DAZNがサッカー日本代表選の放送権を獲得

サッカー日本代表のFIFAワールドカップ公式予選の日本における放送パートナーは、長い間テレビ朝日だった。2001年に最初の契約を結び、サッカー日本代表戦といえばテレビ朝日だった。過去に、「日本サッカー応援宣言」や「絶対負けられない戦いがそこにはある」などのコピーや番組オープニングのサラ・ブライトマンの「クエスチョン・オブ・オナー 」と共に、サッカーといえばテレビ朝日のイメージが浸透していた。忘れてはいけないのが、松木安太郎の応援仲間のような共感できる解説だ。しかし、その時代は終わってしまったようだ。

AFCは、DAZNを、今後8年間の日本における公式放送パートナーとして選んだことを発表した。DAZNは、AFCチャンピオンズ・リーグに加えて、AFCアジアカップとAFC女子アジアカップの日本代表チームの試合の放送権も獲得したのだ。

しかし、これには「ただし」があって、一部の試合についてはテレビ朝日が放送すると言うことになっている。

この一部の試合は日本で開催されるFIFAワールドカップ・カタール大会の公式予選の日本代表戦だ。これをテレビ朝日に譲っている。最大の価値があるものなので、この部分はテレビ朝日の出資を仰いだのか、地上波が必要だという電通の思惑なのかはわからない。DAZNの財布の深さを考えると、多分後者だろう。

この結果、公式予選のアウェイの日本代表戦の放送はDAZNだけになる。

日本代表の試合が地上波で放送されないと言うことが、少し前までは予想できなかった。しかし、今後はこれが現実なのだ。確かにアウェイの試合については、時差の問題もあり高い視聴率を期待できないので、地上波の局が高い放送形を支払ってまで獲得する意欲がわかないのは理解できる。さらに、そこにアウェイの地からの番組制作費ということも考えなければならない。広告収入の低下の影響で制作費を節約しなければいけないと言う現状があるのを想像すると自然な流れなのかもしれない。

JリーグやWEリーグの権利に加え、日本代表戦、AFCチャンピオンズリーグの権利もDAZNが獲得したことで、日本における今後8年間は、サッカーといえばDAZNということになるのだろう。

日本代表戦に関してはテレビ朝日と言うイメージは、一部のホームの公式予選で維持されるが、サッカーのテレビ朝日というイメージは消えてゆくのだろう。