Spotifyが巨大音声広告メディアに

音声によるソーシャルメディアのClubhouseが急に人気が出て、音声によるコミュニケーションの良さが再認識されている。パンデミックで自宅にこもって、人と会う機会が減っているので、雑談をするような楽しみがなくなってしまったことも原因になっている。

しかし、それだけではなく、音声には、音声の良さがたくさんある。1つは、「ながら」が可能だと言うことだ。

従来から、ラジオによる音声放送は、運転、家事、手作業の際に、多くの人に聴かれてきた。デジタル化により、ラジオ放送に魅力がなくなったように見えるが、それはラジオ放送だけではなく、音声による娯楽が多様化したと言うことだ。音声のコンテンツの1つである音楽を巨大ビジネスにしたのはSpotifyだ。そのSpotifyは、音楽ではだけではなくポッドキャスティングなども含めて音声による娯楽の中心になろうとしている。

Spotifyは2020年に2つの会社を買収している。1つはポッドキャスティングの配信ツールの会社のAnchorであり、もう1社はポッドキャスティングのポスティング、広告ツール、配信と言うようなバックエンドの業務を行うMegaphoneだ。

この2社を買収したことにより、様々なポッドキャスティングをネットワーク化し、広告媒体として利用できることになった。Spotifyの本業である音楽ストリーミングは会員制の有料版と、広告付きの無料版があるが、この広告付きの無料版と合わせて、様々なポッドキャスティングを組み合わせた音声広告のマーケットプレイスを立ち上げた。Spotify Audience Networkと言う名前で、音声による広告のニーズに対応している。

従来のテレビ放送が、YouTubeや映像配信サービスに置き換わっていくように、ラジオ放送もポッドキャスティングや音楽配信に変わっていく。Spotifyはこの市場に焦点を当てて広告のニーズを様々なターゲットに合わせてグローバルに応えるためのネットワークを立ち上げたと言うことになる。

聴取者に対しては、音楽から様々なジャンルのポッドキャスティングまで提供する巨大なインターネットラジオ局がグローバルに存在することになる。

Netflixが映像の分野で成し遂げたことが、Spotifyは音声で達成するのかもしれない。