吉田麻也選手のインタビューへの共感

サッカー日本代表の吉田麻也選手が、オリンピックの無観客について再考できないかとインタビューで発言した。

スポーツ選手にとってオリンピックは特別なもので、人生をかけて、その日のために努力を続けている。そのオリンピックに出場するのに、観客がいないと言う事は残念なことだと感じるのだと思う。特に家族に会場で自身のパーフォーマンスをみせられないという辛さは本人でないとわからない。

吉田選手は、自身が2002年のFIFAワールドカップを観客として体験したときの、大きな感動を語っていて、同じように日本の若者が自国開催のオリンピックを体験できない問題点に対しても割り切れなさを感じているようだ。

それから、吉田選手のインタビューで、もう一つ感激したのは、苦しい時に観客の声が助けになると言う発言だ。後半の苦しい時に、応援してくれるファンの声援に応えようと最後の力を振り絞るのだろう。

スポーツ選手として、政府の方針に対して意見を言うのは勇気が必要だ。それでも、あの発言をした吉田選手を強く支持する。

吉田選手の発言の裏には、イギリスでEURO2021やウィンブルドンが観客を入れて実施されたことに対して、日本ではオリンピックが無観客になったことが影響している。さらに言えば、日本国内でも野球やサッカーは観客を入れて実施されている。どうしてオリンピックだけが別なのか、そういう無念の思いがあるのだろう。

EURO2021の決勝戦は、7月11日にイングランドとイタリアの対戦となり、イタリアがイングランドを降して優勝した。この時点のイギリス国内の新規感染者数は、週間平均で32,116 人だった。イギリスの人口は日本の半分の6,600万人程度なので、これを日本に当てはめると、1日平均で6万人の新規感染者が発生していることになる。日本では、このところ新規感染者が増加気味だが、それでも3,400人程度で、イギリスのユーロ決勝戦の時の20分の1程度だ。これで、感染者数が問題になるのは、昨年から1年数カ月の政府の無策の結果というしかない。

さらに、ワクチンの接種は遅れ気味とは言え、既に累計で4,000万人が接種を受けている。このために65歳以上の新規感染者数は激減した。そして、死亡者は、1日にたった16人だ。その16人の方には、弔意を示すが、それで日常生活や経済活動を含め、オリンピックなどの方針に変更をもたらすほどでもない。

この状況考えても、オリンピックを感染対策を実施した上で観客を入れて行えないのは考え難い。多分、ワクチン接種済みの国内向けのパスポートの発行がデジタル化の遅れによってできないことや、PC R検査による陰性の証明等の手続きの煩雑さを政府が恐れたからなのだろう。

もう一つは、最近の日本で問題でなることが多い、マスメディアの一方的な煽りが政府に影響を与えている。世論に配慮すると言うのは聞こえが良いが、明確なビジョンもなく、流されるままに政策を決定している方法の限界がここにも現れている。

オリンピックまで1週間を切った。なんとも気分的に盛り上がらないが、一昨日の日本代表のスペイン代表との戦いぶりや昨日のバスケットボール日本代表の試合を見て、オリンピックへの期待が少し高まってきた。