Facebookが有料ニューズレター・サービスを開始

FacebookがBulletinという有料ニューズレター・サービスを始めた。これは、有名な執筆者と契約をして、有料で記事を配信するサービスだ。発表された執筆者には、知っている人では、「ティッピング・ポイント」や「第1感」のマルコム・グラッドウェルなども含まれている。

基本的には有料のサービスだが、無料で読める記事もあると言う。最近、Facebookが導入した音声サービスを使って記事を聞くこともできるようだ。

この背景には、有料のニューズレターのサービス市場が活況になっていることがある。先行するSubtrackは成長続け、契約者も増加している。Revueも順調で、最近Twitterの傘下に入った。

広告収入依存から、課金サービス収入に多角化する動きは、Twitterが先だ。Facebookは、Twitterの動きに倣って、得意の買収戦略ではなく、自らニューズレター・サービスを立ち上げた。

しかし、そこはFacebookである。マルコム・グラッドウェルなどの超有名な執筆者と次々と契約している。Facebookの計画では、この有料のBulletinの一部はFacebookのタイムラインの中でも紹介されるようなので、Facebook自体のビジネスにも寄与する。

このような形でアメリカでは有料ニューズレターが市場として成長しているのには、既存のメディア離れがあると思われる。あるいは、Googleなどが記事を推薦してくるが、そういうものに依存するのではなくて自ら信頼できる執筆者の記事を読みたいと言う人が多くなってきたのだろう。

日本でもNoteなどで記事の有料化が好調だ。Noteは、2020年5月には、月間アクティブユーザー数が6300万人を超えている。このうち有料契約をしている人がどの程度なのかわからないが、執筆者が増えれば有料の契約者も増えていくだろう。

インターネットが登場したときに、メディア企業などに頼らず、個人の記事が、個人間で販売できるような事が起こると想像したが、20年以上経ってようやく現実になってきた。インターネットの情報があふれているが、本当に読みたいものや興味のあるものは少ない。だから、Noteも含めて優良な執筆者の有料記事のニーズは今後も高まるだろう。