Metaのロゴの評価

Facebookが社名をMetaに変えた。そして、そのロゴが発表されている。個人的には、Metaのシンプルなフォント、名前の文字数の少なさと、無限大記号のそっけなさに少し軽い感じがしていた。

ニューヨークタイムスに、Metaのロゴについての記事が出ていて、興味深かい内容だった。その記事によれば、スキャンダルで問題があった会社が、ロゴをユニークではなく、目立たなくして、攻撃的に見えないようにする事例の1つだと指摘している。その点からすれば、私が、最初に感じたそっけなさと言うのは、ユニークでなく攻撃的でないという意図から感じたものなのだろう。

さらに、デザイン専門家は、今の時代に求められるロゴは、様々なサイズに変更できることや、デジタル機器のスクリーンに表示されることも考慮しなければいけないために、シンプルさが求められると評価している。

他のデザイン専門家は、メタバースと言うまだ存在しないものを表現しなければいけないと言う難しさもあるために、表現が限られて難しいと言っている。これも、また事実だ。

別の専門家の評価では、Metaのロゴは及第点だという。シンプルであり、どんな大きさでもよくわかること、さらにブルーであることも重要だとしている。ブルーは、歴史的に安全や信頼を表現しているそうだ。さらに角のとれた無限大記号は脅威を感じさせないと評価している。しかし、同時に面白くもなく迫力に欠けるとも言っているので、私の感じたことと同じだ。

せっかくメタバースと言う新しい概念を発表しているのだから、もう少し、それを伝えるような斬新なデザインがあっても良かったのではと言うのは私だけではないようだ。

しかし、親会社のロゴなので、現時点では、Facebook、 Instagram、 WhatsAppのインターフェイスには出てこない。そういう意味で目立たないほうがいいと言う考え方なのかもしれない。

ただし一方では、主要事業以外のOculus今も含めてメタバース関連のものではインターフェイスに出てくるので、一般ユーザの視点からも重要なはずなのだが、今の時点では世間の逆風に首をすくめていると言うことなのかもしれない。

元FacebookのMetaは、Facebook 、Instagram 、WhatsAppという36億人が毎月使用しているアプリを傘下に持ち、目立つ存在だ。広告収入もGoogleに次いで世界二位の地位にある。

しかし、内部告発者の発言など、社会的にも司法的にも、非常に危うい状況に追い込まれている。そこで名前を変えて、目立たないロゴの会社にしようと言う意図が、新しいロゴに反映されていると見るべきなのだろう。

ロゴをデザインした会社のインタビューも出ていた。ロゴのコンセプトは、動き、次元、視点を考慮したものだそうだ。無限大記号は、仮想現実を経験するときにコントローラーを使った動きを反映して、最後に無限大記号に変わるようなムービング・ロゴになっていると説明している。多分、静止的なロゴより、3次元での動きを前提にしているのかもしれない。だから、2次元で静止している時は、素っ気なく見えるのだろう。