ショーウインドウ

40代のEC利用率は44%増加

新型コロナウイルス感染症による自粛や制限もすでに半年が過ぎた。リモートワークが始まり自宅にいることが増えた。4月から6月までの緊急事態宣言が出ていた時期には食品や日用品の買い物にもあまり出かけないようにした。レストランの営業自粛で外で食事をすることもなかった。当然、観光や娯楽の外出もできない。

コロナ前に比べると圧倒的に自宅にいる時間が増えた。リモートで仕事をする以外は通勤も外食もないから、ほとんどの時間を自宅で過ごす。自由になる時間がすごく増えたわけだ。

料理に凝ったり、テレビを前より見るようになったり、ペットを飼ったりとライフスタイルが大きく変わった。ゲームや映像配信サービスの利用が活発化した。

ECの利用も同様だ。今まで利用したことがない人も今回のステイホームで利用を開始したと思われる。では、それはどの程度かと思っていたら、ジャストシステムが調査結果を発表した。

 8月にECを利用した割合は56.9%。これは前年同月から、13.4ポイント増加。年代別の増加率は以下の通り。

10代は6.0ポイント

20代は19.0ポイント

30代は14.5ポイント

40代は22.0ポイント

50代は12.0ポイント

60代は3.5ポイント

40代の利用増加が一番大きく、22%も増えている。こういう経験を経て、ECの習慣は今後も残る確率は高いと思う。商品によっては購入や持ち帰りが楽だし、価格的に競争力のある場合が多いからだ。

この調査では60代までだが、昨年のNTTドコモ モバイル社会研究所によると70代のスマホの保有率は50%を超えているので、70代でも利用は増加しているはずだ。

スマホのECのアプリの利用も発表されている。利用率は以下の通り。

「楽天市場」(71.5%)

「Amazon」(68.0%)

「Yahoo!ショッピング」(46.9%)

これは私の感覚とは違っている。もう少し、「Amazon」や「Yahoo!ショッピング」が多いと思っていたのだ。楽天の最近の無料配送の強要の問題もあったので、「Amazon」が先行していると思っていたし、「Yahoo!ショッピング」ももう少し利用率が高いと思っていた。

「Amazon」の広告をテレビでよく見かけるが、今後はこのEC事業者の競争はますます激しくなってくる。「楽天市場」や「Yahoo!ショッピング」のマーケティング活動がどのようなるのか注目だ。というのは、今後の伸びしろの大きい高齢者のマーケットに対してはきっかけを作って利用の継続を図る施策は重要だ。

郵便ポスト

犬不足

アメリカの1年で最大の消費のシーズンはクリスマス商戦だ。11月末の感謝祭の終わった後からクリスマスイブまでの1ヵ月間がその期間だ。この時期に小売業界は1年の売り上げの2割を売る。利益額では、はるかにそれをしのぐ割合で5割という説まである。

その中でもブラックフライデーと呼ばれる感謝祭の直後の金曜日は、感謝祭のプレゼントの売残りの一掃セールの日になっていて、この日に多くの人が買い物をする。もちろんこれはクリスマスプレゼントだけではなく、単にセールになってるから買う人も多い。この日がクリスマス商戦の1ヶ月の売り上げを大きく引き上げる要因になっている。

ブラックフライデーのブラックは黒字と言うことだ。

クリスマスの時期には、家族や友人はもちろん仕事関係や普段お世話になっている人にクリスマスプレゼントを贈る習慣になっている。私の若い友人などはクリスマスプレゼントの負担額が重荷になって家計が苦しいとこぼしていることもあった。

様々なものがクリスマス・プレゼントとして贈られる。このアイテムの中に小犬がある。今年はコロナ禍で家庭に閉じこもる自粛期間に、たくさんの人がペットを購入したようだ。それだけではなく、日本で言うと保健所のようなところに保護されている犬をもらい受ける人もかなり増加している。結果として子犬が不足しているようだ。

クリスマスのシーズンに購入される犬は、10月から11月の生まれだ。今年の子犬の人気を受けてブリーダーが生産に対応しているようだが、需要の急増に対応できていない。

また、犬の需要地は東と西の海岸地域だが、ブリーダーの所在地は中西部にあり、運送の問題もある。コロナ禍のために様々な配送は混乱しており、航空会社は犬の輸送の取り扱いを止めている。

そういうこともあり子犬のクリスマス・プレゼントとしての購入は難しいと言う事のようだ。

アメリカには統計によって違うが6600万世帯から72,00万世帯に犬がいると言うことだ。これはアメリカの全世帯数の約半分に相当する。2軒に1軒に犬がいてさらに増加中ということだからアメリカ人の犬好きは本当のようだ。そして、これが今年はさらに増加すると言う事だ。

この数年来、日本では犬よりも猫が人気で、犬の飼育はやや低下気味だが、猫の飼育は増加傾向にある。アメリカと同様にコロナ禍による自粛期間にペットの飼育を始める人が多く、日本でも同様の傾向が見られると言うことだ。

来店者が増加し始めたのは3月ごろ。普段であれば、犬や猫の姿を展示スペースのガラス越しに眺め、そのまま店を後にする見物客が圧倒的に多い。ところがコロナ後は、高齢の夫婦や家族連れがその場で購入を決める即断即決のケースが目立つようになった。

来店者が増加し始めたのは3月ごろ。普段であれば、犬や猫の姿を展示スペースのガラス越しに眺め、そのまま店を後にする見物客が圧倒的に多い。ところがコロナ後は、高齢の夫婦や家族連れがその場で購入を決める即断即決のケースが目立つようになった。店によると、3月に入ってまずペットフードや動物用のおもちゃなど関連グッズの販売が伸び始めた。感染の広がった4月以降は、犬や猫をはじめ、ウサギやインコといった小動物の売り上げが急増。いつもは月平均で10~15匹だった犬猫の販売数が、2倍近くになったという。

Sankei Biz 2020年5月

コロナ禍は、ECの急増やゲーム、料理などの巣篭もり消費を増加させ、私たちの生活スタイルを変えてしまったが、ペットと人間の付き合い方も変えているようだ。

天使の像

アマゾンの罠

アマゾンの話題が続くが今度はゲームだ。

アマゾンがクラウドゲームのサブスク型サービスを始めると発表した。名前は、Amazon Lunaで、月額サブスクリプション制+クラウドストリーミング形式のゲームサービスだ。

さらに子会社のゲーム動画配信サービス Twitch でゲーム映像を配信して、気に入ったら1クリックでそのまま遊べるようになる。

このサービスは、PCやMac、iPhone,  iPad 、あるいは Fire TV接続テレビで楽しめ、専用のコントローラーも用意されている。Andoroidもすぐだろう。

トライアルでアーリーアクセス会員を北米で募集していて、会員になれば、50種類以上のゲームを月額5ドル99セントで遊べる。来年の実開始時の会員月額は発表されていない。競争力を考えると同額のまま行くのかもしれない。

これが始まると、クラウドのサブスク型サービスは、Googleやアップルに続いて3社目となり、ゲームもいよいよクラウドのサービスになる。

現時点でのサブスク型クラウドサービス

  1. Google  Stadia 月額9.99ドル
  2. Apple 月額4.99ドル

ゲーム専用機を販売している、マイクロソフト(xCloud)とソニーもクラウドサービスを行っている。

これが始まるとゲームもいよいよクラウドのサービスが中心になる。ゲーム市場は、長い間専用機によるサービスが中心となってきた。今はソニーのプレステとMicrosoftのXboxそして任天堂の3社に集約されているが、かつては数多くのプラットフォームや会社が存在した。その後PCや携帯を使ったオンライン型のゲームが登場して専用機に依存しない形が普及した。一般的に考えて専用機を購入しないで既存のPCやスマホ使える方が有利な事は間違いない。特にスマホで遊べるゲームはその身近さからすでに主流となっていると考えてよい。そこにアマゾン, Apple, Googleが、クラウドのサブスク形で挑戦する形だ。

ゲームの場合には何と言ってもソフトの勝負だから人気のあるソフトを揃えられるかどうか。ここが焦点になるだろう。アマゾンはすでにゲームの大手会社と連携して人気ソフトを購入する計画があるようだ。もしかするとオリジナルのゲームを開発する可能性があるかもしれない。これは実際に実例があってAmazon Primeの普及のためにAmazon Studioを設立して番組制作を行っている。しかもそのクオリティーは非常に高く、私もアマゾンオリジナルをたくさん見てきた。

アマゾンはこのゲームのクラウドサービスにより、本・雑誌では、Kindle unlimited、音楽ではAmazon Music、動画配信では、Amazon Prime Videoと3つの分野でサブスクを成功させていきた。これにゲームでAmazon Lunaが加わる。主要なエンターテイメントの格安サブスクはすでにカバーしたことになる。実際の開始は来年の予定だが開始の際に例えばAmazon Prime会員にはさらに値段を割引するとかのサービスが始まればさらに競争力が増すだろう。

アマゾンはどこまで私たちの生活に食い込んでくるのだろうか。不安はあるがその便利さと価格に負けてしまっている私たちがいる。アマゾンはこれからも様々なネタで罠を仕掛けてくるに違いない。

木の幹

Amazonが家庭用のセキュリティードローンを発表

アマゾンが家庭用のセキュリティードローンを発表した。

知らなかったのだがアマゾンにはRingと言うセキュリティーブランドがあって、家庭用や車用のの各種のセキュリティー器具、カメラ付きドアチャイムなどが既に発売されていた。全て日本では正式に発売されていないので購入する際は並行輸入と言うことになりアマゾンの対応もいろいろ難しいことが多くなるので購入は検討した方が良い。

このアマゾンの家庭用のセキュリティードローン、「Ring Always Home Cam」は249ドルと言うことだ。基本的には、プログラムをした飛行ルートで家の中の映像を撮る。この映像をネット経由でどこからでも見ることができる。手動では操縦できなくてプログラムした飛行だけということだ。プライバシー対策として飛行中しか録画ができない。

アマゾンのドアや窓などのセキュリティーシステムと組み合わせると家に対応してドローンがその場所へ飛んでいくと言うこともできる。

このセキュリティードローについてはアメリカの中ではプライバシーの問題で使いたくないと言う人もいるようだ。使いたくない人は使わなければいいだけだが、前にアマゾンのEchoのようなスマートスピーカーが常に家庭内の会話を外に筒抜けのような仕様だったという問題もあったことを思うと多くの人の心配もわかる気がする。今回のドローンの映像は暗号化されて暗号キーを持たない外部の人は見ることができないという撮影になっている。

我が家でも留守の間にペットがいたずらをすると言うようなことがあったが外からドローンで家の中を見て回ると言うことができるのはちょっと安心のような気もする。もちろんセキュリティーカメラを設置すればいいだけなのだがセキュリティーカメラの欠点は設置した場所しか見えないと言うことでドローンの優位は大きい。

今後日本でも発売されるのだろうか。電源や電波法などクリアすることが多いので難しそうだ。アマゾンがどれだけ本気かにかかっている。

雑草と郵便受け

「ペンキ塗りたて」の世界

学生が、大学に戻ってきて、ゴーストタウンが普通の街になった。教室にもキャンパスにもたくさんの学生が歩いている。

前期の間の寒々とした雰囲気がまるで嘘のように日常が戻った。でも忘れてはならないのは、コロナウィルスは見えない。どこに潜んでいるかもわからない。そういうウィズコロナの時代をこれからも生きていかなければいけない。

学生への注意の中で初めて聞いたのだが、「ペンキ塗りたて」と言う概念だ。家を出たらすべてのものが「ペンキ塗りたて」になっていると思って生活をすると言う事。何かに触ったらそれは「ペンキ塗りたて」で手べったりとペンキがついたと言うことをイメージする。もちろん普段から何にも触らないように生活しているが、やむを得ず何かに触ることはある。そういう時には手にペンキがついたと思って、顔には触らない。顔にペンキがつくからだ。それで手についたペンキを早い機会に洗い落とすことを心がける。手から感染を防ぐ基本だがなかなか実行できない。つい顔を触ってします。

コロナウィルスはエアゾール感染すると言われているが1番確実なのは何かに触ってそれが顔に伝わり口などに入ること。それをわかっているのだがつい忘れてしまう。だから世界が「ペンキ塗りたて」と思って生活をするというのは良い行動の指針だ。イメージし易く、実行を促す。

以下のNHKの「未来スイッチ」と言うサイトで詳しい解説があって非常にわかりやすい。内科医とNHKが開発したそうだが、非常に良い提案だ。

未来スイッチ「新型コロナウイルスを塗りたてペンキに例えてみる」

壁と樹木

対面で後期授業が始まる

私の勤務する大学でも後期の授業が始まった。

基本的には対面授業となり、学生の数の倍の収容人数の教室を使用して行っている。席を一つ空けて座り、座席指定になっている。座席指定になっているのは、感染者が発生した場合に濃厚接触者を追跡できるようにするためだ。

学生も教員も朝晩に体温を測定して37.5度を超える場合には大学には登校してはいけない決まりになっている。授業中も全員マスク着用で、窓も開けられている。今後、冬になっても窓を開けられたままなので、着用する衣服についても指導がされている。

また、受講者が300人を超えるような授業や一限目(9時から)については、オンデマンドがたのオンライン授業となっている。

300人を超えるような人数の講義は倍の収容人数の教室がないからだ。一限目を避けているのは通勤ラッシュと重なり、他の乗客も含めて感染リスクが高ない配慮だ。

オンライン授業がオンデマンドになっているのは、リアルタイムのオンライン授業だとその前後の授業の関係で学内や移動の途中と言うことが発生する可能性があり、学生に不便が発生することや学内でオンライン受講となると、学内のwifiへの負荷が大きいと考えられているからだ。

オンデマンド型だと自宅で好きな時間に受けられる。実際にオンラインの授業になっている授業の数は限られていて、ほとんどの授業が対面になっている。先日報道されていた文部科学省の調査によると、後期授業で全て対面授業の大学が19.3%、対面とオンライン授業の併用が80.1%となっておりほとんどの大学が対面事業を行っていることがわかる。

私の勤務する大学では入学式は中止になったものの新入生のオリエンテーションは十数人程度で大学で行われた。この時が新入生が登校した唯一の機会となっていた。半年で一回だ。後期に入り対面授業が始まるので新入生もようやく大学に足を踏み入れることになる。

オンデマンド型のオンライン事業の良さはあるのだが、大学と言うのは単に学問をするだけのところではない。授業には学生や教員と会話をしたり、議論をすることが欠かせない部分となっている。また大学生活には部活や学生との交流など大事なことがたくさんある。大学と言うところは知識を得たり、研究したり、技能を習得するだけのところではなく、社会性を身に付ける場所でもある。

対面授業が始まってようやく大学らしい教育が始まった。ただ、これも新型コロナウィルス感染症の今後次第だ。今は少し落ち着いているが、これが急激に増加するようなことがあると、またすべてオンラインにと言うことになる。これから冬に向かってコロナウィルスがなくなるわけではないので、感染に注意しながら全員が生活をし、授業を受けることになる。いわゆるウィズコロナの大学生活が始まったわけだ。

ビニールのプール

Googleに対する独占禁止法訴訟

トランプ大統領はGAFA4社、 Google, Apple, Facebook, Amazon,の規制について一年前から明言している。

9月末までにいくつかの州でGoogleに対する訴訟が始まると言われていたが、その訴訟はGoogleのサーチエンジンの独占についてのものとなりそうだ。多分、他の分野を含めると訴訟の準備が間に合わないのだと思う。

主に共和党の検事総長がいる州で優秀で始まり民主党の検事総長の州にも呼びかけられている。連邦の司法省もこの訴訟に相乗りする可能性もあるようだ。

Google全体ではなくGoogleのサーチエンジンに訴訟の対象が絞られているのは基本的には急いでいるからだ。9月末の訴訟と言うのは11月の選挙に向けてトランプ大統領の再選を後押しする狙いがあると思われる。このような形で訴訟が選挙に利用されるのはどの国でもあり得ることなのだろうが、アメリカではこのような事が多いような気がする。

確かにGoogleのサーチエンジンは世界で90%のシェアを持ち圧倒的な力を持っている。日本では、Yahoo!が強いが、Yahoo!もGoogleのサーチエンジンを利用しているので、実際のGoogleのシェアはやはり同様の90%だ。

Googleはこのサーチエンジンのほぼ独占の状況を生かして広告収入で稼いでいる会社だ。他にGoogleは、ディスプレイ広告の収入もあり、収入はほぼ全て広告で成り立っている。全体では340億ドルと言うとてつもない広告収入がある。

これは、市場も業種も違うので較べても仕方ないが、日本のテレビキー局の売上は最も多いフジテレビで6000億円程度。しかも広告は半分よりやや多い程度と推定されるので3000億円として、Googleの340億ドルからすれば10分の1程度にすぎない。

圧倒的な収益を上げている会社だから、アップルのような会社にもお金を払ってiPhoneの標準のサーチエンジンがGoogleに設定されている。結果的にますますサーチエンジンにおける地位は確固たるものとなり、他のサーチエンジンに付け入る隙を与えない。

20年位前まではサーチエンジンの群雄割拠の時代でたくさんのサーチエンジンの選択が可能だったが、そこからGoogleのサーチエンジンの優秀さと競合企業の買収などを通じて独占体制が確立してきた。

司法省や各州の検事総長、もっというと共和党が目指しているのが、どのような形でのサーチエンジンの独占の打破かどうかはよくわからない。地域的な分割やサーチエンジンを事業で分割することが不可能だからだ。Microsoftの独占禁止法違反のように巨大企業にとっては、わずかな和解金を支払って終わりなのか、あるいは共和党の検事総長が政治的なショーとして今回の訴訟を起こすのかどちらなのだろうか。

朝顔の青い花

AmazonがEthelonとの共同開発を否定

昨日書いたEchelon開発の格安エアロバイクのアマゾンでの販売が中止になっている。アマゾン側の発表によれば、「この格安エアロバイクはアマゾンと関係なく、Amazon Primeと協同して販売されることはない」ということだ。

現時点では、そのエアロバイクは、アマゾンのサイトでは掲載はされているものの、「現在販売されていません」と言うステータスに変わっている。

どうしてこういうことが起きるのかわからない。通常こういう発表する場合には、両方の会社の広報部門が両方の会社の社内の調整を行い、お互いのニュースリリースの内容確認する。両者の合意ができた段階で発表すると言うのが普通だ。

今回のこの事態を見て想像するにEchelonの方がアマゾンの確認を経ずに一方的に発表してしまったというのが1つの推測だ。ただ実際のところはどうなってるのかよくわからない。

昨日のこの格安エアロバイクの発表を受けてPelotonの株が大幅に下がったのだが、この事態を受けてまた回復している。

Echelonは今回のアマゾンとの企画のようにウォルマートとも組んで同様の商品サービスを販売しているので、今後のアマゾンの対応が気にかかる。リアルからECへの参入を測っているウォルマートとは当面のアマゾンの直接的な競合だからだ。TikTokへの資本参加もECへのウォルマートの取り組みの一つだ。

具体的な事実と経緯がよくわからないのでコメントしようもないが、圧倒的に強いPelotonに対してアマゾンは、はるかに引き離されている2番手とは言え同様の上商品を持っているEchelonと組んでフィットネスの市場に参入するのはそう間違った判断でもないと思う。実際このオンライン・フィットネスのマーケットは注目されていて、AppleもApple Watchで年内にはApple Fitness+を開始して、オンラインによるサブスク型のフィットネス事業に参入する計画が発表されている。

赤と白の花

Amazonが半額のエアロバイクを販売

アマゾンが500ドルのエアロバイクを発表して話題になっている。これは人気のあるPeloton、ペロトンの同種のものからすると半額だからだ。

Pelotonはこの何年か話題になっているフィットネスの会社で、フィットネス機器を販売ししオンラインオンラインでレッスンやコミュニティーを提供するハードとサービスが融合した会社だ。そのイメージはAppleに匹敵すると言われてライフスタイルにも影響与えるような人気のブランドとなっている。ハードウエアとサービスのサブスクを組み合わせた事業モデルは日本企業が最も学ばねければいけないものだ。

YouTubeのビデオにもこういうものがあった。

特にこのコロナ禍のステイホームの期間においては驚異的に売り上げが伸びたと言う記事も出ている。コロナウイルス流行の影響でビジネスがプラスに働いた企業の一つである。このトレンドに目をつけて参入するのがアマゾン。儲かりそうなことには常に手を出す習性がある。アマゾンが販売するのは、PelotonではなくEchelon、エシェロンのもの。EchelonはPelotonと同じ事業モデルでフィットネスのハードウエアとオンラインサービスのサブスクを提供している。Pelotonと同業の2番手以下ということになる。

今回の発表は、Echelon のエアロバイクを500ドルで販売するというもの。オンラインサービスが一ヶ月分無料でついてくる。この価格のインパクトは大きい。なにせ半額だ。これはAmazon Prime会員だけが購入できる価格。これでまたAmazon Primeの特典が大きくなったとも考えられる。アメリカでのAmazon Primeの年間会費は119ドルで日本の倍以上だが人気が高く、会員数はすでに1億人を超えているから、アメリカ人3人に1人は会員ということになる。

アマゾンは様々な事業に参入して価格破壊を行っているがうまくいったものとうまくいってないものがある。例えば携帯電話等は参入したがうまくいかないと見るとすぐに撤退している。

ハードウェアとして力を入れているものは電子書籍のKindle、Prime Videoに繋ぐFireTV, Prime Musicにつなぎ様々なサービスができるAI内蔵のスマートスピーカー各種。

ハードウェアはアマゾンのセールスのときにはさらに価格を下げて、普及に努めている。結果としてアマゾンが販売する書籍等の売り上げも増えるので、マーケティングで言うプリンターモデルあるいはカミソリモデルとも考えられる。

プリンターやカミソリはハードウェアをある程度安い価格で売って、それで使用するインクや替え刃で儲ける事業モデルだ。アマゾンが行っているのはこれと同じこと。

創業者のベゾスCEOはすでに何年も世界一の富豪を続けているが、これではますますアマゾンの時代は続きそうだ。

それにして分からないのは日本のアマゾンのプライム会員の年会費。4900円で様々な特典があり私も利用しているが、会員数は発表されていないので不明だが、1000万人を超えていなさそうだ。特典が同様で会費が半額以下と安いのは、日本人は会費の支払いにはシビアと読んでいるということだ。

壁に猫の絵

リアルとオンラインの大学授業

先週末から急に涼しくなった朝晩は寒い位で散歩の時の着るものも変わった。もう今年の夏も終わってしまった。今年の夏はコロナ禍による自粛とティックトックの騒動と少し遅れたスポーツの開始で今までと今までとは全く違う夏だった。

大学は今週から授業が始まる。

私の勤務する大学では前期の間はすべてオンラインで授業が行われた。オンラインといっても2種類あって事前に録画した授業を学生が好きなときにストリーミングで見るオンデマンド形式とリアルタイムでインターネットを介して会話も出来るような形の授業がある。後者はどちらかと言うと少人数で講義と言うよりはゼミのような形で行われる形式の授業で用いられた。

後期は、基本的には対面授業だが、大人数の講義形式の授業に関しては前期と同様にオンデマンドの授業が再び採用される。もちろん理由としてはコロナウィルスの感染を避けるためだ。しかし授業の形式によっては講義内容を学生がよく理解するためにはオンデマンドで途中で止めて資料を参照したりして学ぶ形式は決して劣っていないと言うことがわかったからでもある。日経で早稲田大学の田中総長がインタビューに答えているが学生が1人でよく考える授業にはオンラインが向いていると考えているようだ。

「オンライン授業は、1人でよくよく考える『熟慮』に向いている。ただ、熟慮で導き出せる表面的な結論を乗り越えるには、対面を通して誰かとじっくり議論をする『熟議』が必要。それこそが対面の価値で、教員が質問にも答えず教室から去ってしまうなら、対面の意味はない。それはポストコロナの時代でも大事な考え方になるはずだ」

日本経済新聞 早稲田大学 田中総長インタビュー

新型コロナウィルス感染症による新しい生活様式は大学教育だけではなくすべての生活仕事をこれから変えていく。人と人の接触がリスクを高くすると言う事は今後も変わらないし、移動によるリスクも考慮しなければならない。

大学教育においてリアルな対面授業とオンライン授業が両方が使われるようになるのは、コロナ禍がきっかけだが教育と言う目的を考えるとオンラインが取り入れられたと言う事は決して悪いことではなかったと思う。

田中総長が答えているようにオンラインだけでは大学の機能は果たせない。田中総長の発言では1人で学んで熟慮し、その上で熟議を教員と行うと言うことをおっしゃっているが、その両方がなければ教育と言う目的は機能しない。

同様にこれを仕事に当てはめると、オンラインで行うこととリアルで行う事を切り分けて、収束後においてもオンラインで行う事は続けるべきだろう。

よくある会議で情報共有や伝達のための目的であればオンラインで充分であろうし、顔を合わせて議論をして結論を出すような会議はオンラインでも行えるが対面で行う方が良い場合もある。会議の参加者についても人によってはオンラインでその会議に参加できれば良い。

今回のコロナ禍のリモートワーク・オンライン会議の経験でそういうことが一般的に行われるようになれば効率は上がる。

これは不動産業界や旅行旅行業界に大きな影響を与えると想像されるが、オンラインでできる事はオンラインで済ますと言うような行動様式が生まれるべきだと思う。

このことにより普段の生活は大きく変わる。通勤をあまり考慮せず出張も減らせるとすれば時間の余裕が生まれ生活や個人の時間は豊かになる。今回のコロナ禍の危機にあって新しいものが生まれるとすればそのような考え方だ。合理的にオンラインでできるものはオンラインで済ませる。

実際にオンラインショッピングと言うのはすでにコロナ禍の前から買い物行動の重要な方法になっていたわけなのでこの傾向はますます進み、流通業界は対応迫られるし対応できない企業は存在できなくなる。セブンイレブンは配送に力を入れると言う発表している。

飲食業界も出前やレトルト等での販売を重要視するようになる。

与えられた環境の中で最善の方法を考えていくべきだ。英語の諺に「人生がレモンを与えられればレモンネードを作れば良い」と言うことがあるが、これはレモンと言う言葉に不良品という意味が含まれているので、その状況から最善のものを考えると言うことだ。 この諺のようにウィズコロナの時代を生きていくしかない。今週から始まる後期の授業も対面とリアルの良さを生かしたような授業と教育を心がけたい。