デジタルシフトに関する調査結果を見て、考える

昨年からずっと続くコロナ禍で、私たちの生活は大きく変わった。そして、これは当分続くことになる。

大きく変わったって新しい習慣には、リモートワーク、キャッシュレス決済、オンラインでの動画視聴等のデジタルシフトがある。これについては、コロナ禍のために起こったと言うよりも、徐々に進展していた流れが、コロナ禍によって一挙に加速したと言える。

メディアブランズによるデジタルメディアの利用実態・意識調査

インターパブリックグループのメディアブランズが、15歳から74歳の2400人を対象に行った調査で、デジタルメディアの利用実態・意識が明らかになった。

この調査において、コロナ禍の中で変化した新しい生活を気に入っている人が17%もいると言う。理由は、リモートワークなどで通勤時間がなくなって、自由時間が増えたことなどが理由のようだ。確かに、長い時間をかけて通勤することや、大した用件もないのに取引先を訪問することなどの無駄な時間が多かったこと事実だ。それは、無くなって良かった。

しかし、個人的には、それよりも、外に出かけること、友人と会って酒を飲むこと、映画館に出かけること、写真展や美術展に出かけること、旅行に出かけることといったようなことが全くできなくなり、満足とは程遠い状況だ。

テレビ視聴や動画視聴等のメディア接触が増加

この調査によれば、新しい生活習慣で増えた時間は、テレビ視聴や動画視聴等のメディア接触に使われたという。これを年代別で見ると、若い世代ではソーシャルメディアに、男性40代以上はマスメディア・ウェブメディアに、女性30代以上ではメディアを伴わない生活行動(料理・睡眠など)に時間を使っていると言うことだ。これも、想定どおりの結果だ。

デジタルシフトに関して言うと、想定通りだが、映画鑑賞動画視聴が最も多い。家の近所のTSUTAYAも、昨年閉店してしまった。NetflixやAmazon Prime Videoなどに移行したと言うことだろう。

高年齢での食品・日用品のオンライン購入の増加

それ以外で多いのは、食品のオンライン購入、オンラインの出前サービス、キャッシュレス決済だ。デジタルシフトの利用を年代別で見ると、やはり若い世代で利用が進んでいる。ただし、食品・日用品のオンライン購入に関して言うと年齢が高いほど増えているが、これについては若年層はすでにデジタルシフトが住んでいたので、最近になって増えたと言うことではないのかと推測する。

ワクチンの接種が始まっても、今の生活様式がそう変わるわけではない。基本的には、リモートワークで通勤をしない、外出を控える、外食も減らす、と言うことになり、消費のパターンも大きく変わる。

スーツや衣類の需要が減って、女性であれば、化粧品への出費も減るだろう。通勤をしないので会社帰りに、酒を飲んだり友人と会ったりと言うようなこともなくなり、居酒屋などの飲食業は大きくな影響を受ける。

都心の不動産や居酒屋はどうなる

最近も電通がオフィスビルを売却すると言うような話題が出ているが、都心オフィス需要は減るのかもしれない。反対に、消費が活発になるのは、デジタル化関連の映像配信サービスや、通信料、PCやタブレットと言うようなデジタル機器の需要が増える。

調査の結果にも出ている料理の時間が増えると言うことで、家庭内での食品への出費や調味料・調理器具などの需要も増加が続くと思われる。

コロナ禍によって無理やりに起こった変化だが、リモートワークや動画配信キャッシュレス決済利用等はコロナがなくとも増えていったと思われるので、ワクチンの接種によって今の生活様式が変わったとしても、今後も増加は続くと思われる。

死者が5000人を超えた

アメリカでは、毎日のように4000人と言う死者が出ているが、日本も死者数が増加してきている。すでに5000人を超えた。しかも怖いのは4000人から5000人までの1000人の増加がたった14日間と言うことで、変異種の感染の広がりも考えると恐怖を感じる。

そういう状況ではデジタルシフトも身を守る術なので使えるものは全て使いたい気持ちになる。