愛の不時着と画面をめぐる争い

家族が、Netflixで「愛の不時着」を見たいと言うので、Netflixの契約をした。テレビのリモコンにNetflixボタンが付いているので、視聴は簡単だ。今まで契約していなかったのは、契Amazon Prime Videoだけでも見ている時間もないからだ。「愛の不時着」のように独自コンテンツがある場合は、仕方がない。

Amazon Primeは強いが

Amazon Primeはビデオだけではないので音楽なども使っているから契約を切る事は無い。Netflixは見たいものだけ見れば、契約を切ることになるだろう。しかしNetflixもさらに独自コンテンツを増やしてくるだろうから両方契約と言うふうに家族の要望で追い込まれる可能性もある。すでに話題になっている「クイーンズ・ギャンビット」も配信されているからなかなか手強い。

2020年のヒット商品

サブスクの映像配信サービスは、コロナ禍における2020年のヒット商品の1つだ。この動きについて言うとすでに何年も前から映像配信サービスは主流になりつつあった。かつてはwowowやスカパーのように放送型のものしかなかったが、近年はインターネット経由の配信サービスが続々と参入して激しい競争になっていた。我が家の近所でもTSUTAYAが閉店したのは2020年秋のことだが、すでに何年も前からあまりDVDを借りなくなってAmazon Prime Videoでのオンデマンドの方が中心になりつつあった。これは我が家だけのことではなく、多くの家庭の視聴習慣になっていた。

有料コンテンツサービスは苦戦してきた

有料放送というコンテンツサービスは、無料の地上波放送が最強という時代が続き、会員数が伸びてこなかった。wowow、スカパー、ケーブルテレビは有料サービスとして長い間、苦しい戦いをしてきている。そこに、U-NEXT、日本テレビの子会社になったHulu、dTVなどが参入し、市場を開拓してきた。近年になって、Amazon Prime Video、スポーツコンテンツのDAZN、Netflix、Disney+が参入して、競争は激しくなっている。

どこが、勝ち残るか

特にNetflixは2020年の今年、「愛の不時着」の人気もあって契約数を伸ばしている。2020年8月末時点で500万人を突破した。最大のサブスク映像配信サービスとなっている。単純に契約数だけで言えばAmazon Prime Videoが多いのだろうが、プライム会員になればVideoがただでついてくるので単純な比較はできない。それに、このところ携帯電話会社がサービスとして、Amazon Prime Videoをつけてきたので、このために会員数はさらに伸びているはずだ。

独自コンテンツの重要性

競争が激しいので、映像配信サービスにおいては独自コンテンツを持つことが強みになる。Amazon Prime Videoは、Amazon Studioの制作によるコンテンツや「バチェラー」や松本人志の番組で人気を集めている。日本では日本テレビの子会社であるHuluも、日本テレビの制作力を生かして独自コンテンツの制作に力を入れている。

DAZNが日本に参入に当たって、Jリーグと契約したことは記憶に新しい。この契約によって、スカパーは重要なスポーツコンテンツを失った。新しいところでは、Disney+は、ディズニーとスターウォーズという看板コンテンツを生かして会員獲得に力を入れるだろう。

争いは、グローバル

今後の競争は、グローバルレベルで展開しているNetflixやHulu、Disney+、Amazon Prime Videoなどが中心になってハリウッド制作のようなグローバルなコンテンツと各国ごとの独自のコンテンツ制作の二本立てで世界各国のそれぞれの市場に攻勢をかけると思われる。それによって放送系も含めた日本の映像配信サービスは苦しい戦いを強いられることになる。2021年も映像配信サービスは、家庭のテレビを含めたディスプレイをめぐる戦いを続け、テレビ放送はますます、片隅に追いやられてゆく。