減塩について

大学からの帰宅の時は、すでに薄暗く街灯や家々の明かりが目立つようになってきた。気がつくと、すでに10月中旬。最初の1週間がオンライン授業であったが、すでに今期も第3週が終わる。

数日前に、食塩摂取量の事を書いた。偶然ではないと思うが、アメリカのFDAがアメリカ人の食塩の摂取基準を、3.4グラムから3グラムに引き下げるガイドラインの発表が、昨日されていた。

引き下げの理由は、食塩の過剰摂取が引き起こす心臓発作、脳卒中、腎不全などの抑制だ。FDAは、健康的な食塩摂取の上限を2.3グラムとしていることを今回知った。ガイドラインの改定は、この理想の摂取量に近づけるために、現在の平均的な摂取量でる3.4グラムを、3グラムまで引き下げることを当面の目標にすると言う。たった0.4グラムの引き下げだが、先日の研究発表にあったように、それだけの量を少なくするだけでも健康維持に大きな効果を発揮することがわかっている。

それにしても、理想的な摂取量は1日2.3グラムだと言うことに驚く。2.3グラムと言えば、日本人では一食でこれを超えることが多い。日本人の平均摂取量は約10グラムと言われているので、アメリカの接種ガイドラインに合わせれば3分の1以下にしなければいけないし、理想的な摂取量であれば5分の1近くまで下げなければいけないと言うことになる。

ここで疑問が出る。食塩が健康に悪いとすれば、アメリカ人の3倍以上の食塩を摂取している日本人がどうしてアメリカ人よりも長寿なのだろうか。食塩摂取量以外の要因もあるにしても、アメリカの理想的な摂取量の5倍近い食塩をとる日本人は、アメリカ人より長寿であることの理由はなんだろうか。

日本の厚生労働省も2020年にガイドラインを改定して、1日の食塩摂取量それまでの6.5グラムから6グラムに変更している。仮に、この基準が守られたとしても今回のアメリカのFDAの基準の倍だ。これだけの食塩を摂取しても、健康に悪い影響を与えないような要因があるのだろうか。

健康に良いとされる日本食の弱点は食塩が多い事だ。厚生労働省が、今の日本人の平均的な摂取量の10グラムを6グラムに減らすことを推奨するのであれば、もう少し減塩のためのレシピを開発して発表するとか、減塩の啓蒙活動を行うべきかと考える。それにより、健康保険が支払う医療費が大きく削減できる。