ワクチンは長期に有効か

今日にも緊急事態宣言の延長が決定されるようだ。新規感染者数は先週より落ち着いてきて4000人程度だが、先日来の第4波で入院患者が限界まで増えていると言う。

対策の切り札のワクチンの接種は、ゆっくりとしか進んでいない。なかなか予約ができないと言う話をよく聞く。今年ワクチンの接種が始まると言うことが予定されていたにもかかわらず、政府は接種体制を以前から整えなかったのだろうか。アメリカでは薬局でも接種できるような体制をとっている。日本よりは数ヶ月早く接種が始まっているが、すでに1度でも受けた人は国民の50%に達していると言うことなので、2億人に近いと言うことだ。一方日本はまだ760万人。

しかも、同じコロナウイルス用のワクチンなのに、たった数百人の治験で2ヶ月もかけた厚生労働省は何を考えているのだろうか。その2ヶ月がなければ、もう少し接種率が上がっていて、第4波はなかったかもしれないと考えると悲しくなる。

コロナウィルス対策としては、飲食店の休業や国民の自粛のみで、有効な対策がとられていないことに、国民の1人として残念に思う。色々な意味で、日本と言う国の劣化が進行してしまったと言うことなのだろうか。

ワクチンの接種が進んで、重症化する患者数が少なくなるまで、以前の日常生活は戻ってこない。そのワクチンの効力が、どの程度持つのか分かっていなかったが、最近の研究によれば、少なくとも1年は効力が残り続き、場合によっては一生残る可能性があるそうだ。

コロナウィルスに感染して、その後ワクチンを接種した人は、ほとんどの場合ワクチンを再接種する必要がないようだ。ただ、感染せずに、ワクチンを接種した人は、免疫力を強化するために、再接種の必要があると言うことがわかった。

研究によれば、アメリカの大学チームは、コロナウィルスに感染した77人の血液サンプルを3ヶ月ごとに採取して分析した。感染後に体に抗体ができるが、抗体は徐々に減少していく。しかし、骨髄にメモリーB細胞と呼ばれる免疫を保持する機能が残り、少なくとも12ヶ月は効力を持って、再び感染したときに抗体を作り出すと言うことだ。

コロナウィルスに感染した後にできる抗体は徐々に減少するが、このメモリーB細胞により、再度感染した際に、抗体を新たに作り出すと言う体のメカニズムは素晴らしいものだ。研究所によれば、いろいろな感染症にかかった時にそのたびに抗体を作り出して、それが血液に残っていれば、早晩に血液はドロドロになってしまう。しかし、必要ないときはその抗体は減少し、骨髄でメモリーB細胞と言う形で非常時に備えると言うメカニズムらしい。

しかし1度の感染で十分なメモリーB細胞ができるわけではなく、感染者でも、やはりワクチンの接種が一度は必要だということがわかった。

ただし今後コロナウィルスの変異種が現れるたびに、効力があるかどうかはまだわからない。風邪に何度もかかるように、多くの変異種に対して体の免疫システムが対抗できるようになっていない可能性もある。

しかし、今年受けるコロナウィルス・ワクチンの接種により、しばらくの間は免疫を持つとすれば、今回のコロナ禍は収束する。そして来年以降またワクチンの接種を受ければいいわけだ。新たな変異種が登場していれば、それに対するワクチンも開発されるだろう。基本的な免疫がメモリーB細胞で保持されていれば、重症化は防げるのではというのは私の素人考えだが、ありそうに思える。

ともかく今の非常事態宣言を終わらせるには、ワクチン接種しかないわけで政府や自治体による迅速な体制の構築を望むばかりだ。