ケーブルテレビから配信への移行

新型コロナウィルス感染症による経済的な停滞は様々な産業に影響及ぼしている。飲食業や観光業が代表的だが、それだけには留まらない。倒産や休業による収入源はすべての業種にわたって影響する。

同時に緩やかに変化してきたような傾向が今回のコロナ禍によって拍車をかけられたケースもある。例えば、テレビ電話のような営業スタイルだ。従来までは会議と言えば、顔を合わせて話し合うのが正しいとされてきたが、様々なツールが導入されてもそれが主流にならなかった。それは、やはりお客様に対しては足を運んで顔を合わせて話をすると言うことが正しい礼儀だとされてきたからだ。

それが今回のコロナ禍によって、様々なリモート会議のツールが一気に普及した。これは営業コストの大幅な低減にもつながり企業にとってもメリットがある。

似たような例はケーブルテレビ会社とオンライン配信の戦いだ。アメリカではこの両者が、激しく争ってきていたが、多くの家庭が経済的な苦境のためにコスト削減の1つとしてケーブルテレビ会社の契約を解除して、オンライン配信に切り替えると言うケースが増えているようだ。このために、ケーブル会社は苦境で、Netflix, Hulu, Amazon Prime, Disny+などは好調ということだ。

ケーブルテレビに係るセットトップボックスのレンタル料や基本料金が重荷になっているのだ。特に今年はスポーツが開幕延期になったり中止されたりして、スポーツファンが契約を解除するということも多かった。基本料金が変わらなかったとしてもインターネットによる映像配信であれば、既に持っているタブレットやスマホPCなどを使って視聴できるので、機器のレンタル料は不要だ。

すでに数百万人がケーブルテレビから映像配信に切り替えたと言われている。多分これもコロナ禍がなくても傾向としては増えていったはずだ。それが、今回のことで一気に加速したとも言える。

日本で同様のことが起こっているかどうかは、どこでもニュースになっていないので現時点ではよくわからない。しかし、今後出てくる話だと思われる。

すでに市販のテレビは基本的にはインターネット端末でYouTubeや他のサービスが最初から選べるようになっている。このような機能は、最初に計画されたときには民放連などのテレビ業界が反対して、あまり目立たない形で入ってきた。そんな経緯もあるが、今はもうそんな事は言っていられない。誰もがテレビ受像機をインターネット端末使うことが、当たり前になっている。だから、ケーブルテレビを止めて配信になっていると言う事は事例としてはたくさんあるはずだ。

このように世の中のすでに起こっていることが、ある出来事によって拍車をかけられると言うことが多いのだ。全く新しい事が、何かをきっかけにして始まると言う事は実は少ない気がする。