「フェルメールと風俗画の巨匠たち」展@ルーヴル美術館、2017

フェルメールの絵を積極的に見始めたのは、1994年にニューヨークから帰国してからだ。それまでに、ニューヨークとワシントンで、そこにある作品は全て見ていた。帰国後、フェルメールの来日展が開かれると、必ず行っていていた。

その後、実際に各国美術館に足を運び、最後の「音楽の稽古」をバッキンガム宮殿で見たのは、2014年だった。「音楽の稽古」は、女王の休暇中の夏にしか、美術館が公開されないので、その時期にロンドンに行かないと見られないから時間がかかったのだ。それで、全作品の実物を見たことになる。残念なのは、ボストンのしかし、所蔵されている「合奏」は見ていない。1990年にイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館から盗まれたからだ。1989年にボストンに行ったが、空港からケープコッド方面に向かって、市内に足を運ばなかったことが悔やまれる。

実物は、全作品を見ているが、エディンバラのスコットランド国立美術館にある「マリアとマルタの家のキリスト」と、ドイツ、ブラウンシュヴァイクのヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館にある「ワイングラスを持つ娘」は来日展で東京で見ているから、この2都市はいつか訪問しようと思っている。

すべての作品を見ていたので、フェルメールの旅行は終了にして、カラヴァッジョの作品を見る旅を始めようと思っていた2017年にフェルメールの絵が12枚も集まる、パリのルーヴル美術館の『フェルメールと風俗画の巨匠たち』展のことを知った。35作品とか37作品といわれている彼の作品が12も集まるのは、多分今世紀中はないと思って出掛けた。忙しかったので、3泊5日の旅行で、事前に展覧会の予約を2日間分、日本から予約して出掛けた。すごい人気で、世界中から人が集まっていると聞いていたからだ。

 12作品と言っても、全てすでに見ているので感激はないのだが、何枚もの絵が並んでいるのは気持ちが良い。それに、12作品に初期の習作の4作品とワシントンの板に描かれた2作品が含まれていないのだから、満足度は高い。特に、普段は、パリとフランクフルトに別れて展示されている「天文学者」と「地理学者」が並んでいるのを見るのは、こんな機会でもないとありえない。

ちなみに、作品数が35作品とか37作品と書いたが、個人的には、ワシントンの板に描かれた2作品は、フェルメールではないと思っているので、35作品派だ。だから、習作と疑問の作品を除いた、主要作品31点の12だから、かなりの数だ。

ルーヴル美術館に、2回行って、それ以外の時間は、セーヌ川の堤防をあてもなく歩いていただけだった。