HartzがTeslaを10万台注文

今朝、目を引いたのは、レンタカーのHartzがTeslaを10万台注文したと言うニュースだ。Hartzは今でもFordの子会社と思っていたことと、いきなりHartzが保有する車の2割を電気自動車に替えたことに驚いた。調べてみると、HartzがFordの完全子会社だったのは、1994年から2005年までの間だけで、とっくの昔にFordは売却済みだった。

アメリカにいた時は、出張や旅行ではいつもHartzを使っていた。確かナンバーワンクラブと言う名前の有料の会員になっていた。この会員の特典で、一番気にいっていたのは、目的地の空港に着いてそのままHartzの駐車場から手続きなしで出発できるというサービスだった。飛行場での書類の記入や鍵の受け取りなど全く必要ないと言うことで、時間の節約になっていたから利用していた。しかもエンジンもかかって車が待機しているのだった。これは、良いサービスだった。

Hartzのことを調べたときに出ていたのは、コロナウィルス感染拡大の影響で多くの旅行関係が事業の継続に支障が出たのと同じように、Hartzも大きな痛手を受けて、今年になってChapter 11を申請していた。そのような状況にありながらTeslaを注文すると言うのも、やはり温暖化ガス対策が行われていない企業は生き残っていけないと言う判断があるのだろうと言うことと、競合との競争のためにTeslaに乗れると言う魅力を作り出したかったのだろうと思える。

アメリカでは日本よりはるかにレンタカーが利用される。そして、そこに参入している企業も多く、コロナ後の旅行の再開に向けて、1位企業としての準備をしているようだ。

一方10万台と言う大きな数の受注は、Teslaの昨年の世界販売台数の2割に相当する大きなものだ。金額では42億ドル(約4700億円) 1台あたりの価格は470万円程度なので、モデル3の市販の価格と同程度だ。これは、実際はかなり大きなディスカウントがあるのではないかと思われる。

株式市場は、このニュースに反応してTeslaの時価総額は一時1兆ドル(約113兆円)を超えたと言うことだ。1兆ドルを超えるのは自動車会社としては初めてで、アメリカ企業では、アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾンに次ぐ第5位の時価総額企業となった。

このHartzのTesla採用は地球温暖化ガス削減には良いニュースだが、目標達成には本当に小さな努力に過ぎない。仮にHartzが所有者の50万台を全てTeslaに替えたところで大した効果は無い。しかし何事も一歩ずつなのだ。

温暖化ガス関係のニュースとしては国連気候変動枠組み条約事務局が、各国が提出した2030年の温暖化ガスの排出削減目標がパリ協定の目標に合致しているかどうかの報告書を公表している。これによれば、2030年時点の温暖化ガス排出量が2010年比16 %増となっており、排出ガス抑制からは程遠い状況だ。日本は2013年度比で46%削減の目標を掲げているが。これは必ず達成してもらいたいものだ。

しかし地球の環境は、日本国だけの問題ではなく世界の一致した協力が必要になるため、本当に目標が達成できるかどうか危うい。昨今の異常気象を見るにつけ、地球はどうなっていくのか心配になる。