サブスクリプションの行方

サブスクリプションは、サブスクと略されるが、最近増えてきたビジネスの形態だ。個人的には、サブスクリプションと言われると、雑誌の定期購読をイメージする。その意味は、定期支払いによる使用許可と言うことだ。スポーツジムの会費や有料放送の会費は、サブスクという言葉がなかった時代から、サブスクリプション方式だった。

Adobeのサブスクに驚いた

最初に、雑誌ではなくてサブスクリプションになって、戸惑ったのはAdobeのソフトだ。2013年にパッケージ販売ではなく、サブスクリプション方式に変わった。Photoshopを使っているが、それまでは何年に1度か、アップグレードがあり、アップグレードするときに新しいソフトを購入すると言う形になっていた。全くの新規で購入するよりも、アップグレード版は少し割引になっており、継続使用と言う概念がそこにはあった。

しかし、サブスクリプションになって、毎月あるいは毎年の定額の支払いになった。最初は、かなり抵抗があり、毎月お金を払うと言うことに慣れなかった。しかし、常にアップグレードされて最新版を使用して、価格的にもパッケージを何年に1度か購入することを考えると、金額的にはあまり差がない。今ではすっかり、このサブスクリプションによる定額支払いに慣れたので、スマホのアプリの年に1度とかの支払いに対してあまり抵抗は無い。ウイルス・セキュリティーのソフトなども、かなり早い段階でサブスクリプションに変わったと記憶している。

Microsoft Officeまで

でも、1番驚いたのは、Microsoft Officeがサブスクリプションに変わったことだ。単に慣れの問題かもしれないが、Microsoft Officeは何年版、何年版とあり、それを時々購入すると言うことを長いこと行ってきたから、定期的に年や月に支払いすると言うことに戸惑った。

サブスクリプションのMicrosoft Officeはクラウドのストレージも付いているので、単にソフトウェアではなくサービスと言う形に変わったから定期支払いになったと言うことだろうか。

これはソフトウェアだから慣れていないのであって、最初に書いたとおり、有料放送やジムは、もともとサブスクリプションだ。

Spotifyは大発明

以前は衛星放送やケーブルテレビの契約をして、毎月定額を支払ってきたが、今はオンラインに変わっている。これもAmazon Prime VideoとNetflixの契約をしているが、毎月の支払いをして、支払いをしている間は見放題となっている。これは、全く新しくはなく、以前から変わらない。新しいのは、音楽のサブスクリプションだ。CDやダウンロードを買うのではなく、毎月定額払で、好きな音楽をいくらでも聴ける。これは新しかった。Spotifyは偉大な発明だと思う。

車はKINTO、それ以外も広がる

このサブスクは、多くの商品やサービスに広がってきている。テレビでよく見かけるサブスクは、トヨタの車の定額サービスのKINTOだ。保険料、メインテナンス、税金等を全て含んだ定額制で、3年5年7年の契約ができる。定期的に新車に乗って、面倒な手続きや支払いがないと言うことでメリットが多い。ただ、どの程度成功しているのかは知らない。

車以外にも多くのサブスクはある。コンピュータソフト、音楽や映像サービスと似ているもので言えば、漫画、小説、雑誌、ゲームソフトなどがあり、それ以外では、洋服、バック、アクセサリー、美容室といったところもある。あまり想像できなかったが、食品、お酒、レストランといったところまである。

ユーザのメリット、事業者のメリット

ユーザの側から見ると、面倒な手続きもなく、使い放題食べ放題といったようなメリットがある。ビジネスの側から見ると、定期収入が確約されており、ビジネスの安定につながる。顧客満足が高まってユーザが離脱せず、ある一定数を超えると損益分岐点を超え、収益が急上昇する。このために、初期から多くのユーザを獲得して、満足を与えることでなるべく多くのユーザを維持していくことがビジネスの上で重要になる。

とは言え、これは、どんな形式のすべてのビジネスに当てはまることで、ユーザを維持していくと言う事はサブスクリプションでなくても同じだ。そういう意味で、サブスクリプションは、ちょっと目新しいビジネスの仕方、セールスの方法で顧客を増やそうとしていると言う風にも見える。

以前からあるような、有料放送、コンピューターソフトウェア、スポーツジム、といったところはサブスクリプションが定着しており意味があるが、それ以外の商品・サービスのサブスクが単に目新しさを超えて定着するかどうかはこれからだ。