巨大IT企業の巨大な利益

アメリカの巨大IT企業が、第二四半期の営業成績を発表した。それぞれ過去最大の利益を出している。

Amazonの売上は、前年同期比127%で1,311億ドルに達した。利益では148%の78億ドル。

Googleの親会社のAlphabetの利益は185億ドル。前年同期比162%と言うことだ。このレベルの増加は2005年のまだスタートアップだった時代の成長率以来ということだ。時価総額2兆ドルの大企業となった今も、スタートアップの成長ということは異常とも言える。

Appleも同様に、四半期の数字で、利益の前年同期比193%の217億ドル。売上が136%で814億ドル。こちらも利益がほぼ倍増だ。

Microsoftもまた第二四半期の数字が前年同期121%の462億ドル。利益では147%の165億ドル。巨大企業としての成長率とは思えない。

各社ともパンデミックのために、世界中の多くの企業が苦しんでいる中での数字だ。Amazonは、すでに昨年も、パンデミックのためのオンライン通販が伸びた時期から、さらに成長したということだ。オンライン通販引き続き好調なことを表している。

Googleもインターネット広告の成長はパンデミックに影響受けず、成長を維持している。Microsoftも同様に、オンライン会議やクラウドの利用等のビジネスに追い風をもたらしたと思われる。Microsoftは全体に占める割合が少ないものの、コンピューター・ハードウェアのビジネスは半導体の不足に影響受けてないのだろうか。

その意味で、Microsoftよりもハードウェア・ビジネスの色が濃いアップルは、今のところ大きな影響受けてないようだ。少し驚くのはiPhoneの販売が前年比150%で396億ドルになっていることだ。最近の記事でiPhoneはシェアを落として3位になったと言う記事を見たばかりだし、9月には新しいiPhoneの販売発売が予定されているため、買い控えが怒ってしかるべきだ。しかしiPhoneの販売は伸びている。理由として考えるのは、最新のiPhone 12が引き続き好調と言うことと、高額のハイエンドが売れていると言う事かもしれない。

しかしAppleで驚くのは、その利益率だ。四半期の売り上げは814億ドルで、利益は217億ドル。利益率26.6%。ハードウェアのメーカーとしては考えられない利益率だ。これはまさにiPhone経済圏の賜物なんだろう。Googleから検索エンジン利用の契約金を受け取っているし、App Storeの販売の手数料もある。iPhoneと言うハードウェアをベースにしてその上で、様々なビジネスを組み立てた成功事例だ。これは、故スティーブ・ジョブスが、iPod事業の立ち上げで、iTunes Music Storeから、ソフトウエアの売上の手数料を取り始めた時点から始まったビジネスモデルで、ここでも彼の天才的なビジネス感覚が生きている。

ちょうど、最近彼が京都の寿司屋に残した色紙の「All good things」という言葉を見たばかりなので、より感慨深い。それは、「All good things」は、All good things come to an end.という言葉の一部だからだ。「全ての善きことにも終わりがくる」の言葉とは、違って、今の所彼の残したビジネスモデルは大きな成果をあげ続けている。