朝のコーヒーは健康に良いのか?

朝、起きると、最初にするのは、コーヒー豆を挽くことだ。この10年と少しほどは手動のコーヒーミルを使っている。京セラのセラミックの歯がついたもので、まだ劣化の兆しは無い。数年前に唯一壊れたのは、回すハンドル部分の留め金が、長年の使用で金属が磨滅して外れてしまったことだ。何回回したら、鉄が摩耗するのだろうか?

京セラに問い合わせたところ、このコーヒーミルは既に廃番になっており、ハンドルの購入ができないと言うことだった。だが、親切にも、無料で日本茶を引く同じ形のハンドルを送ってくれた。これで、今から10年弱はこの京セラのコーヒーミルを使っていける。

このコーヒーミルを使い始めたのは、北京に駐在している時で、それまで使っていた電動のコーヒーミルが電圧の関係で中国で使えなかったからだ。それで北京用に京セラの手動ミルを使い始めた。

使い始めてわかったのは、1番細かく挽ける設定にすると、コーヒーが電動ミルよりも細かな粉末になることだ。コーヒー豆は深入りのものを使っており、牛乳や豆乳をたっぷり入れることから、細かなコーヒー粉末が苦味を出す。それ以来、日本に帰っても、電動ミルを使わずにこの京セラの手動ミルを使っている。

長い間コーヒーは体に悪いと思ってきた。確かに、焦がした豆から作る液体は、見た目にも体に悪そうだ。しかし、朝起きてコーヒーを飲まないと目が覚めないと思ってきた。だから朝起きて、コーヒーを飲んでというのが日課だ。

確かに若い頃飲んでいたようなコーヒーは、作り置きのコーヒーを沸かし直して出すような、ひどい味のものが多かった。あれでは、確かに酸化が進んで体に悪そうだ。

最も最近では、1991年にWHOはコーヒーを発がん物質の可能性があると発表している。これが、最後で、この30年ほどはコーヒーの健康被害の研究はないと思う。

最近では、コーヒーにはむしろ健康を促進する効果があると研究もたくさん発表されてきている。これとは関係なく、健康に良いか悪いかは別にして、朝起きてコーヒーを飲むと言う習慣が止められない。

最近読んだハーバード大学が2020年に発表した報告書によると、コーヒーが病気を予防するわけではないが、健康的なライフスタイルの一部になり得るとしている。コーヒーにはポリフェノールや抗酸化物質が含まれており、これらががん細胞の増殖を抑えたり、2型糖尿病のリスクを下げたりする効果があると言うことだ。

しかし、気をつけなければいけないのは、ペーパーフィルターを使わずにいれたコーヒーには、ジテルペンと言う油性の化学物質があり、これが動脈に有害なLDLコレステロールを上昇させるらしい。これを知ったのは最近で、フレンチプレスプレスを使ってコーヒーを入れていたが、今はペーパーフィルターを使ってコーヒーをいれている。

The new england journal o f medicineによれば、健康に良い効果もありそうだ。

クロロゲン酸やリグナンなどのポリフェノール類、アルカロイドであるトリゴネリン、焙煎時に生成されるメラノイジンなど、生物学的に活性な植物化学物質が数百種類も含まれている。焙煎時に生成されるメラノイジン、そして少量のマグネシウム、カリウム、ビタミンB3ナイアシンが含まれいる。これらのコーヒー成分は、酸化ストレスの軽減、腸内細菌叢の改善、糖・脂肪代謝の調節などの効果が期待されている

The new england journal o f medicine

というように、害ばかりではないようだ。しかし、コーヒーに含まれている代表的な物質のカフェインは、朝起きたときに目を覚まさしてくれると言うこともあるが、睡眠に影響与える可能性があるので、この数年は、ランチ以降はコーヒーを飲まないようにしている。そうでなくても歳をとると、眠りが浅くなるのでコーヒーのカフェインに邪魔をされたくないからだ。

体に良いもの悪いものというのは、様々な研究がされている。しかし、自然に存在しているものは何らかの良い点と悪い点があるはずで、大量に摂取するのは避けた方が良いと言うのは一般論だ。とは言え何かをやめると言うことになると、コーヒーをやめるのは一番辛いかもしれない。