テレ朝がサッカー日本代表の放送から撤退か?

2022年カタールワールドカップのアジア2次予選は、10月と11月に行われる予定に変わっている。今の新型コロナウイルス感染症の蔓延のために予定が後ろ倒しになった。ただ、10月、11月の開催も現時点では危ぶまれるが、これがまた延期になると来年に予定されている最終予選の日程にも、何より2022年の本大会にも影響が出るかもしれない。

そんな中、長らくサッカー日本代表のアジア予選などの公式戦を放送してきたテレビ朝日が放送から撤退するのではというYahoo!ニュースの記事が出た。他に続報がないのでまだ真偽は不明だが、これほどのニュースなので間違いはないと思われる。

サッカーの試合といえば、サラ・ブライトマンの”Question of Honour”のテーマソングで始まるのが当たり前になっているが、これがもう見られないのかどうか。少し長いが、記事の引用は以下。

来年3月の開始を予定しているサッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選で、日本代表の試合の地上波テレビ中継が暗礁に乗り上げている。これまで放映権を持っていた、テレビ朝日は契約満了で撤退。アジアサッカー連盟(AFC)が来年から8年間の放映権契約を、香港が本社の代理店と2000億円超という途方もない金額で結んだため、日本のテレビ各局は二の足を踏まざるを得ない状況だ。日本協会も4年に1度のドル箱を失う危機に、焦りの色を濃くしている。(編集委員・久保武司)

Yahoo!ニュース

サッカーの日本代表はコンテンツとしては最上の魅力がある。テレビ朝日は18年にわたって日本国内のテレビ放送権契約を行なってきたが、その契約も今年で終了する。当然、継続交渉を行なってきたのだろう。しかし状況は変わっている。今までAFCのマーケティングパートナーとして放送権の契約を行なってきたらラガールデール・スポーツの契約も香港ベースのFootball Marketing Asia (FMA)に2021年から8年間にわたって独占的なマーケティングパートナー契約に切り替わっている。同然、巨額の契約金が動いたことは間違いがないが、フランスの巨大コングロマリットで、メディアやスポーツに軸足を移しつつあるラガーデールと電通やDAZNを持つパフォーム・グループの連合軍に勝ったわけだからそれなりの資金力があるのだろう。Football Marketing Asia (FMA)は6月のDDMC Fortisという社名を変更して今の名前になっている。

Football Marketing Asia (FMA)が、高額の保証金を支払って権利を取得しているから、高額の放送権をとって回収するマーケットは日本だろうから、当然、国内の放送権は高騰する。テレビ朝日もそれが理由で撤退を決めたのかもしれない。

放送権の行方がどうなろうと無料放送の地上波で放送してもらいたいものだし、そうならないとサッカーの人気にも陰りが出る。スイギリスでも一時議論があったが、ポーツの重要な試合は公共財だから、一部の独占にさせてはならない。しかし、そうは言ってもビジネスに介入はできないから何か解決の方法が見つからないか。一つはオリンピックなどのように、NHKと民放各局とのコンソーシアムみたいなものが、FMAから放送権を購入して分担して放送するというような方法だ。

最終予選の日程は不透明だが、早く決めてもらってコロナも収束させて、来年は日本代表の活躍をテレビでゆっくり見たいものだ。本大会への出場は安心できる状況だから、安心してテレビ放送を楽しめるだろう。