ストーカーウェア(Stalkerware)

ストーカーウェア(Stalkerware)と言う言葉を初めて知った。コンピュータウィルスのように、知らないうちにスマホに侵入して、監視などのストーカー行為をするのかと思ったがそうではないらしい。

本来は、親が子供のスマホ上の行動を監視するために使われるためのアプリだ。このようなアプリをダウンロードすると、アプリは、計算機やカレンダーのような目立たないアイコンの形になり、スマホのデータを全てメールなどで管理者に転送することができる。

つまりメールなどにより知らないうちに感染して、情報がストーカーに送られると言うようなものではない。ストーカー行為をする人が、物理的にスマホを開けてアプリをダウンロードして、設定を行わなければいけない。もちろん両親や管理者が同意を得て行う場合には、良いソフトウェアなのだ。

嫉妬深い配偶者や恋人が、本人の同意を得ずに、これをインストールしてモニターする事は完全にストーカー行為になる。

このようなストーカーウェアを使うと、アプリによって範囲は変わるが、ウェブの検索、テキストメッセージ、電子メール、ソーシャルメディアでのやりとりなど全て読めるようになる。

このようなアプリはGoogleのPlay StoreやAppleのApp Storeでたくさん見つけられるようだ。正しい目的と使い方があるが、ストーカー行為に使われてしまうアプリだと思う。

このようなソフトウェアは、iPhoneよりもAndroidで種類が多いという。またAndroidの場合にはソフトウェアがオープンなので、ストーカーウェアは、スマホのより深いデータにアクセスすることができ、より危険だ。

iPhoneの場合には、それぞれのアプリは、サウンドボックスと呼ばれるような限定された範囲でしか機能しないので、深いデータを取ることができない。

ただiPhoneの場合も完全に安心と言うわけではなく、WebWatcherというPCのソフトウエアは、もし、設定されれば、iPhoneにリモートからアクセスできる。悪意のある攻撃者からは、ストーカーウェアの被害を受けることになる。条件は限定されていて、iPhoneが、攻撃者と同じWi-Fiネットワーク上におり、その被害者のiPhoneを物理的に攻撃者に操作され、さらにiTunes Wi-Fi同期がオンになっていると、WebWatcherは、そのiPhoneに完全にアクセスできる。例えば、スタバのパブリックなWi-Fiネットワークにつながって、iPhoneを置いたまま席を外したりするとこのようなことが起こると言うことだ。家庭内でも、パートナーは同じことができる。勝手に操作されないためにも、パスワードは自分だけの秘密にしなければいけない。

Androidの場合であっても、不審のアプリがダウンロードされていれば、誰かが勝手にしたもので、ストーカーの可能性がある。だから自分で、何をダウンロードしたかを気をつけて見ていればわかるはずだ。

最近まで普通のウイルス・チェック・ソフトウェアは、このようなストーカーウェアを提出しなかった。今では一部できるようだ。しかし、万全を期するなら、ストーカーウエアを検出するためのソフトウェアもリリースされている。それは、MalwareBytes」、「Certo」、「NortonLifeLock」、「Lookout」などのアプリである。

個人的にはiPhoneなので、それらをダウンロードするつもりはないがAndroidを使ってる場合には検討の候補になるのだろう。

最初ストーカーウェアの記事を見たときには心配になったが、よく読んでみると物理的な端末へのアクセスが必要なものだから、パスワード等で守っていれば心配なさそうだから安心した。

TikTokが広告主と投稿者のマッチングを開始

トランプ政権時代には、TikTokの話題といえばプライバシーの問題であったり、それに関連する米国資本への移行であったりとした。しかしバイデン政権になると、その話は全く消えてしまった。

そして、TikTokはパンデミック時代にも引き続き人気があり、流行の発信源になっている。全世界の月間アクティブユーザは、現時点で10億人を超えている。しかもこのユーザは非常に若く、10代が中心だ。

TikTokと若いそのユーザーは、数多くの流行を生み出し、新しいスターを作り出している。TikTokで人気に火がつき、グラミー賞受賞したLil Nas Xはその1人だろう。また歌手のWalker Hayesは、レストランチェーンのApplebee’sの名前を入れた曲に合わせて、娘と踊る動画を投稿した。その動画に人気が出て、Applebee’sは、その曲を使ったテレビキャンペーンを実施している。それ以外にも、商品が登場するたくさんの動画が人気になったりしている。

商品が紹介されたりして話題になることがあるが、TikTokはそのような動画から収入を得ているわけではない。TikTokの収入源は主に広告である。収益の多様化のために、サブスクリプションや投げ銭もテストを行っているが、どのようなビジネスになるかはっきりしない。

そのTik Tokの米国内の広告収入は、調査会社eMarketerによると、13億ドルにも満たない。これは、Twitterの22億ドル、LinkedInの26億ドル、FacebookとInstagramの480億ドルであるのに比べると、かなり見劣りする。

広告主がTikTokに広告を投下することに躊躇するのは、10代の若いユーザーたちが投稿する可能性のある問題のあるコンテンツと同時に広告が表示されることを怖れるからだ。日本では一時、バイトテロと言われる好ましくない行動をソーシャルメディアに投稿することがあった。TikTokで同様のことが起こる可能性が高いと、多くの広告主が考えている。

だから、TikTokが10代に人気があっても広告メディアとして使用するのに躊躇する広告主が多い。この問題に対処をするために、TikTokはAIと人間を使ってコンテンツの内容を分析して、対応する仕組みを発表している。

そして広告に関しては、広告主と投稿者の間を結びつける機能を果たす自動システムを導入すると発表した。これにより、広告主は適切なコンテンツの投稿者と結びついて、Tik Tok上にコンテンツとして商品の露出ができる。言ってみればタイアップ広告のようなものだ。投稿者も収入を得ることができ、TikTokももちろん収入を得る。話としては三方良しの考えだが、果たしてどうなのだろうか。

TikTokは、コンテンツのリスクの問題もあり、また昨年はトランプ政権の攻撃、今年は中国政府がIT企業を厳しく管理しようとしていることから、広告主もリスクをまだ感じているものと思われる。新しい取り組みが効果を上げるかどうかは、来年にならないとわからないだろう。

Instagram Kidsの開発延期

Facebookが、以前発表していた13歳以下向けのInstagramのアプリのリリースを延期すると発表した。

幼少時のスマホの過度な使用について疑問が多い中、子供向けのアプリの開発は批判の声が多かった。しかも、Facebookの社内調査で、Instagramが10代の女性の精神の健康に大きな影響を与えていることを、マーク・ザッカーバーグを含めトップの経営者たちも知っていたということがリークされた。精神の健康に影響与えると分かっていながら開発を進めていたことについては、Facebookは非難されるべきだろう。

Facebookは社会的に影響力の大きい会社だ。全世界の月間アクティブユーザーは、29億人もいる。これは、国別の人口で言えば、世界3位のアメリカ合衆国に次いで、4位の規模だ。そこには、29億人分の様々な投稿や情報が溢れている。だからこそ、個人情報の保護、ヘイトスピーチ、フェイクニュースに関して問題が起こり、何度も調査の対象となってきている。

確かに、Facebookには、多くの利点がある。現実やネット上の人間関係を活性化したり、優秀なコミニケーションツールとして交流を容易にしてくれる側面は否定はできない。その一方で、強い中毒性も指摘されてきている。「いいね」を多くもらいたいとか、新しい投稿をしたいとか、Facebookを常に意識してしまう。これは、自己承認欲求や自己顕示欲のような人間の側面をさらに拡張しているようだ。

そもそも、スマホそのものが強い中毒性を持つと言われている。精神科医のアンデシュ・ハンセンの「スマホ脳」によれば、私たちの脳は何十万年もかけて、常に新しい情報に触れる欲求を持つよう進化してきた。それは自らの生存のために、周辺の出来事に注意を払う必要があったからだ。

この進化の過程で、新しい情報をとるたびに、脳にドーパミンが放出され、それによって幸福を感じる。この生存のためのメカニズムが、スマホとソーシャルメディアによって悪用されていると言える。常に新しい情報に触れて、幸福を感じたくなるのだ。これは私たちの脳に組み込まれた根源的な機能などで、精神的な力で押さえ込むのは難しい。それが10代以下の子供ではさらに難しい。だから10代以下の子供は中毒になりやすいと言う。

常にスマホに接触をして情報を集め、集中力が維持できなくなる。これは、この10年ほど子供だけではなくて多くの人が経験している事だ。私も、たまたま、スマホが手元にない時も、ついスマホを探している自分に気がつくことがある。脳は、スマホを通して、新しい情報を探し回っている感じだ。

Facebookは昨年YouTube Kidsの開発を担当した人を採用して、Instagram Kidsの開発を進めていた。だが、Facebookの、子供向けは健康被害がある可能性があるという社内資料が外部にリークされ、今回、開発を延期すると発表された。このチームは、今後は10代向けの別のプログラムを作りその際には、両親が管理できるような機能を組み込むと発表している。

問題は、それで充分かと言うことだ。普段からスマホを使い続けることが、子供の脳や精神にどのような影響与えるのかと言う事は、十分に証明されている。多少は、新しいテクノロジーに触れて、慣れることも必要なのかもしれない。だが、その「多少」ができないのが子供だ。

スティーブ・ジョブスは自らの子供にはスマホやタブレットの使用を制限していたと言う。彼だけではなく、子供がスマホやタブレットに触れるのを休日だけで、時間を制限するとか、全く触らせないと発言しているテクノロジー企業のトップも多い。

私たちの生活は、スマホのもたらす便益で快適なものになってきた。多くのことがスマホを通じて行える、時間の節約になることや、生産性を上げることも数多くできるようになった。実際このブログも、iPhoneの音声認識で書いている。自分でキーボードを打つよりも圧倒的に早い。このようにスマホが私たちの生活を変えているのも事実だ。

ただ一方で、強い中毒性を持ち、集中力が続かなくなるといった負の側面もある。だからこそスティーブ・ジョブスが行ったように、子供のうちはスマホなどを触れさせないということが、正しいと思う。

「売らない店」

日経に大丸松坂屋が「売らない店」を10月より出店すると言う記事が出ている。「売らない店」は、すでに丸井が始めているので、珍しいことではない。しかし、大手百貨店が同様の取り組みを始めたと言うことで記事になったようだ。

どちらの「売らない店」も、D2Cブランド(ダイレクト・ツー・コンスーマー)の展示だ。

D2Cブランドは、メーカーやブランドが小売を通さず、自ら直接、エンドユーザーに販売するビジネスモデルで、単なる直販というより、強いブランド戦略をもち、独特の世界観を持つ企業だ、

大丸松坂屋では、D2Cブランドが展示を行い、大丸松坂屋の店員が商品説明は行うが、販売はしない。すでに「売らない店」を展開している丸井でも、D2Cブランドの「Fabric Tokyo」のコーナーでは、採寸とサンプル生地の確認はできるが購入はできない。客は、採寸結果とサンプル生地の確認をもとに、自分でオンラインで注文する。

これは、「ショールーミング」と呼ばれる実店舗の販売能力の喪失と言う現象を説明したマーケティング用語を、実際にビジネスにしたと言うことになる。「ショールーミング」では、実店舗は販売しようとしているが、商品価格等をオンラインで調べた客が、実際の商品の質感や手触りを調べるためだけに来店すると言う購買のスタイルと言う。自らの販売努力がショールームとして使われてしまうという悲しい現実を示す用語だ。

商品の価格や手軽さと言う面で、販売がオンラインに移っていく現状の中で、実店舗を持つ百貨店が、この「ショールーミング」に積極的に関与すると言うのも不思議な現象だ。しかし実態は不思議を越えて、現実の厳しさを示している。つまり実店舗は既に販売すると言う能力を失いつつあり、D2Cブランドのようなオンライン企業のショールームを運営するサービス業に転換したと言う事になる。販売業から、B2Bのサービス業への転換だ。

もちろん丸井にしても大丸松坂屋にしても、店舗の全てが「売らない店」になっているわけではない。戦略としては、実店舗で見られないD2Cブランドの商品を展示し、集客を行い、自らのブランドイメージに構築に利用する目的があるものと思われる。当然目的は、他の売る店の販売増である。

オンラインショッピングが普及するにつれ、実店舗を持つ企業は、厳しい状況に追い込まれる。「売らない店」のような形で、実店舗を持つ強みを生かした別のビジネスを考えていく必要がある。その1つが、D2Cブランドに対する「売らない店」としてのショールーミング・サービスだ。同様のオンラインと実店舗の隙間に起こるビジネスチャンスをどう見つけるか、百貨店の今後の挑戦だ。

北米大陸の人の足跡の化石

2009年にアメリカのニューメキシコ州ホワイトサンドで人間の足跡の化石が見つかった。貝や恐竜や鳥の化石は見たことがあるが、足跡の化石と言うのは初めて知った。しかし問題はそこではなく、この足跡の化石は23,000年前のものだと言う研究結果が発表された。これは最後の氷河期が10,000年前に終わっていることから、氷河期に人類はアフリカから北アメリカへの長い旅を終えていたと言うことだ。

地球は40,000年から100,000年の周期で寒冷期を迎え、氷河期と間氷期を繰り返してきたそうだ。今は10,000年前から間氷期に入っている。

23,000年前は地球が氷河期にあった。だからこそ、人類は凍った北極海を渡ってアメリカ大陸まで移動できたのかもしれない。

この足音の化石が発見されるまでは、アメリカ大陸における人類の痕跡は、ニューメキシコで発見されたクローヴィス文化の石器だという。これは13,000年前と、放射性炭素年代測定で推定されている。つまり今回の研究は、それよりも10,000年も前に、人類はアメリカ大陸にいた証明になる。

一部の学者はすでに、これまでに発見された石器が26,000年前までさかのぼれると主張していた。しかし、他の多くの学者はこれには懐疑的だった。

このニューメキシコ州のホワイトサンドで、何千もの足跡の化石が発見されているそうだ。この化石には、2キロ以上歩いた足跡や、母親が子供を地面に下ろしているような足跡の化石、子供の足跡などたくさんの化石があると言う。ホワイトサンドにあった湖のほとりの湿った土の上を人が歩いて、その歩いた足跡に堆積物が積もり、化石化したと言うことだ

このホワイトサンドでは他に、マンモス、ダイヤウルフと言う既に絶滅している狼の種、や驚いたことにラクダの足跡も発見されているそうだ。足跡を残した人は、氷河期の寒い環境で、凶暴な動物に囲まれて、どのように暮らしていたのだろうか。

同時に、ホワイトサウンドでは、水生植物の種が発見され、その堆積している地層の同じレベルから足跡の化石が見つかっている。その地層の年代測定で13,000年前と推定されたと言うことだ。つまり、氷河期とは言え、植物が育っていたようなので、マンモスなどの動物を倒して食べる以外に、植物を食料にできたのかもしれない。

日本に人類が到達したのは、40,000年前と推定されている。日本に到達したのと同じ人類がさらに北アメリカに渡ったのだろうか。

日本への人類の到達に関しては、凍った海を渡ったと言う説と日本列島周辺は氷に覆われていなかったために船で海を渡ったと言う説がある。

氷河期であっても、北極から遠く離れると海は凍っていなかったと考えられているようだ。そうすると、凍った北極点をヨーロッパから越えて、アラスカから北アメリカに歩いて渡ったと言う方が不自然だ。だから日本に到達した人類がそのまま北アメリカに到達したとは考えられないのかもしれない。

人類の移動はさておき、地球の環境を考えると、40,000年から100000年周期の氷河期は、次はいつくるのだろうか。条件が同じであればあと30,000年から90,000年の間に新しい氷河期を迎える。しかし、この100年ほどで、私たちが地球環境へ与えた温暖化ガスなどを含む環境悪化とそれに伴う急激な天候の変化を考えると、それはもっと早く来るのかもしれない。

キャラクター大量制作業の夢

アメリカの映画業界、ハリウッドでは、映画制作において一から作品を作り上げるのではなくて、すでにあるコンテンツをベースに映画に仕立てることが多い。これは映画の制作費が高騰し、リスクを軽減するだ。

 既に知られた、そして既にファンが存在するコンテンツに依存しているのだ。その素材は、コミックブック、テレビアニメ、クラシックな童話、玩具、 ゲームなど人気のあるものなら、何でも利用していると言ってよい。

もともと映画とは、そういうものなのかもしれない。以前は小説の映画化が中心であったものが、単にそれ以外に広がっただけと言う言い方もできる。

映画のコンテンツの著作権をめぐる法廷闘争の多い、ハリウッドでまた新たな訴訟が開始された。

マーベルコミックのキャラクターの創作者たちが、マーベル社、つまりディズニー社に対して、著作権を取り戻すことを目的とした訴訟を起こしたのだ。原告は、多くのキャラクターの創作者とその遺族である。今回対象になっているキャラクターは、ドクター・ストレンジ、ブラック・ウィドー、ホークアイ、キャプテン・マーベル、ファルコン、ブレイド・ウィザードなどである。いずれも、マーベル映画のドル箱キャラクターである。これらの著作権が原告に渡ると、ディズニー社は大きな打撃を受けることになる。それぞれ莫大な利益を見出している映画の主人公たちだからだ。

この著作権の取り戻しの根拠になっているのはアメリカの著作権法の規定だ。その規定は、著作権を売却しても、一定期間を経た後では、それを創作者が取り戻すことができると言うことになっている。この規定に基づいて、著作権法専門の弁護士が、マーベルのキャラクターの創作者とその遺族の代理でマーベル社を訴えた。

この訴訟の結果はまだわからない。しかし著作権に関する法廷闘争については、百戦錬磨のディズニーの弁護士は、著作権法の別の規定で、雇われて指示を受けて創作した場合には、この取り戻しの対象にならないと言うことをベースにして反論するようだ。日本でも特許に関して、特許が個人か会社に帰属することが争われ、その結果、職務発明の規定を含むように、特許法が改正された。このアメリカの著作権法の規定と同じ考え方だ。

アメリカの著作権法の想定する売り渡した後の著作権の取り戻しに関して言うと、会社とは別に独立して創作したコンテンツを、その後契約により会社に売却したケースに適用されると読める。

だから今回の、訴訟の争点も、ドクター・ストレンジなどのキャラクターの創作者たちが、会社から独立して、創作し、契約により著作権がマーベルに帰属したのかどうかが争われることになる。

このような訴訟を避けるためには、自らキャラクターを生み出すことで、訴訟を避けることができる。しかし、それは多額の費用と時間がかかり、かつ成功の確率も低いと言うことで、やはり既に人気のあるキャラクターを採用したいと言う気持ちはよくわかる。ハリウッドのスタジオが、このように外部のコンテンツに頼ったり、有名スターの出演にこだわるとは、やはり多額の費用がかかる映画制作のリスクを軽減するための戦略だ。

しかし、考えてみれば、元になるものは誰かが制作している。それができるのは、投資金額が少なくて、リスクの低いフォーマットになる。例えば、漫画が良い例だろう。そういう意味で、日本の漫画やアニメの業界は、今でも多くの作品がハリウッドに売られている。だから、それを目的として大量にコンテンツを作っていくと言うビジネスモデルはどうだろうかと夢想した。大量にキャラクターとストーリーを作って、ネットで公開して、ハリウッドに売り込むのだ。でも、ヒットしていないと買ってもらえないから、それは今と同じという結論か・・・

iPhoneもUSB-Cを採用?

iPhone13が発表された。毎年iPhoneを買い換えるようなiPhoneフリークではないので、特に新しいiPhoneの情報をフォローいるわけではない。今使っているのは、iPhone 11で、まだ1 、2年は買い換える予定は無い。だからiPhone 13について情報集めているわけでは無いが、たまたま目にする記事によれば、特に目新しいアップデートはなかったようだ。

iPhoneに限らずスマートフォンは、既に何年も前から私たちが日常に使う小型のコンピューターとして十分な役割を果たすような進化を遂げている。しかし、企業はマーケティングの観点からは、毎年新しいモデルを出し、買い替えを促進している。これは、企業の論理としては当然の戦略で責められるものではない。

iPhoneが最初に発売されてからすでに14年、以前はテクノロジーの進化で大幅なスピードアップを実現したこともある。しかし、iPhone 13 と iPhone 12に比べると、10%スピードが速くなっただけだそうだ。

iPhone 13のレビューでは若干のデザイン変更等にも言及されている。この辺はマニアではない限りあまり関係ないだろう。

ただ、カメラについては、進化していると言う意見もある。実際Appleは、Hollywood in your pocketと言う面白いビデオを発表していて、カメラには興味が惹かれる。

この映像を見ると、撮影後にピントの位置を変更するような機能もあるようだ。

ただウェブには、古いiPhoneとiPhone 13で撮った写真を並べて比べているサイトがある。その写真を見てみると、そう目立った違いがないように見える。これは自分で使ってみないとわからない。

発表前の個人的な興味では、AppleはiPhoneのlightningケーブルをいつ止めるのだろうかと言うことだった。とりあえずiPhone 13では引き続きlightningケーブルが採用されている。lightningケーブルが、別の形式に置き換えられるのは、もう少し先かと思った。

Appleは昔から、その時代の主流の規格を捨てて、新しい独自の規格を採用してきた。だから、lightningケーブルに代わる規格も開発中だと思う。

だが、別の理由でlightningケーブルが変更されそうだ。理由はEUが、EU域内で販売されるすべてのスマートフォンやタブレットについては、充電のためのコネクターとしてUSB-Cを採用することを求める計画を発表したからだ。理由は廃棄物を減らすために、すべてのデバイスの充電ケーブルを統一しようと考えているのだと言う。確かにiPhoneであれ、アンドロイドであれ、その他のデバイスも含めて、充電ケーブルが統一されていれば、便利だし、不要なケーブルの発生を抑えられる。この法律は、EU議会で承認されれば2024年にも施行される。

これは、Appleには不本意だろう。USB- C はlightningケーブルに比べてはるかに大きい。限界まで様々の部品を小型化している中で、サイズの大きいUSB-Cを今使うと言う事は、Appleが最もやりたくないことなのだろう。

しかし、2024年に実際に、この法律が施行されれば、AppleもiPhoneを改良してUSB- C対応にするしか、販売できなくなる。ヨーロッパ向けだけに対応ができないだろうから、すべてのiPhoneがそういう仕様になるはずだ。テクノロジーは常に進化を続け、新しいイノベーションが生まれるはずだが、政治がそのイノベーションを規制すると言うのもいかがなものかと思う。

「2リットルの水」健康法の神話

いつ頃始まったのかよくわからないが、毎日最低2リットルの水を飲みましょうと言う健康法がある。確かに、脱水症状は良くないので、健康には悪くないと思うが、果たしてどれだけ良いのか、根拠はあるのか、知らなかった。アメリカでも、この健康法は、ポピュラーだそうだ。1日に何度も「水を飲みましょう」とリマインドしてくれるTwitterのボットに登録している人もいるらしい。それもあり、自分も、なるべく水分を途切れずに飲んでいる。

ちょうど水を飲む健康法に関する記事をNYTで読んで、その健康法の間違いを知った。その記事の中でアラバマ大学の腎機能研究者は、水分補給は重要だが、たくさんの水を飲めば健康になると言う考えは真実ではないと言っている。普通に健康な人は慢性的な脱水症状になるわけでなく、1日中水を飲み続ける健康法は正しくないと指摘している。また、ミシガン州のオークランド大学腎臓内科医で準教授は、医学的な見地から水分補給の最も重要な指標は、体内のナトリウムのなどの電解質と水のバランスであると答え、それを維持するために1日中コップの水を飲み続ける必要はないと言っている。

日本では、1日2リットルの水と言うマジックナンバーが信じられるようになっている。しかしこれも何の根拠もない数字のようだ。同医師によれば、体の大きさや気温、運動量によって必要な水の量が変わるので、毎日一定の量の水と言う決まりがあるわけではないという。喉が渇いたときに水を飲めばいいだけで、無理に飲み続ける必要は無いそうだ。ただし70代・80代の高年齢者は喉の渇きを感じることが少なくなるので、意識して水を飲むと言う事は良いと言っている。

日本ではよく言われるのは、お茶とかコーヒーではなく普通の水を飲むのが良いとされている。しかし、これも水でなければいけないと言う理由は無いようだ。カロリーの問題を考えれば、砂糖入りやフルーツジュースなどを避けるのが良いのがわかる。しかし、水分の補給と考えれば何でも良いようだ。よくカフェインやアルコールが入っている飲料は脱水症状になるといわれるが、利尿効果で多少の脱水を起こす可能性があるが、無視できるものだそうだ。2016年に行われた男性72人を対象とした調査で水、ビール、コーヒー、紅茶の水分補給効果はほぼ同じと言う結果が得られている。

それに、無理に水を飲まなくても、私たちは毎日食事からも水分を補給している。さらに食物を消化する過程では副産物として水ができるので、これも体内の水分補給の1部となっていると言うことだ。

水の話では、電解質のレベルの話も聞く。だから、スポーツ飲料を常用するような人もいる。記事の中の医師によれば電解質はナトリウム、カリウム、塩化物、マグネシウムなどの電気を帯びたミネラルで、体の水分のバランスを整えるのには重要な物質だそうだ。これらは、神経、筋肉、心臓の機能を保つためには必要な栄養素だが、普通の健康な人は電解質を添加した飲料を飲む必要は無い。必要な場合は、暑い中での激しい運動や嘔吐や下痢で大量の水分を失ったりするような異常な状態だけという。それ以外では、スポーツドリンクは必要ないと言う。

もちろん水を飲むことにあまり害はないが、大量になると病気を引き起こしたり、場合によっては死に至ることもあるようだ。2007年にイベントに参加した28歳の女性が3時間で9リットルの水を飲み低ナトリウム血症で死亡したと言うこともあったようだ。これは俗に言う水中毒で、大量の水のために電解質のレベルが限界を超えて低くなったことによる死亡のようだ

この記事の結論としては、毎日何リットルと決めて朝から飲み続けるのではなく、喉が渇いたときに必ずしも水ではなくても、飲みたい水分を飲みたいだけ、飲めば良いと言うことだ。

なんとか健康法と言うのは、誰が言い出してどのように広まるかよくわからないが。2リットル水健康法も、同じように何の根拠もなく誰かが言い出したものが広がったのだろう。

OTTサービスとテレビ放送の今後

日本でも、アメリカを典型に全世界でも、ストリーミング・サービスの普及が、パンデミックを機に急速に普及した。これらのストリーミング・サービスは、技術的にはOTT(オーバー・ザ・トップ)に分類される。ビジネスモデルで、分類すると3つになる。広告が入るか入らないかで分けると、2種類。

広告の入るOTTサービスには、広告付きオンデマンド型のAd-Supported On Demand(AVOD)と、無料の広告付きストリーミングTVを意味するFree Ad-supported Streaming TV(FAST)がある。

広告が入らず、有料課金のみで行うビジネスはSubscriber-supported Video On Demand(SVOD)と呼ばれる。

整理すると以下のようになる。

  • Ad-Supported On Demand(AVOD)
  • Free Ad-supported Streaming TV(FAST)
  • Subscriber-supported Video On Demand(SVOD)

Ad-Supported On Demand(AVOD)は、日本では「TVer」や「GYAO!」、アメリカには「Roku Channel」や「Tubi」がある。ユーザーは、オンデマンドでコンテンツを視聴できるプラットフォームで、広告もついている。また、YouTubeのような動画共有サイトもこれに分類される。

Free Ad-supported Streaming TV(FAST)は、通常のテレビ放送に近いもので、中に広告が入ってくる。アメリカでは、「Pluto TV」や「Xumo」がある。日本では、思いつかない。まだ、この形式でストリーミングを行なっているサービスはない。

最後はSubscriber-supported Video On Demand(SVOD)で、Netflix、U-NEXT、Disney+、DAZN、Amazon Prime  Videoなどがある。最初に書いた通り、この3番目だけは広告は入らない。

SVODは、最もホットな争いが続いており、Netflix は2億人の加入者を2021年に突破した。Disney+ は、市場参入1年で全世界で9,500万人の加入者を獲得している。日本では、テレビの広告でDAZNの広告を見ることも多い。OTTサービスでは、このカテゴリーが目につきやすい。

広告付きのOTTサービスも、着実に視聴者を増やしており、広告主も広告費をOTTサービスにシフトしつつある。例えば、ディズニーでは、広告契約の40%以上がHuluを含むストリーミング・プラットフォームに割り当たと報じられている。また、NBCユニバーサルのストリーミングサービスのPeacockがシーズン前契約で5億ドルを受け取ったとう報道もある。広告費は、着実にストリーミングに向かいつつあるようだ。

今までのOTTサービスは、通常のテレビ放送と違い、ライブニュースや。スポーツ・授賞式などの大規模イベントには弱かったが、それも変わりつつある。DAZNがJリーグの権利を全て取り、さらにサッカー日本代表の全試合を放送するようになっている。また、アメリカでもAmazonは、Foxで放送されているNFLの「Thursday Night Football」のストリーミングを2022年に開始するそして、2023年シーズンから10年間の契約で独占的に配信することになる。つまり、2023年からはNFLの「Thursday Night Football」は、ストリーミングでしか見ることはできないのだ。

20世紀のメディアとして圧倒的に強かったテレビ放送は、OTTサービスにより、相対的に弱くなってゆく。問題は、どこまで弱いかだ。予想としては、ターゲット層やコンテンツ別に棲み分けてゆくのではないかと思っている。

炭酸水は身体に悪いのか

夏の暑い日に、コンビニでよく手に取るのは炭酸水だ。この何年かは、どこへ行っても無糖の炭酸水が買えるようになった。昔から炭酸水を飲んでいるが、以前はどこでも売ってるようなものではなく、酒屋さんにビールとトニックウォーター、その頃はクラブソーダと呼んでいた、炭酸水を配達してもらっていた。もちろん、トニックウォーターとクラブソーダはアルコールに混ぜるために買う。だが、それだけでも飲むこともあった。アメリカやヨーロッパなどでは水を頼むと必ずガス入りかガス無しかを聞かれる。個人的な好みは圧倒的にガス入りだ。ペレグリーノやペリエということが多い。

今はコンビニなどでよく見かけるのは、アサヒのウイルキンソンだけではなく、様々な会社が無糖炭酸水を出している。その市場規模は、この10年で6倍になったと言うから、炭酸水を飲む人が増えているのだろう。

炭酸水を飲んでいたら、家人から体が酸性になるからやめたほうがいいと言われた。炭酸が入っているが、ただの水だから中性だろうと反論した。しかし本当のところはよくわからない。

都合よく、炭酸水についての記事をNYTで見つけた。

その記事の中で、栄養士は、炭酸水と水道水を比べている。水道水のメリットはフッ素が含まれているので歯を守ると言っている。これは求めていることではないと、読み進める。すると、求めている答えがあった。

炭酸水に含まれている二酸化炭素は、口の中で唾液と混じると炭酸に変わり、これが口の中のPH値を下げると言う。つまり酸性になると言うことだ。記事は、身体に悪いか同課ではなく、歯の話になる。口の中で炭酸の酸性が歯を侵食して、虫歯を起こしやすいと言う。ここでやっと最初の歯の話と結びつく。

虫歯については、無糖の炭酸水より、砂糖入り炭酸水の方が、虫歯を起こす可能性は高いようだ。

無糖の炭酸水でも、味付けにクエン酸を入れていることもあり、この場合にはより一層酸性度が高まる。買うときにはラベルをよく確認する必要がありそうだ。だが、少し安心できるのは記事の中で、ハーバード大学の歯科の準教授が、フルーツジュースや砂糖入り炭酸水と同じだけ、歯にダメージを与えるのは、1日を通して大量の炭酸水を取った時だけだと言っていることだ。だから、暑い日に昼間に1本程度飲むのは大丈夫かもしれない。その準教授に入れば、炭酸水は1本程度にして、もし一日に2、3本飲むのであれば食事と一緒に取るようにする方が良いと言っている。また歯を傷めない方法として、ストローを使い、歯をバイパスする方法を勧めている。さらに歯を守る方法として、炭酸水を飲んだ後、30分以内にフッ素入りの歯磨きで歯を磨くことも勧めている。

それから、炭酸水のデメリットとして、お腹にガスが溜まりやすい人は、炭酸水を飲むことでその症状が悪化するそうだ。確かに炭酸を体に入れるのでどこかに溜まるはずだから、そのような症状が起きるだろう。

それ以外には、炭酸水は胃酸の逆流や、場合によってはメリットだが、炭酸によって胃が膨れ食欲をなくすと言うようなことも起こすという。

この記事は、結局のところ、私と家人の炭酸水は体を酸性にして悪いと言う、小さな論争の答えにはなっていない。歯には悪いということだ。でも、体に悪いとは書かれていない。酸性の飲み物は、オレンジジュースのようにたくさんあるからだろう。ただ炭酸水が酸性の飲み物だと言う事だけはよくわかった。

と言うことで炭酸水は1日に1本程度にとどめ、それ以外は他の飲料を飲むことにする。でも、ここで言う炭酸はビールに入っている炭酸と同じなので、ビールにも同じようなことが言える。ただしビールの場合には、医者が進めているように食事と一緒にとることが多いから、それほど歯を痛めると言う問題は無いのだろう。