AmazonがWalmartを抜いた

AmazonがWalmartを抜いて、中国を除いた地域で、最大の流通事業者になった。これは流通が、オンラインに移ったと言う1つの証拠である。そして、中国を含めればAlibabaが、最大の販売事業者となる。アリババの販売額はAmazonの倍程度と言われている。つまり世界的に見ても、流通はオンラインになっている。

Walmartの最新の年間売り上げは5億6600万ドル、Amazonの最新の年間売り上げが6億1000万ドル。つまり1割ほどAmazonが勝っている。

パンデミックの影響で、リアル店舗のWalmartの売り上げが落ちたわけではない。実際Walmartは昨年も2,400万ドル売り上げを伸ばしている。しかし、パンデミックという状況でAmazonは、2億ドルも売り上げを伸ばした。

実際の売り上げは複雑で、Walmartは自社で仕入れて、販売するので、全てが売り上げとなるシンプルものだ。しかし、Amazonの場合には自社販売している事業のほかに、Amazonマーケットプレイスがある。ここでは他の事業者が販売して、最終的にAmazonの売り上げとなるのは、この手数料分だけだ。だから実際の消費者の購買金額はさらに多いと考えられる。

Walmartは1962年に創業して、Amazonが創業した1990年代までに世界一の小売事業者になっていた。そして2021年に世界一の小売業の座をAmazonの明け渡した。

もちろんパンデミックがなくても、未来のどこかで、AmazonがWalmartを追い越した事は確実だが、パンデミックが2021年に実現させた。

オンライン化と言う流れはもちろんあるが、Amazonがそれを上手に利用してきた。例えばAmazon Prime会員だ。2021年に回数が2億人を超えたと発表されている。Amazon Prime会員は、最初は送料が無料となって早く配達されるようなサービスであった。しかし、今では総合的なオンラインサービス業となっている。Amazon MusicやAmazon Prime Videoでエンターテイメントが楽しめるほか様々なサービスがついている。これがアメリカでは119ドル、日本では半額以下の4900円。ここでもAmazon は利益を出しているが、それ以上に多くの人は最初からAmazon で買うようにロックインされていると考えられる。プライム会員になっているから買い物は、最初からAmazon で買うと言うと考える人が世界に2億人にいると言うことだ。これらの人は、エンターテイメントからオンライン購入までAmazonに取り込まれた人だ。

しかも、この2億人はただの2億人ではなくて、高い会費を払ってAmazonの様々なサービスを楽しんでいる、ある程度の富裕層と言える。この人たちから得られる利益は大きいと考えられる。

Amazon MusicやAmazon Prime Video のようなサービスでは、NetflixやSpotifyに加入すれば、同程度の会費を支払わなければいけないわけで、それを考えるとAmazon Prime会員の会費は安い。この状況がある限り、Amazonの売り上げはますます伸びると考えられる。