Eメールの退場が近い

スマホと言う名前の携帯電話を、常に手元に持っている。だが、その本来の電話の機能を使う事はほとんどない。他の通信手段を持たない母が時々電話をしてくるだけだ。

Eメールが登場したときに、電話の運命は決まっていた。通信の手段としての主役が、次の世代に移ったと言うことだ。今や電話で仕事をする人はかなり少ないだろう。

Eメールが一般に使われるようになってから30年。次の主役の交代の時期がやってきた。アメリカのクリエイティブ・ストラテジー社が行った調査によると、Eメールはその役目を終えようとしているようだ。30歳以上であれば、Eメールは、主要な共同作業の道具となっている。しかし、30歳未満では、GoogleDocsが協業の道具の1位で、続いてZoomのビデオ会議が2位、その後はAppleのiMessageが3位。

Google Docsの協業の仕方と、ZoomやiMessageとは少し違っている。後者がコミュニケーション寄りだ。この調査ではGmailとOutlookが4位と8位に入っているが、コミュニケーション手段として、30歳未満ではメールが使われなくなってきていることをうかがわせる。この調査が日本で行われれば、LINEが上位に入るだろう。

個人的にも友人や知人との連絡は、LINEかあるいはFacebookのメッセージ機能等を使っている。Eメールと言うのは少し大仰な感じがして、ちょっとした連絡に使うのには気が引ける。

学生にEメールの使い方を教えたりするが、実際に彼らがそれを仕事でも使うことはあまりないかもしれない。電話がコミュニケーションの中心だった時代の郵便による手紙の感じだろうか。

LINEやiMessageのようなコミュニケーション手段は、ソフトとしてすぐ立ち上がると言う気軽さもあるが、私たちのコミニケーション自体が断片的で、表面的なものになりつつあるからだろうか。スタンプを使えば、1-Clickでコミニケーションが成り立つ。私たちの持っている人間関係も、そのように薄くなりつつあると言うことだろう。