音声配信ビジネス

Clubhouseの人気で音声配信に注目が集まっている。Clubhouseは、コロナ禍の昨年4月に、サービスを開始した。その後、短い時間で200万人のユーザを獲得している。招待制でかつiPhoneでしか使えないということを考えると驚異的な成長だ。その人気の裏には、限定感や流行と言う側面もある。この流行に拍車をかけたのは、オプラ・ウィンフリーやイーロン・マスクが登場したと言う話題性だ。その後、Clubhouseは、2021年5月に、Android用のアプリもリリースした。ただ、それで更に人気が出たという話はあまり聞かない。

人気のClubhouseだが、現時点ではビジネスモデルがよくわかっていない。まだ、どのような収入も生み出していないからだ。それでも、出資が集まり、資金は豊富のようだ。サービス開始して、1億1000万ドルの出資を集め、企業価値としては2020年1月12月の時点で10億ドルと評価されていた。

個人的には、YouTubeやTikTokで、インターネットは動画の時代に入っていると思っている。そんな中で、音声が、なぜ関心を集めるのか。

Clubhouseは単純な音声メディアではない。録音の再配信のないライブ主体であり、参加者も発言できる双方向と言うところに秘密がありそうな気がする。音声であれ、映像であれ、そのようなメディアはかつてなかった。

音声メディアの市場を調べていたら、株式会社オトナルのサイトを見つけた。音声メディアについて整理されているので、音声についての事情がよく理解できる。記事のリンクはここ

この記事によれば、まず音声市場は、2つに分けられる。1つ目は、「リスナーは聞いて楽しむだけ」のカテゴリー。radikoなどの音声メディア、オーディオブック、Spotifyのような音声配信サービスの3種類が含まれる。続いて2つ目のカテゴリーは、「誰でも音声配信できるサービス」として、podcast、Voicyのような音声配信プラットフォーム、それに音声SNSの3種類。音声SNSには代表的なものとしてClubhouse、Spoon、Twitter Spacesがある。

これで、音声市場が整理されて頭に入った。株式会社オトナルさんありがとうございます。

この中で見ると、双方向で行えるものは、音声SNSだけだ。特にClubhouseでは録音ができず、再配信がないのでライブ以外ないと言う一回性が参加者を惹きつける魅力があるのかもしれない。

Clubhouseのユーザ調査が、マクロミルによって行われている。この調査によればClubhouseユーザーの男女比率は男性が64.7%、女性が35.3%と言うことで、男性の方が圧倒的に多い。年代では20代・30代で50%を超えている。10代も16.9%なので、ここまでで70%を超える、若いユーザと言える。

株式会社オトナルの記事で「誰でも音声配信できるサービス」に分類されていたVoicyは今年の3月時点で月間アクティブユーザが250万人を突破した。面白いのは、Clubhouseの流行が後押ししていると言う分析だ。音声の市場が盛り上がっていることで、結果的にVoicyにも注目が集まったと言う分析がされているのだ。たしかに、昔から運転中や仕事中のメディアとしてラジオが人気だったから、音声というメディアは今後も重要なのだろう。

個人的には、先程の6つのカテゴリーではオーディオブックと音楽配信サービスを利用しているが、それ以外は今は使っていない。

シャッタに描かれた絵

TikTokとウォルマート

9月15日という、TikTokの売却までの期限が2週間と少しになっている。可能性のある買収の候補は2グループに絞られているとNYTは伝えている。

ウォルマートとマイクロソフトの連合とオラクルを中心とした投資家グループの2者だ。

ウォルマートとマイクロソフトの連合が買収した場合には、TikTokはよりECサイト的な性格が強くなり、オラクル・グループの場合にはユーザーの行動データを基に広告やデータサービス的な性格が強うくなることが予想される。

知らなかったが、すでにウォルマートはデジタルビジネスを強化しているようだ。すでにカナダのショッピファイと組んでAmazonに対抗していることは昨年報道されていたが、デジタルビジネスでも対抗しているようだ。

2018年にVuduというサービスを開始して、MGMにオリジナルのコンテンツを作らせて、その配信の中で広告をクリックして購入できるようなサービスのようだ。ただし、これは2020年になって売却されている。

トライはしているが、Amazonの域にはまだまだ達していないということだ。

デジタルネットワークにより、エンターテイメント、広告、EC、コミュニケーションなどの全てが融合してきており、その中で中心的なアプリやサービスを握ることがインターネットのサービス事業者だけでなくリアルな事業者にとっても重要になってきていることがわかる。特にTikTokのようなサービスは10代から20代の若い世代のサービスなのでウォルマートとしても次の消費者マーケットへの足掛かりよして重要だ。