Apple、App Storeの手数料を値下げ

AppleはApp Storeの手数料を30%から15%に下げると発表した。

この手数料が高過ぎるとして、人気ゲーム「フォートナイト」のEpic Gamesと係争中だが、この裁判が関係しているのかどうかわからない。手数料を15%に来年の1月から値下げする。ただし、この15%が適用されるのは、小規模な会社ののみで、年間で100万ドルを売り上げる会社か、新しく参入した会社に限られる。NetflixやSpotifyのような大手の企業には適用されない。

Epic Gamesとの争点はAppleが他の支払い方法を認めず、App Storeのみでの決済にしていることだ。これはAppleに限ったことではなく、GoogleのアンドロイドApp Storeでも同様に他の支払い方法を認めてはいない。

AppleにとってApp Storeからの収益は巨大かつ重要で、年間に540億ドルと言うとてつもない利益となっている。よくAppleの生態系と言われるが、ハードウェアを売り、その囲い込んだユーザーに対して、ソフトウェアや音楽のビジネスを展開し、収益を上げる。App Storeはその重要なビジネスの拠点である。ここの支払い方法を選べるようにすると言う事は、通常のビジネスの感覚ではありえない。iPhoneのビジネスモデルそのものの否定になってしまう。

ただ、アメリカ国内で独占禁止法の調査の対象になっていることや、ヨーロッパにおいてもソフトウェアデベロッパーがEUに対して調査を依頼していることから、今後の展開ではAppleも変更を迫られるかもしれない。今回の小規模な企業への値下げは、そのような動きに対するAppleの対応なのか。

Appleでいえば、今週新しいApple M1チップを採用した機種を発売した。長くインテルのCPUを採用していたが、自社生産に切り替えたのだ。Apple M1チップはARMアーキテクチャを使用して設計されている。このチップは、台湾のTSMCの5ナノメータープロセスで製造された最初のパソコン用チップである。かつては、日本は半導体の生産においては世界の最先端であったが、既にそれは過去の話であり、このような最先端のものは日本で作れないと言うのは残念なことだ。ウイルスワクチンの開発も同様だが、重要なものを作れない国になってしまっているということか。

この最新のチップを搭載したMacは、MacBook Air 、MacBook Pro 13インチ、Mac miniの3機種で、既にレビューがたくさん出ているが、グラフィック性能が格段に上がり、かつバッテリーが長持ちすると言うような評判だ。体験して見なければ分からないが、最近、Photoshopが遅いと感じるので比べて見たくなる。

最初にMacを使い始めた頃は、モトローラの68型と言うCPUだったが、これがモトローラとIBM、Appleの3社の共同開発のPower PCに変わった。この頃、IBM互換機と言われたウィンドウズPCはすべてインテルをCPUに採用していたので、Appleとウィンドウズと言う対立がCPUでも明確だった。それが2006年にAppleもインテルを採用すると、技術の素人からすると同じCPUで違うOSを動かすことが不思議だった。そして、それから14年の時を経てARMアーキテクチャーのCPUに変わるわけだ。時代は、常に新しい、より良いものを求めて変わっていくということか。あるいは、別のものにすることには、App Storeのようなビジネス上の旨味もあるのだろう。

昨日18日は、アメリカやフランスでコロナウイルス新規感染者が増加している傾向は同じだが、日本でも新規感染者数が2201人と過去最多となった。東京も493人と500人に迫る勢い。確実に第3波となっており、GoToトラベルやGoToイートなどがきっかけになっていると言う専門家も多い。ただ政府は新たな規制については慎重で、GoTo関係の制限や緊急事態宣言など考えていないように見える。これからどういう冬を迎えるのか見当もつかない。