Eメール・マーケティングに脚光

Amazonが、新しいEメールを使ったプロモーションの方法を、Amazonのプラットフォームでの広告主に提供し始めた。Amazonは、この仕様を「ManageYour CustomerEngagemnet」と名付けた。「顧客エンゲージメントを管理する」が直訳だが、これだとぴんとこない。

その仕様の内容は、Amazonのプラットホームに、広告主に対するフォローボタンを設置することができるというものだ。このフォローボタンは、よく見かける、記事や広告で広告主が設置しているソーシャルメディアのフォローボタンと同じことだ。このフォローのボタンにより、顧客のパーミッションが取れ、Eメール・マーケティングを開始することだできる。一度、フォローボタンにより広告主と顧客の関係が成立すると、広告主はAmazonとは関係なくEメールによりコミニケーション行う。商品の発売やキャンペーンなどを、Amazonや他の媒体を使わずとも告知することができる。

当然このメールは勝手に送られているのではなく、Amazonでそのブランドに対するフォローしたから送られているので、顧客からの苦情が来ない。広告主は、新たに顧客とダイレクトな関係を持ち、エンゲージメントが高められるので、メリットは大きい。

ただ、問題は二つある。どの程度の顧客がフォローボタンをクリックするかが一番目。二番目は、このフォローボタンを設置するための、この「ManageYour CustomerEngagemnet」に課金されるのかされないのか。広告を出せばついて来るのか、追加で課金されるのか、されるのであれば、どの程度なのかということだ。あまり高ければ、広告主も二の足を踏むだろう。

Amazonのプラットフォームは、広告主にとって重要だ。最近の消費者の行動として、商品を買おうと思っているようなときには、Googleなどで検索するよりも最初からAmazonで検索すると言うケースが増えている。このため、広告主はAmazonに広告を出しているし、Amazonも広告主に対してAmazonで広告するように、どの程度の強さかわからないが、依頼をしている。販売店と言う強い立場からの依頼なので、半ば強制と言うこともあるのかもしれない。このためAmazonでの広告は順調に伸びている。2020年の数字では、アメリカでのデジタル広告市場の10%がAmazonだということだ。

Eメールマーケティングと言うと一昔前と言う感覚もあるが、クッキーの制限により、消費者の行動トラッキングが難しくなってきた今、Eメールによってコミュニケーションをすると言う方法は見直されてきている。Appleは先週から、iPhoneでのトラッキングをより難しくした。また近日中にはGoogleも第三者クッキーをサポートしなくなるので、消費者をトラッキングするのはかなり難しくなる。

このような状況を受けてFacebookとTwitterどちらもEメール・マーケティングを行う会社の買収を行っている。Facebookは昨年12月にKustomerを、Twitterは今年1月にRevueを買収した。今後はFacebookやTwitterでも、広告主のフォローボタンが登場して、広告主と消費者が直接Eメールでコミニケーションをするような形でのマーケティングが主流になっていくと思われる。