消える投稿と消えないウイルス

ソーシャルメディアで、すぐに消える投稿と言うのを始めたのは、Snapchatだ。これに人気が出たからInstagramやFacebookも同様に開始した。さらにLinkedInやPinterestも導入している。そして今度はTwitterだ。

「フリート」、「Fleets」導入

Twitterは11月10日に「フリート」(英語では「Fleets」)と言う新しいサービスを発表している。これも24時間で消えるツイートのことだ。Fleetの意味は形容詞では「早い」、動詞としては「飛び過ぎる」と言う意味があるから、すぐに消えるツイートとしては良いネーミングだ。少なくともSnapchatやFacebookのストーリーズよりも機能をよく表している。

どのソーシャルメディアも見ている人よりも実際に書き込む人は圧倒的に少ない。10%もない程度かと言うところだろうか。人々が書き込みをしないのは、様々な理由があるが、そのうちの1つは自分が投稿した内容が後で問題になるのではないかと言う恐怖心があるからだ。実際にそういうことも多く、不用意に書き込んだことで炎上を引き起こし問題になったことはいくつも事例がある。Snapchatなどのストーリーズの機能では24時間で消えてしまうので、そういう問題は起きにくい。

Twitterのフリートも消えてしまうので炎上の心配は少ない。いくつかの国でこのフリートの実験を行ったということだが、24時間で消えることでツイートすることの心理的な障壁が下がり、ツイートをする人が増えることを確認したということだ。

Twitterは企業などのアカウントでは、業務連絡とかニュースの発信などの目的にも使われている。だから、そのようなリアルタイムで発信するような内容は、このフリートを使って発信するということも考えられる。

多くの人は、発言や写真をサイバースペースに永遠に残すことを望んでいないと言うことだ。確かにデジタルの怖いことは、プラットフォームが続く限り、痕迹や記録が永遠に残され、いくつも複製されて増殖してしまうことだ。これは良い面でもあるが、問題になるようなケースでは悪い面となってしまう。

「Spaces」とは

同時にTwitterは、オープンではなくプライベートの領域も検討している。スペース(英語では「Spaces」)と言うサービスは、少人数の音声による会話のサービスだ。これも、その録音は残されない。LINEによる音声のグループ通話と同じと考えて良いかもしれない。

投稿を一般に公開しない流れに関して言うと、どのソーシャルメディアでも、プライベートのセッティングで公開範囲を友達に限るとか、自分に限ると言うようなできるのでそれで良いような気もするが、ソーシャルメディア間の競争が厳しいので、他社が新しい機能を追加すると同様の機能がないと競争に勝てないと言うことだろう。SnapchatのストーリーズからTwitterのフリートまでの流れは、ソーシャルメディア間の競争の結果、同様の機能がないと競争に勝てないからで使われるか、使われないかは関係なく、機能を追加しているだけのような気もする。

11月17日のコロナウイルス新規感染者数は、日本全体で1700人で、先週に続いて高水準だ。先週の同じ火曜から見ても50%程度増えている。アメリカは、16万人で同様に増加傾向。世界でも53万人で増加している。アメリカが世界の30%を占めるということだから、アメリカの感染状況は深刻だ。前から書いているように、10月末から11月にかけての大統領選挙の人の動きでますます増加しような気がする。24時間で消えるツイートと違い、簡単には消えそうにない。