シビックをゲーム・ストリーミング・サービスで発表

ホンダが新型シビックを11月17日に公開する。アメリカでは1973年の導入以来、11代目の新型だ。ホンダの代表車種と言って良い。

Twichで新車発表

ホンダが、その公開の場に選んだのはアマゾンが運営するゲームのライブ・ストリーミング配信プラットフォームのTwichだ。そこで、ホンダはHonda Head2Headと言うチャネルのスポンサーになっているが、そのチャネルで新しいシビックが発表される。

新車の公開と言うと通常はホテルやコンベンションセンターなどで記者会見を開き、会場に多くのメディアを集めると言うのが通例だ。今回のホンダのゲームチャネルでの公開という方法は異例だ。

オンラインでの公開と言うのは、コロナ禍の今にあっては想定の範囲内だが、その公開する場が、ゲーム・ストリーミング・サービスなのだ。

アマゾン傘下のTwichはパンデミックの状況の中で爆発的な人気を得ている。これは、他の巣篭もり消費と同様だが、その中でも特に好調のようだ。

ホンダは、そのプラットホームにHonda Head2Headと言う名前で3年前からチャネルのスポンサーになっている。

今回の発表会は、このチャネルの中で特別番組を作り、Twichで人気のあるゲームのプレイヤーやフォートナイトのプレイヤーも登場する。さらに若者に人気のあるラッパーもライブのパフォーマンスを披露する予定だ。ゲーム好きには魅力的なコンテンツだ。

シビックと言うブランドを考えると、若者をターゲットとしているので、通常のやり方の伝統的なメディアを使ったアプローチはもはや有効ではない。ホンダの望むターゲットにコミュニケートするには、ゲームチャネルは最適な方法なのだろう。

Twichの視聴者の67%は35歳以下と言うことで、シビックのターゲットにはぴったりだ。さらにTwichの人気の高さから毎日1750万人の視聴者を集めている。これだけの数の若いターゲットを集めるのはゲームチャネルならでは。

デジタルメディアとコロナ禍でのマーケティング

難しいのは、ゲーム・ストリーミング・サービスのような特殊な環境下での企業のマーケティングだ。ゲームを楽しむ若者たちの中に企業がお金を使って入り込もうとすると必ず反発がある。しかし、ホンダはすでに3年もHonda Head2Headのスポンサーで、チームリキッドと言うeスポーツのチームのスポンサーになっている。時間をかけてゲーム好きの若者たちにアプローチしてきているから、いきなりゲームの世界にズカズカと入り込んできた企業ではなく、受け入れられやすいとホンダは考えているだろう。そして、多分それは事実だ。

映像配信がメインストリームになり、視聴者が断片化している中で、ホンダが以前より環境に適応したマーケティングを行ってきたことの成果かもしれない。

今回のホンダのゲーム・ストリーミング・サービスの中での発表会は、新しいが突飛なものでもない。それに、このことが既にニュースになり、11月17日のイベントの前から多くのメディアに取り上げられ事前の盛り上げは既に成功している。