北米大陸の人の足跡の化石

2009年にアメリカのニューメキシコ州ホワイトサンドで人間の足跡の化石が見つかった。貝や恐竜や鳥の化石は見たことがあるが、足跡の化石と言うのは初めて知った。しかし問題はそこではなく、この足跡の化石は23,000年前のものだと言う研究結果が発表された。これは最後の氷河期が10,000年前に終わっていることから、氷河期に人類はアフリカから北アメリカへの長い旅を終えていたと言うことだ。

地球は40,000年から100,000年の周期で寒冷期を迎え、氷河期と間氷期を繰り返してきたそうだ。今は10,000年前から間氷期に入っている。

23,000年前は地球が氷河期にあった。だからこそ、人類は凍った北極海を渡ってアメリカ大陸まで移動できたのかもしれない。

この足音の化石が発見されるまでは、アメリカ大陸における人類の痕跡は、ニューメキシコで発見されたクローヴィス文化の石器だという。これは13,000年前と、放射性炭素年代測定で推定されている。つまり今回の研究は、それよりも10,000年も前に、人類はアメリカ大陸にいた証明になる。

一部の学者はすでに、これまでに発見された石器が26,000年前までさかのぼれると主張していた。しかし、他の多くの学者はこれには懐疑的だった。

このニューメキシコ州のホワイトサンドで、何千もの足跡の化石が発見されているそうだ。この化石には、2キロ以上歩いた足跡や、母親が子供を地面に下ろしているような足跡の化石、子供の足跡などたくさんの化石があると言う。ホワイトサンドにあった湖のほとりの湿った土の上を人が歩いて、その歩いた足跡に堆積物が積もり、化石化したと言うことだ

このホワイトサンドでは他に、マンモス、ダイヤウルフと言う既に絶滅している狼の種、や驚いたことにラクダの足跡も発見されているそうだ。足跡を残した人は、氷河期の寒い環境で、凶暴な動物に囲まれて、どのように暮らしていたのだろうか。

同時に、ホワイトサウンドでは、水生植物の種が発見され、その堆積している地層の同じレベルから足跡の化石が見つかっている。その地層の年代測定で13,000年前と推定されたと言うことだ。つまり、氷河期とは言え、植物が育っていたようなので、マンモスなどの動物を倒して食べる以外に、植物を食料にできたのかもしれない。

日本に人類が到達したのは、40,000年前と推定されている。日本に到達したのと同じ人類がさらに北アメリカに渡ったのだろうか。

日本への人類の到達に関しては、凍った海を渡ったと言う説と日本列島周辺は氷に覆われていなかったために船で海を渡ったと言う説がある。

氷河期であっても、北極から遠く離れると海は凍っていなかったと考えられているようだ。そうすると、凍った北極点をヨーロッパから越えて、アラスカから北アメリカに歩いて渡ったと言う方が不自然だ。だから日本に到達した人類がそのまま北アメリカに到達したとは考えられないのかもしれない。

人類の移動はさておき、地球の環境を考えると、40,000年から100000年周期の氷河期は、次はいつくるのだろうか。条件が同じであればあと30,000年から90,000年の間に新しい氷河期を迎える。しかし、この100年ほどで、私たちが地球環境へ与えた温暖化ガスなどを含む環境悪化とそれに伴う急激な天候の変化を考えると、それはもっと早く来るのかもしれない。