壁と樹木

対面で後期授業が始まる

私の勤務する大学でも後期の授業が始まった。

基本的には対面授業となり、学生の数の倍の収容人数の教室を使用して行っている。席を一つ空けて座り、座席指定になっている。座席指定になっているのは、感染者が発生した場合に濃厚接触者を追跡できるようにするためだ。

学生も教員も朝晩に体温を測定して37.5度を超える場合には大学には登校してはいけない決まりになっている。授業中も全員マスク着用で、窓も開けられている。今後、冬になっても窓を開けられたままなので、着用する衣服についても指導がされている。

また、受講者が300人を超えるような授業や一限目(9時から)については、オンデマンドがたのオンライン授業となっている。

300人を超えるような人数の講義は倍の収容人数の教室がないからだ。一限目を避けているのは通勤ラッシュと重なり、他の乗客も含めて感染リスクが高ない配慮だ。

オンライン授業がオンデマンドになっているのは、リアルタイムのオンライン授業だとその前後の授業の関係で学内や移動の途中と言うことが発生する可能性があり、学生に不便が発生することや学内でオンライン受講となると、学内のwifiへの負荷が大きいと考えられているからだ。

オンデマンド型だと自宅で好きな時間に受けられる。実際にオンラインの授業になっている授業の数は限られていて、ほとんどの授業が対面になっている。先日報道されていた文部科学省の調査によると、後期授業で全て対面授業の大学が19.3%、対面とオンライン授業の併用が80.1%となっておりほとんどの大学が対面事業を行っていることがわかる。

私の勤務する大学では入学式は中止になったものの新入生のオリエンテーションは十数人程度で大学で行われた。この時が新入生が登校した唯一の機会となっていた。半年で一回だ。後期に入り対面授業が始まるので新入生もようやく大学に足を踏み入れることになる。

オンデマンド型のオンライン事業の良さはあるのだが、大学と言うのは単に学問をするだけのところではない。授業には学生や教員と会話をしたり、議論をすることが欠かせない部分となっている。また大学生活には部活や学生との交流など大事なことがたくさんある。大学と言うところは知識を得たり、研究したり、技能を習得するだけのところではなく、社会性を身に付ける場所でもある。

対面授業が始まってようやく大学らしい教育が始まった。ただ、これも新型コロナウィルス感染症の今後次第だ。今は少し落ち着いているが、これが急激に増加するようなことがあると、またすべてオンラインにと言うことになる。これから冬に向かってコロナウィルスがなくなるわけではないので、感染に注意しながら全員が生活をし、授業を受けることになる。いわゆるウィズコロナの大学生活が始まったわけだ。