Google1号店

IT企業の直営店と言えば、Apple Storeが頭に浮かぶが、Googleも最初のリアル店舗をニューヨークに出すらしい。

Googleが計画しているのはニューヨークのチェルシー地区で、5,000平方フィートと言うから、460平方メートル程度と言うことになる。巨大なとも言えないが、かなり大きなお店である。Googleが売っているリアルな商品は、NestのサーモスタットやスマホのPixcelそれにフィットネスのFitbitだけだ。だから、充分すぎるほどの広さなのだろう。

Apple Storeが高価なパソコンなども扱ってのに比べると、Googleの商品は単価が安いから店舗運営の採算は合わないことは確実だ。

Googleは、すでに2010年に購入したニューヨーク・ニュージャージー港湾公社のビルの1階を改装するだけだから採算は関係ないのだろう。

開店は、2、3ヶ月程度先のようだ。ニューヨークでは、店舗でのマスクの着用を義務を今週、解除したから、リアルの店舗に人が集まるのも時間の問題のようだ

Googleは、すでにこの地域に拠点を持っておりビルをいくつか買収して、社員が1万1千人働いていると言う。私が住んでいる頃は、チェルシーは、おしゃれな住宅エリアだったと言う印象だ。友人の家があったり、オフィスが少し東のユニオン・スクエアの近くだったから、ランチにチェルシーまで足を伸ばしていたので馴染みのあるエリアだ。今はオフィスビルが立ち並ぶような、違う雰囲気になっているようだ。それでも、観光名所にもなっている「ザ・ハイ・ライン」のような場所もあるし、グリニッジビレッジにも近いから、多くの人も訪れるだろう。

Googleにとっては、これがリアルの店舗の1号店。今後の計画はよく知らないが、Apple Storeになるのは、まだまだ時間がかかるだろう。Apple Storeは、2001年にオープンした。その後徐々に店舗を増やし現在の店舗数は511と言う。その当時、パソコンメーカーが直営店を持つと言うことに驚いたが、実際店舗に行ってみて、店の雰囲気やサポート体制などを体験すると、リアルの店舗の価値を実感した。Appleの世界観にあった店内装飾はAppleのブランド価値の向上にも大きく寄与した。売っているものも、安いものから数十万円するパソコンまであるので、単位あたりの売り上げ金額もかなり大きく、ビジネス的にも健全のようだ。

一方の雄のMicrosoftは、Appleから遅れて8年後の2009年に直営店の展開を開始した。しかしApple Storeのように全世界で広がったわけではなく、北米、英国、オーストラリア、プエルトリコにとどまっていた。しかし、昨年2020年に、この店舗を全て閉鎖している。

この両者の違いはよくわからない。MicrosoftもパソコンからゲームのXboxまで商品があり、タブレットのSurfaceも売れている。周辺機器まで含めるとかなりの点数があると思う。想像するのに、MicrosoftにとってはハードウェアのビジネスやB2Cの商品はおまけであり、リアルの店舗を経営していくだけの熱意がなかったと言うことなのかもしれない。

Googleのリアル店舗は、AppleとMicrosoftのどちらのパターンになるのか。Googleの持つハードウェア商品の現時点の品揃えを考えるとどうもMicrosoftのパターンのようにも思える。検索広告で莫大な収入を上げているGoogleにとっての、お遊びのようなものなのか、それともFitbitのようなハードとサービスの一体型の商品を今後も計画しているのか。よくわからないが、もしそうだとすればリアルの店舗は大きな意味を持つ。