運動が死亡・重症化リスクを下げる

健康のために運動するのが良いと言われて久しいが、新型コロナウィルス感染症にも効果があるようだ。

カルフォルニアの医療センターでは、約50,000人の新型コロナウィルス感染者を対象とした調査を昨年行った。

自己申告で、過去2年間の運動習慣により3つのグループに分けた。1番目は全く運動しないか、しても週に10分以下の人のグループ。2番目のグループは、週に11分から149分の運動をする人。3番目は週に150分以上の運動をする人のグループ。3番目は、アメリカで推奨されている運動の基準を満たしていることになる。運動は、散歩、水泳、ランニング、自転車など様々。

調査の結果として、1番目のほぼ全く運動しないグループは、重症化してICUに入院したり、死亡した率が他の2つのグループに比べて高くなった。

最初の全く運動しないグループは、 1番運動するグループに比べて2倍の確率で入院すること、2.5倍の確率で死亡することが分かった。

また中間の少し運動するグループに比べても、入院する確率は20%高く、死亡する確率も30%高くなった。

この研究はワクチンの接種が始まる前に行われているので、ワクチンによる免疫向上などの影響はないとされている。

また、イギリスで行われた別の研究では、早足で歩く人はゆっくり歩く人に比べて重症化リスクが低いと言うことが分かったという。

このような調査の結果から見ても、感染症はがんのような重篤な病気でなく、日ごろの生活習慣や運動によっても、リスクを下げられるということが分かる。週に150分であれば、一日に20数分だから、毎日少し歩くことで達成できる。イギリスの研究で明らかにされ、またよく言われるように、早足で歩くことが必要だろう。

コロナウィルス感染症の広がりが、東アジアでは低いことから、様々な理由が考えられてきた。BCGワクチンの接種による効果などもその一つだった。しかし理由は簡単で、適切な食生活と運動の習慣が、東アジアではそれ以外の地域と比べて良かったと言うことなのかもしれない。そして、その東アジアの中では、もっとも感染者が多く、死亡者も多い日本は、この生活習慣や運動習慣が劣化してきているのかもしれない。

この数年、朝の散歩を日課として、血圧や中性脂肪などが著しく改善した。まだ悪玉コレステロールの数値が高いので、これは運動では解決せずに、食生活など他の生活の改善が必要なのだろう。健康に良いからと思ってやっていることだが、新型コロナウイルス感染症対策にもなるようなので、引き続き続けていこうと思う。