NielsenOneがクッキー後の世界を救うか?

アメリカのマーケティング調査会社のNielsenは、テレビやラジオの視聴率・聴取率を調査する会社だ。昨年12月に通常のテレビ以外にデジタル配信も含めたメディアをまたぐ調査機能としてNielsenOneを発表している。

NielsenOneは、Amazon(アマゾン)、Hulu(フールー)、Roku(ロク)、Vivio(ビジオ)、Google(グーグル)およびYouTube(ユーチューブ)を利用している企業からデータを集め、メディア接触や広告接触についての調査を可能とするプラットフォームとなっている。

そして、2023年に廃止される第3クッキー無き後のウェブ接触についての機能を追加すると発表した。

これによりNielsenOneは、第三者クッキーがなくても消費者の行動を検証するできると言うことだ。サイトのトラフィックを測定するために、匿名化されたメールアドレス、次の第三者クッキーと言われるUnified ID、プラットフォーム参加者の持つ第1者クッキーを利用して行動履歴を収集する。

ログインされていないユーザーについては、ニールソンが独自に開発した機械学習技術で、ユーザを識別し行動履歴を収集すると言うことだ。この識別には、、時間帯、ブラウザ、コンテンツ、デバイス情報、GoogleのFederated Learning of Cohorts(FLoC)グループなどを利用するようだ。

Googleに対抗しているUnified IDに参加しているが、Googleがクッキー後に採用するFLoCのテストにも参加しているのが、なんでもデータを集めるという同社の姿勢が現れている。これらデータと自社、参加企業のその他のデータを組み合わせて、より詳しいウェブ上の行動履歴の把握ができるプラットフォームとしてNielsenOneを作ろうとしている。

デジタルメディアや広告において、第三者クッキーが廃止された後、どのようなデータに基づいてユーザーや消費者の行動を把握するかについて様々な研究が行われている。まだ、答えは出ていないが、このNielsenOneがそれに対する回答になるかどうかまだはっきりしない。だが、その1つのトライアルとして注目される

Nielsenは1965年に日本に進出して、視聴率調査を開始したが2000年に視聴率調査から撤退した。現在はビデオリサーチが視聴率調査を独占している。NielsenOneを日本に導入することにより、テレビやウェブのデータを組み合わせたマーケティングデータの分野でNielsenOneが再び競争力を持つ可能性もある。