営業に入っている。

アメリカよりはるかに新規感染者数が少ない状況で、オリンピックの無観客というのは理解が難しい。新規感染者数は確かに上昇トレンドにあるのは事実だが、それを恐れて、すべてを止めてしまうというのは、政府が責任を問われることを恐れて何もしないと言う別の問題を引き起こしているようにも見える。

コロナによるパンデミックが始まって以来そうだが、具体的な対策もなく、右往左往しているだけのように見えて、まるで、他の政策も合わせてみると、戦略もないまま、その場の場当たり的な対応を繰り返しているように見えて、国の今後を考えると暗澹たる気分になる。

オリンピックを見ることを楽しみにしていただけに、チケットを払い戻しなければいけないことに、一層気分が落ち込む。