データ転送量の半分が広告

興味深い調査結果を見かけた。角川アスキー総合研究所が行ったスマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査だ。「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」と言うタイトルで公開されている。

これはスマートフォンでサイトにアクセスした時の全体のデータ転送量と広告ブロックツールで広告を非表示にしたときのデータ転送量の差を比べたものだ。調査した主要な15のサイトではデータ転送量の半分を広告が占めていた。その15のサイトでデータ転送量の44%が広告と推計されたと言うことで、あくまでも平均なのでサイトによって差がある。YouTubeなどの動画共有サイトやYahoo Japan!などのポータル、Facebookなどのソーシャルメディアでは動画広告が多い。つまりそういうサイトでは広告のデータ転送量の方が多いと言うことになる。

確かにインターネットでも動画広告が主流になりつつある。2019年の電通広告統計によれば、インターネット広告はテレビ広告を抜いてはじめて1位の広告メディアになっている。その中で最も伸びているのは動画広告で、2019年には前年比157%と言う驚異的な伸びとなっている。結果として、インターネット広告費の20%が動画広告になった。この傾向は今後も続くと予想されていて、5Gが当たり前になると広告は動画でない方が珍しいと言うことになるだろう。

つまりインターネットの広告の伸びを支えているのは動画広告で、結果として通量の半分を広告が閉めるようになってきていると言うことだ。さらに、今やインターネットはスマホで見られる割合が6割から7割と言われているので、その動画広告もスマホで見られている。多くの人はWifiの環境で使うケースも多いが、そうでない場合には注意が必要だ。

メディアには、広告の総量制限がある。テレビは放送時間の10%以内、新聞や雑誌では50%以内だ。インターネットにはこういう規制はない。ユーザーが視聴する際に広告が同時にデータ転送されるので、それが今回の調査では15のサイトでの計測と言う限定的なものであるが、半分が広告と言うことがわかった。

最近のスマホの課金はデータ量に応じて通信料が上がっていくものもある。この従量制のような料金体系を選んでいる人も多いので、ユーザーはバケットを気にしながら使うことになる。この際に、広告にも注意をする必要があると言うことだ。

そういえば、私は今バケットと言う言葉を使ったが、多くの学生はギガと言う。確かにスマホの契約もギガ単位の契約になっているので、ギガが単位となるのが普通だ。しかし、それにしても、ギガはギガバイトの略で、そういう単位でスマホを使っていると言うことに驚かされる。昔話をしても仕方ないが、少し前から見ても驚くほどの単位である。

この広告の転送量をを制御することができるのは、アドブロックと呼ばれるアプリだ。アプリをインストールして、ブロックする機能をオンにすることにより広告を非表示にできる。スマホで検索すれば、多くのアプリが有料、無料でダウンロード可能だ。

ただユーザーが広告をブロックすることになると、メディアや広告業界全体への影響も大きく、この調査もあまりメディアでは報道されていない。

角川アスキー研究所の発表内容の詳細はこちら。この調査では、他にブラウザアプリの表示速度も調査している。