それがしの一日

少し忙しくなってブログが半年も放置状態になった。忙しいと言っても簡単なブログを書く30分ほどの時間もなかった訳ではないので、むしろ精神的な問題。色々なことが一度に起きて対応できなかった。とは言え、しっかり夏休みを取って関西に行ったし、9月には1週間、イタリアを旅行した。振り返ってみれば大したことのない出来事の集積なのだが、その真っただ中にいると、そのようには考えられないことは今までも経験してきたことだが、どうも性格の問題なのだ。目先のことで頭が一杯になってしまう悪く癖はこの年になっても治らない。

城山三郎が石坂泰三について書いた「もう、きみには頼まない」に出てくる「それがしの一日」のような気分というか気概が備わっていないということだろう。あれを読んだのはもう18年も前になる。その当時、やはり大きなプロジェクトに一年余りも関わって、まったく余裕のない時期だった。そのプロジェクトの仕上げのために3週間の海外出張に行く際に持参した何冊かの文庫本の中の一冊だった。石坂泰三という人物のスケールと自分を比べるのも愚かなことだが、それでも「それがしの一日」ということだけは忘れないようにしようと出張先のドタバタの中で考えていたことをよく覚えている。ついでに書くと、予期しない事態が発生して、帰国してから半年もその収拾のためにまた忙しい思いをすることになった苦い思い出も蘇ってくる。

それがしの一日から余計な連想をしたが、これからは、その教訓を生かして周りをよく見まわして生きていこうと思う。どうせ、残り少ない人生、真剣過ぎても危ない目に合うばかりだから余裕を持たなければと思うようになってきた。

ということで2017年はこの数年の中でもちょっと緊張した年だった。年末になって思うことは、考えすぎず新しいことにチャレンジしようということだ。