日経の記事「崩れる水平分業」

今日の日経に「崩れる水平分業」と言う記事が出ていた。

AmazonとGoogleが、サーバー用の独自のチップを開発していると言う話だった。昔はサーバメーカーが、CPUも含めてすべての部品を自社開発、製造するのが普通だった。しかし、そのような垂直分業は、Intelが価格の安い、高性能のチップを販売することで、Intelとの水平分業の体制が確立した。

そして、その後はサーバーやパソコンにIntelのCPUが入っているのが当たり前になった。「Intel、入ってる」と言う広告のコピーを思い出す。

AppleのMacintoshにIntelのCPUが入った時は心底驚いた。Intelと言えば、WinTelと言われMicrosoftのWindowsとの連合軍で、Appleと戦っていると言うイメージだったからだ。しかしそれは、Appleも採用するほどIntelのCPUが進化を続けたと言うことだった。

日経の記事によればGoogleは、Intelのプロセッサプロセッサー開発部門の幹部をスカウトしてイスラエルでサーバー用チップを開発する計画のようだ。Googleは以前から、自社が使うサーバーを製造しているがチップも同様に自社開発している。

この記事で、この理由については触れられている部分が興味深かった。同記事によれば、各社が自社で開発を進める理由は、トランジスタの集積度が1年半から2年で2倍になる「ムーアの法則」がきかなくなったからだと言う。このためにCPUの性能向上が限界に近づき、サーバーの性能を上げていくためには、周辺に専用チップを配置していく必要があるが、専用チップをたくさん使うと効率が悪くなる。電力もたくさん消費するだろうし、反応も遅くなる。このために、専用チップとCPUを1個のチップとして製造することにより、効率を改善することができる。このようなチップをSoC(システム・オン・チップ)と言うふうに呼ばれる。

Googleの担当者によれば、このようなSoCが新しいマザーボードになると言う。

Amazonも自社のサーバーは、自社で開発しているが、既に多数の専用チップを自社開発をしていると言う報道もあると言うことだ。

サーバーではないが、AppleもiPhoneではAプロセッサと言う自社開発のCPUをもう長い間使っているし、MacBookには昨年からM1プロセッサを自社開発して搭載した。

IT機器の世界では、長い間モジュール化が進み、各社とも部品を買って組み立てることが普通だったが、性能をさらに高める、効率を良くするためには、独自の部品が必要となってきたようだ。このような状況でIntelはどのように動くのだろうか。Intelはもともと半導体で起業し、メモリーを製造していたがメモリーの製造で日本企業に敗れると、マイクロプロセッサーに方向転換をし、PCやサーバーのCPUで成功した。しかし今回のようにIT機器の垂直統合が普通になっていくと、Intelのビジネスはどこに行くのか興味をもたれる。

今日は、松山が気になって、集中できない。頑張れ!松山!