Google Sand Box

Googleは2021年に予定されていた第3クッキーの廃止を2023年まで延期した。この理由はよくわからない。想像では、Googleの新しいクッキーに代わる新しいシステムのGoogle Sand Boxのブラッシュアップと参加企業のリクルートの時間と思われる。

第3クッキーの廃止は、ユーザの個人情報保護の意識の高まりを受けて、すでにクッキーをサポートしていないSafariやFirefoxのようなブラウザにユーザが流れてしまうことを防ぐ目的がある。Google Chromeだけが第3クッキーをサポートして、プライバシーに配慮がないとなれば、シェア1位のGoogle Chromeでさえあっという間にユーザーをなくしてしまうだろう。今や、クッキーだけでなく、広告も入らないBraveのようなブラウザーが人気を集めている。

そのためにGoogleはユーザのプライバシーを保護する仕組みを必要としているし、世界最大の広告事業会社として広告配信の精度を下げるわけにもいかない。これを両立させるため仕組みが、Google Sand Boxだ。Sand Boxとは砂場であり、テクノロジーの世界ではコントロールされた環境下と言う意味となる。このGoogle Sand Boxには、Federated Learning of Cohorts(FLoC)とPrivacy Budgetがあることは知っていたが、調べてみると5つのAPIが含まれている。

Trust Token API。このAPIは、人間とボットのユーザーを区別するために使用される。

Aggregated Reporting API。このAPIはレポート作成のために使用され、インプレッション数、ビュー数、リーチ数などを、レポートにまとめることができる。

Conversion API。このAPIは、ユーザーが広告をクリックしたり、商品を購入したりしてコンバージョンしたかどうかを広告主が確認するために使われる。

Privacy Budget。このAPIにより、ユーザーデータの収集を制限する。

Federated Learning of Cohorts(FLoC)。閲覧履歴のデータを利用して、ユーザをグループ化して、広告配信のターゲッティングに利用する。個人が特定されないので、プライバシーは保護される。

Turtle Dove。このAPIは、FLoC)のターゲティングに使用される。

First Party Set。複数のドメインを、同一のファーストパーティとして宣言できるようにする。

一番問題なのは、プライバシー保護と広告のターゲティングの保護だが、Googleの説明によれば、GoogleSand Boxにより、プライバシーを保護しつつ、現行の第三者クッキーによるコンバージョン率の95%は維持できると言う。これが、本当かどうか、Googleはユーザーや広告主に、この2年の間で説明しなければならない。