写真フィルムの危機

年が明けるころから、写真のフィルムの話題が、いくつか出ている。まず富士フイルムが、カラーネガフィルムPRO400Hの販売を終了すると言う。最終の出荷は、35ミリが2021年3月、ブローニーが2020年3月。生産終了の理由は、使用する原材料の一部が調達困難になったためとされている。この理由は、リリース上の理由であって事実ではないと思う。本当の理由は、あまり売れていないから、生産ラインを維持できないと言うことだろう。

この時代に、ここまで販売を続けてくれたことを感謝すべきだが、寂しい気もする。個人的には、カラーネガフィルムはほとんど使ってこなかったから、このフィルムにお世話になった事は無いのだが、フィルムをなくなると言う事は寂しいことだ。

フィルムの生産量は今世紀に入って急激に減っている。デジタルカメラの普及と軌を一にしてるからだ。2013年からは、経済産業省もフィルム生産量の発表をやめてしまっている。

もう一つの話題は、自分にも関係のあるコダックのT-Maxだ。年明けから値上がりをしていて、ヨドバシのサイトを見ると、35ミリの36枚撮りが1本で、なんと1680円。ブローニーが5本パックで8140円。だから、1本あたり直すと1628円ほど。昔は、300円くらいの感じだったと思うが、ずいぶん高くなったものだ。

かなり長い間、T-Maxばかり使ってきた。途中でイルフォードや、東欧系のフィルムに浮気して使ったこともあるが、いつもT-Maxに戻ってきた。とは言いつつも、環境に配慮して、自宅での現像を止めたので、去年使ったフィルムは、旅行で使った分のブローニーを30本ほどなので、それほど貢献しているわけでもない。自宅暗室も開店休業だし、多くの貸暗室も休業していたから使えないとうこともあった。一昨年に、購入した印画紙がまだそのままで、使わなければとちょうど考えていたところだ。

富士フイルムのケースと同じで、コダックには、倒産を乗り越えて、今の時期にまだ、モノクロのフィルムを作り続けてくれていることに感謝すべきだ。

フィルムを残していくためには、値段がいくらになろうと使い続けなければいけないと思う。フィルムカメラも何台もあるので、ただの飾りにしてはいけない。

冷蔵庫にはまだブローニーが10本ほど残っているが、35ミリフィルムは使いきっているので、何本か買おう。とは言いつつも1680円もするのであまりたくさんは買えないが。