クレジットカード詐欺対策

クレジットカードの詐欺から身を守ると言う記事を読んだ。アメリカではパンデミックの影響で、オンラインショッピングが増え、それにつれてクレジットカード詐欺の被害額が2019年の60億ドルから2020年は80億ドルまで増えたと言う。

アメリカの最大のショッピングシーズンであるクリスマスに向けて、今年はその買い物の3分の2がオンラインで行われると予想されているようだ。オンラインショッピングの増加の共にクレジットカードもリスクが増える。

一般的には、クレジットカードは安全な支払い方法だ。売り手と合意できないことがあったり、商品が不良品だった場合に、クレジットカードが会社に申し立てて、クレジットカード会社に解決してもらうことができる。

また、クレジットカードを盗まれたり、ハッキングにより不正に使用されたりした場合、その不正の支払いを見つけて、直ぐにクレジットカード会社に連絡すれば、カードの所有者に責任は無いか、あっても限定的だ。

さらに、犯罪的にクレジットカード番号を盗まれないようにするためには、バーチャルクレジットカードと言う仕組みがあるようだ。日本でも、各クレジットカード会社が発行している。物理的なカードがある場合と無い場合がある。

基本的には、オンラインショッピングでの利用が前提だ。本当の番号を守る仕組みが導入されていると言う。

スマホの中のアプリの形で現実の店舗でも利用できるケースもあるが、プラスティックの板のカードは発行されないので、プラスティックの板でしか支払えない店では使えない。また、カードをバーチャルで使うアプリは様々なものがあり、有料版、無料版がありiPhoneでもAndroidでも使えるようだ。

バーチャルクレジットカードでは、本当のクレジットカード番号をマスクした形でオンラインショッピングの売り手に提示する。このため、仮にそのショッピングサイトがハッキングの被害を受けても、クレジットカードの番号が流出する事は無い。

アプリでなくても、クレジットカード会社も、オンラインでカードを使う際に毎回クレジットカード会社のサイトから期間限定のナンバーを、毎回手に入れて、それで買い物をすると言う方法もある。ただ、これはその手間を考えると使う人は少ないのだろう。

Apple PayやGoogle Payもクレジットカードを使う場合の保護になる。オンラインショッピングを行う際には、本当のクレジットカード番号を使わずに買い物できるので、ショップに本当のクレジットカード番号が残る事は無い

このような安全の支払い方法を考えるのも1つの方法だ。しかし、もっと基本的なことを守る必要がある。その1つは、ギフトカード、為替、暗号通貨でしか支払えないようなお店では買い物しないと言うことだ。そのような支払い方法はお金の流れが追えないために、犯罪者が利用している可能性もある。

さらに、普段使わないお店を使う場合には、その店との名前と評判や詐欺など、いくつのキーワードを使って検索して、その店の情報を集めた方が良い。すでに問題を起こしている可能性も調べられるからだ。

もう一つは、そのサイトは、URLの頭に鍵のアイコンが付いている、つまりhttpsになっているかどうかを確認しなければいけない。もし、そうなっていなければクレジットカード番号が流出する可能性もある。

それから、一般的にありえないような価格で商品を販売しているようなサイトも要注意だ。何らかの詐欺的な目的があって販売している可能性あるからだ。

アメリカでも日本でも今後ますますオンラインショッピングは増えてくるが、その分犯罪も増える。そのために自分自身を守るためにクレジットカードの使い方は要注意だ。各社の提供しているようなバーチャルクレジットカードなども検討するのが良いかもしれない。個人的には海外のサイトなどで買い物をする際には、クレジットカードを使わずにPayPalで支払うようにしている。PayPalであれば、自分のクレジットカード番号が相手に渡ることがないからだ。

広告付き配信サービスに関する調査

テレビ放送は、映像配信サービスが増えて、大きく変わってきている。家庭で使っている機器は同じだが、そこには様々なサービスから映像が送られてくる。かつては、放送局から電波で送られてくる番組を受信するのみだったが、今はインターネットを通じて送られてくる選択肢が豊富にある。

広告の入らないNetflixのような定額映像配信サービスもあれば、広告が入る無料配信サービスもある。

広告が入る無料配信サービスについての調査がアメリカで、調査会社のHarrisと広告業界紙のAd-Ageによって行われた。

調査対象者の80%は広告が入る事は前提として受け入れているが、30分の番組に、広告は30秒のものが1回か2回までしか受け入れないと回答している。4回以上の広告を受け入れる人は7%しかいない。

しかし、この数年で数多く登場した広告付き映像配信サービスは、通常のテレビよりも広告が少ないことを売りにしているが、それでも、この調査対象者の期待よりも多い数になっている。例えばNBC UniversalのPeacockでは、30分あたりCMを5回、Warner MediaのHBO Maxでは30分に4回のCMが入る。これは、今回の調査対象者の期待から大きく外れている。

また広告の回数はプラットホームごとに違うが、それより問題になっているのは広告の内容だ。88%の調査対象者が、1度の視聴で同じ広告を何度も見ることを指摘している。これは、まだ広告主の数が少ないことも影響していると思われる。

広告のタイミングも、多くのアメリカ人は問題にしている。82%は番組の途中で広告が入るよりも、番組の前に入ることを望んでいる。これについては、当然のことだが、広告主は番組の途中に入ることを望むだろう。

今回の調査で、56%の回答者が広告を見るタイミングを選べれば、より多くの広告に注目すると答えている。しかしながら、広告付きの配信サービスではこれは難しい要求だろう。

別の質問では、55%が商品のサービスの割引などがあれば、広告に接触すると答えている。また53%は広告なしで番組を見るために、1度は広告に接触する用意があると答えている。これについては、プラットホームと広告主で対応して解決できる可能性があるかもしれない。

今回の調査で、明らかになっているのは、アメリカの家庭では63%が少なくとも1つの配信サービスを利用し、55%は通常のテレビも見ているということだ。そしてさらに、配信サービスを利用している人の半分以上は4つ以上の有料無料の配信サービスを利用している。

これがアメリカの今の状況だが、日本でも有料無料の配信サービスが増えていることから、多くの時間が配信サービスに奪い取られ、通常のテレビの視聴時間はどんどん減っていくことが予想される。この状況を踏まえて、広告主や広告業界は、広告付きの配信サービスの可能性をもう少し追求すべきなのかもしれない。アメリカの調査の回答にあったように、多くの視聴者は無料のサービスであれば、広告は入る事は、方法はともかく受け入れている。

PayPalによるPinterest買収

PayPalがPinterestを買収しようとしているようだ。その価格は450億ドル、約5兆円だ。これは現在のPinterestの株価の総額の25 %増となる。この取引が成立すれば、Salesforce.comがSlackを買収した277億ドルを超えて、今年の最大の買収となる。PayPalは、2015年にeBayから独立した会社で、その市場価値は3060億ドルもある。

PayPalとPinterestと言う不思議な組み合わせと最初は思った。しかし、考えてみれば支払いの方法は多様化しており、PayPalが創業した頃のとは様相は大きく変わっている。競合会社の登場、スマホによるQRコード決済や今後のブロックチェーン決済など、インターネット上の決済の形は大きく変えつつある。

PayPal自体も、競争にさらされて危機感を感じているのだろう。この決済市場の防衛のために、日本のPaidyやスウェーデンの iZettleの買収を最近行なっている。

今回のPinterestの計画は、決済のさらに川上の購入の場の買収と考えられる。Pinterestは他のソーシャルメディアに比べると、物品の購入に近い位置づけにある。Pinterestは、インターネット上にある写真にピンを立てるで自らのボードを作っていくサービスだ。Pinterestは、さらにショッピングの機能を付け加えて、購入できるピンを明示するようになっている。

ユーザーは、Pinterestに表示される写真を見て購入できるピンがあれば、そこから直接買うこともできる。この機能は、主流になりつつあり、Instagramを始め、多くのソーシャルメディアが直接購入できるような仕組みを導入するようになってきている。そこで登場するのが、PayPalによる決済と言うことなのだろう。

そう考えると、決済の市場を守るために、川上の購入の場を自ら所有する形での垂直的なビジネスモデルを構築しようとしている。

かつては盤石だと思われたPayPalだが、すでに様々な競争にさらされて、今回の買収も、事業拡大と言うよりも、本業の防衛と言う色彩が強いのだろう。Pinterestの月間アクティブユーザ数は、2020年7月の発表によると4億人を超えていると言う。これをPayPalの決済の顧客として取り込むことが第一の目的だ。かつては、企業は資産で買収されたが、今はその顧客が資産だ。

Pinterestには楽天が出資をしているのは有名な話だ。その出資比率は明らかにされていないが、かなりの大きな割合を持っていると考えられている。このためPinterestが2019年に上場した際には楽天の株も高値を付けた。もしPayPalによるPinterestの買収が成立した際には、楽天にも大きな売却益が入ることになり、携帯電話ネットワークの設置に力を注いでいる楽天にとっても資金的な余裕ができるのだろう。このニュースで楽天の株価も上がっているかもしれない。だが、個別株に興味はないので確認はしない。

Appleのクリーニングクロス、1,980円

昨日あたりから急に寒さを感じるようになった。週末には関西まで旅行をしたが、その時は暑くてクーラーが必要だった。それが、急な寒さだ。やはり、地球は壊れてきたのだろうか。

Appleは、月曜日にMacBook Pro 8、AirPods、HomePod miniのカラーバージョンなどを発表した。ネットでは、それぞれの製品について、解説や意見など、数多く投稿されている。概ね、好評のようだ。というか、投稿する人は、そもそもAppleファンだから、好意的な意見が多いのは当然だ。

発表された中では、やはりMacBook Proの14インチと16インチが目玉だ。Apple独自のM1ンチップを搭載して登場した。MacBook Airや小さいサイズがすでに発売されていたから、待っている人は多いだろう。

個人的に驚いたのは、CPUやディスプレイの最新機能ではなく、周辺機器をつなぐポートの数だ。HDMIポート、オーディオポート、SDカードスロットに、サンダーボルトと3つのThunderbolt 4ポートと数多く用意されている。これは今まで、積極的にポートを廃止してきたAppleのストイックな思想とは大きく変わった。何が変わったのだろうか、やはり周辺機器などのことを考えると、ポートは無いよりあったほうが良い。

個人的にはポートの数で驚いたのだが、ネットで話題になっているのは1,980円のクリーニングクロスのことだ。クリーニングクロスは、すでに2012年からAppleの純正アクセサリーとして登場している。それにしても、1,980円とはかなりの値段だ。Amazonでは同じ材質の素材のクリーニングクロスが200円程度で買える。Appleのロゴが角に型押しされているだけで10倍もの値段になっている。それでも人気のようで、アメリカでは手元に届くまで3週間から4週間かかると言うことだ。

よくわからないが、Appleのクリーニングクロスは何か材質に秘密があるのかもしれない。好意的な考え方だな、歴史的に見てAppleは良いものを作るために素材や製法にお金をかけている。スマホでも初めて1000ドル以上の価格をつけたのiPhoneだ。

MacBookの筐体などもアルミの削り出しで行うために高価だが、だから、あの優美な形が出せる。それが、デザインを製品の重要な一部として捉えたスティーブ・ジョブズの思想だった。

だから今回のクリーニングクロスについても何かそのようなこだわりがあるのではないかと考えたい。そしてそう書いている自分でも、そんな事はあり得ず、素材となる摩耗防止の布を仕入れて、Appleのロゴを型押ししただけだと思う。それが、ブランドの持つ恐ろしい力で、Amazonで売っている200円のクリーニングクロスではなく、Appleのロゴのついているクリーニングクロスが欲しくなってしまう人がたくさんいるのだ。個人の好みだから非難しているわけではないが、やはりもう少し考えた方が良いのではと思う。不要かと思ったAirTagを買ってしまった人に言う権利はなさそうだが。

1980年代の終わりから、当時はかなり高かったMacintoshを買って、使ってきているし、スマホもiPhoneを使っているし、iPadを何台も持っているので、自分自身もAppleのファンと言っていいと思うが、クリーニングクロスに1,980円を払うつもりはない。

悪玉コレステロールの累積効果

悪玉コレステロール、LEDは冠状動脈性心疾患の主要な原因であることを知られている。今回発表された研究は、それが、累積してゆく効果があるということのようだ。つまり長く悪玉コレステロールが高い状態が続くと、動脈硬化なのがどんどん悪化していく。

動脈硬化が原因で起こる冠状動脈性心疾患は、日本では死亡原因の2位、アメリカでは1位である。これは血管内にプラークが溜まってくることによって引き起こされる。プラークが溜まってきても何の症状も感じないが、ある日突然胸の痛みや心臓発作を引き起こす。そういう意味で症状を感じなくても、動脈硬化は恐ろしい結果をもたらす。

JAMA Cardiologyで、今回発表された研究は、1万8000人以上の人のLDLレベルを,16年間にわたってモニターし、健康とLDLレベルの関係を調べたものだ。この研究によれば、若くても10年でもLDLレベルの高い状態が、長く続くと冠状動脈性心臓病の可能性が高くなることを発見した。LDLレベルの低い人と比べるとそのリスクは57%も高い。

そして、脳卒中や心不全に関しては、LDLレベルが高くても影響がないと言う事も今回分かった。

アメリカでは、40歳以下の人では、LDLレベルが190以上の人が治療の対象になる。しかし今回の調査では、それよりも低いレベルでも心臓病の可能性が高まると言うことがわかった。アメリカでは、LDLレベルは100以下が標準とされているが、それに近い数字であってもリスクはあるようだ。この数値は、日本ではやや高く設定されているようで、119以下や139以下というようにばらつきがある。

今回の研究では、解剖も行っているようで、若ければ、10代や20代でも冠状動脈の硬化が発見されるケースもあると言う。若い時からLDLのレベルが高いと、それだけ長く冠状動脈は影響受けるため、できるだけ早くLDLレベルを低くする必要がある。

アメリカの標準の100以下も、日本の標準の119以下や137以下を、長年にわたって超えてきている。ということは、かなりの確率で累積効果で、冠状動脈の硬化が考えられる。

コロナ禍がもたらした影響は様々あるが、会食が減ったことが1つの良い点だ。その結果多分LDLコレステロールレベルも、今年の初めには少し下がった。それでも、アメリカや日本の推奨水準を超えているので、もう少し下げる取り組みが必要そうだ。

木星のトロヤ群観測船、ルーシー

中国が宇宙ステーションの建設を開始したというニュースを先週見た。来年には建設が完了するようで、独自の宇宙ステーションを持つと言う意味で、アメリカやロシアよりも積極的に宇宙開発に取り組んでいる。

今週、ニュースになったロシアの取り組みは、中国とは少し違っている。ISSで映画の撮影行っていたということだ。女優や監督などが12日間、国際宇宙ステーション、ISSに滞在して「ザ・チャレンジ」と言う、医者が宇宙で宇宙飛行士を救う内容の映画の撮影を行っていた。ロシアは宇宙開発では様々な点でアメリカに先行してきた。今回は、劇場映画の撮影と言うことで、またアメリカに一歩先んじたことになる。

このところ、宇宙と言えば、政府が任命した宇宙飛行士以外の民間人の宇宙旅行が話題になっている。つい最近もスタートレックのキャプテン・カークを演じたウイリアム・シャトナーが、Amazonのブルー・オリジンで宇宙旅行したばかりだ。ヴァージン・グループのヴァージン・ギャラクティックもオーナーのリチャード・ブランソンなどを乗せたロケットで7月に宇宙旅行した。このように宇宙旅行について、たくさんの話題があるが、アメリカのNASAの話を聞かないと思っていたら、久々にNASAの宇宙計画のニュースが出ていた。

NASAの最新の宇宙開発計画は、木星のトロヤ群の研究だった。宇宙ステーションの開発や、宇宙での映画撮影、民間人の宇宙旅行等に比べるとやや地味な計画だ。だが、太陽型の誕生の秘密を探ると言う非常に真面目なテーマだということだ。

木星のトロヤ群と言うのは初めて聞いたが、太陽系の木星と同じ軌道上にたくさんの隕石が存在するそうだ。これは太陽系誕生の際の星の残骸と考えられており、これを研究することにより太陽系の誕生の秘密はわかるかもしれないと言う。

木星のトロヤ群は、遥か彼方の木星と同じ軌道上持っているため地球からは観測が非常に難しい。それで木星軌道までのロケット打ち上げて観測を行うと言う。

はやぶさのように、隕石の標本を採取して戻るのではなく、ロケットに搭載しているカメラなどを使って、高精細の画像を撮影したり、隕石の表面の赤外線を調べたり、太陽の熱に光に当たって熱が上昇したり下降したりする所要時間を調べたりすると言うことだ。

少し華やかさに欠けるようにも思うが、宇宙の秘密を知ると言う意味では重要な計画なのだろう。この計画に使われるロケットはルーシーと名付けられている。ルーシーとは、320万年前の人類の先祖の化石である。この化石の研究により、人類の遥か昔の姿は明らかになった。その当時の人類は1メートルにも満たない、小さな体を持つ生き物で、多くの時間を木の上で過ごしていたと言うことがわかっている。その時代の人類は、地上で生きていくにはあまりにも弱く、猛獣から身を守るために木の上で過ごしていた。

化石のルーシーの話はさておき、ルーシーと名付けられたこのロケットは、小型自動車ほどの大きさで、12年かけて、木星の軌道上の隕石の研究を行う。木星の軌道上にある隕石は100万個程度と推定されており、地球から観測できるのは1万個程度だと言うことだ。ルーシーは、一度木星軌道まで飛び、そこから、一旦軌道の直径を戻って、太陽と地球を周回して、また木星軌道まで戻る。木星は遥か彼方を公転しているために、12年かけて太陽を回っている。つまり木星での1年は地球では12年かかると言うことだ。

一度、木星軌道まで達した後で、太陽と地球を周回して戻ると、最初に観測した隕石群とは、軌道の反対側の隕石群の観察が行えるということのようだ。それで、ルーシーの旅は12年間続く。

このルーシーの記事の中に、NASAの今後の計画が出ており、次は火星の有人飛行かと期待して見てみると、このルーシーの計画のように非常に真面目だが地味な計画ばかりだった。ただし一件だけ目を引いたのは、隕石の軌道を変える実験を行うと言うことが含まれていた。

これは、映画でよく見るように巨大隕石が地球に衝突するようなことが、もし起こったときに、隕石の軌道を変えて、それに対処するための実験だと言うことだ。これについては確かに、地球や人類にとっては、非常に重要な実験だ。火星の有人飛行などよりも先に行ってもらいたいものだ。できれば世界中の国が資金を集めてこのNASAの計画に協力するのは良い。いつか起こるかもしれない災害への、保険のようなものだからだ。

川崎ブレイブサンダースのSNSマーケティング

日経にBリーグの川崎ブレイブサンダースがSNSを活用してマーケティングに成功している記事が出ていた。SNSの特性とコンテンツのアイディアが紹介されており、スポーツ団体でなくても参考になる良い記事だ。

Bリーグは新体制が発足して常に6年になるが、各地で徐々に元気を集め、試合平均では4000人から5000人の観客を集めている。そもそも、バスケットボールは競技人口の多いスポーツなので当然といえば当然だが、Bリーグ発足までは、内部のゴタゴタであまりうまく行っていなかった。

Bリーグの発表ではコロナ禍前のの2019年―2020年シーズンでは280万人の観客を集めたと言うことだ。競技人口が200万人を超えていることを考えるとまだまだ、成長の余地はある。Bリーグのなかでも、千葉ジェッツは様々なマーケティング活動が成功して何年もリーグトップの観客動員数を達成している。その話も面白そうだが、今回の日経の記事に載っていたのは川崎ブレイブサンダースで、SNSやデジタルマーケティングを活用して平均来場者数は2018年にDeNAが東芝から経営権を買収しした後1.5倍まで、観客数を伸ばし、リーグ2位になったという。それ以前は3位だから、驚異的な伸びとまではいかないが、着実に成果を上げていると言う事のようだ。

コロナ禍による入場制限のために、現在はキャパの半分しか収容できないために観客動員数が減っているが、ホームゲームの平均稼働率は制限人数の90%を超えてリーグ1位となっているという。

この原動力はソーシャルメディアマーケティングと言うことで、Bリーグ・アワードで、2020から2021年においてソーシャルメディア最優秀クラブを受賞した。

日経の記事によれば、Twitterのフォロワーは7万1,000人、Instagramは4万3,700人、Facebookは9,700人、YouTubeは8万8,600人となっていると言う。Facebookの人数だけが、他と比べて少ないのは、Facebookの利用者の平均年齢が高く、あまりバスケットボールに関心がない層が中心ということと、川崎ブレイブサンダースの戦略的なSNS活用の結果と考えられる。

この記事で、川崎ブレイブサンダースのデジタル戦略として紹介されていたSNSの特性に合わせた使い分けが興味深い。

SNSを行動面のロイヤリティーと感情面のロイヤリティーでマッピングして、その特性に合わせてSNSを活用している。YouTubeやTikTokは行動面、感情面どちらでも低い位置にあり、認知拡大や新規ファン獲得に活用している。LINE、 Twitter、 Instagramは行動面、感情面のロイヤリティーどちらも中位で、ファンへの情報共有やプレゼント企画に活用している。そしてFacebookとFantsは行動面、感情面のロイヤリティーがどちらも高く、オンラインサロンとして熱狂的なファン向けと選手との交流に活用していると言うことだ。

このSNSの使い分けは感覚的には理解できる。しかしこのように明確に整理されたものを見たことはないので非常に新鮮で、目を開かされた。

スポーツマーケティングでは、熱いファンの対応が重要であるのと同時に、新規を、どう開拓するかが重要となる。川崎ブレイブサンダースは、YouTubeやTikTokを使って新規獲得認知拡大を意識して使っている。これは、この動画共有メディアの特性やコンテンツの特性を考えると非常にしっくりくる。

記事ではバスケットボールとYouTubeの相性の良さが紹介され、指摘されている。ブレイブサンダースのYouTubeチャンネルは、2016年に解説されたが、登録者は、たった3000人程度だった。それがDeNAが買収して、新たに様々なコンテンツを投入した結果、今の9万人近い登録者数を達成している。

コンテンツの例としては、「~してみた」といった挑戦系動画とか、選手のプライベート動画などエンターテイメントに徹した動画を投稿したと言うことだ。

さらに川崎ブレイブサンダースは、YouTubeのコンテンツを強化するために、クリエイター・インフルエンサー・マネジメントのUUUMとパートナー契約を結び、UUUM所属のはじめしゃちょーや水溜りボンドのカンタなど人気YouTuberとのコラボ動画も制作していると言うことで、これらも新しいファンの獲得につながるコンテンツとなっているのだろう。

また吉本興業との連携もあり、吉本所属のタレントのとのコラボ動画を制作して、バスケットボールの枠を超えたような動画を制作して、認知の拡大を図っている。これも、スポーツと言うコンテンツの強さと限界を知り、それを超えて、一般の人まで認知を拡大しようとする試みだ。吉本芸人のようなタレントとのコラボと言うのは非常に良いアイディアだと思う。実際ラグビーの仕事をしていた時も、実現はできなかったが吉本興業とは様々な取り組みについて議論をしたことがあった。予算や優先順位の問題で、組織内での調整がうまくいかず実現できなかったことは残念だった。

記事の中では、チケットの新規購入者の50%がYouTubeを見ていると言うデータがあると言う。駅の交通広告の効果は高くても20%と言うことで、その差は2倍だと言う。これは、YouTubeと言うメディアの巨大さと、動画によるコンテンツの魅力と言う意味で、非常に理解しやすい結果だ。新規顧客を獲得するようなプロモーションでは、写真と試合の情報を提示するだけでは魅力を提示することが難しいであろう。

川崎ブレイブサンダースの行っているプロモーションは、SNSの特性を理解した上で、コンテンツの制作に力をいれていて、有効な戦略だ。スポーツのマーケティングは、熱狂的なファンの維持と新規の獲得という2つの戦線があり、これの同時進行が重要なので、以前より考えていたことと同じで納得できる。一般企業にも参考になるSNSマーケティングだ。

Amazonが広告主向けキャンペーンを実施

Amazonが広告事業についての、広告主向けキャンペーンを行っている。NYのタイムズスクエアに巨大なLED広告を設置するなど、大規模なものだ。その広告コピーは「Your bland, their world」。NFLの放送権を取得すなどAmazonの持つプラットフォームに注目が集まっているから良いタイミングだ。

アメリカの国技のアメリカンフットボールの木曜日に行われる試合について、2023年からは普通のテレビでは視聴できなくなる。Amazonが放送権を独占的に取得した。

NFLの放送権は、日曜日の昼間の試合はCBSとFOXがデジタル権も含めて持ち、NBCが日曜日の夜の試合。月曜日の「マンデー・ナイト・フットボール」ESPNが以前より持っていて、ABCでの同時放送とオンラインを含めて放送している。今回、Amazonが契約したのは木曜日の試合で、契約は2023年からの10年間だNFLの権利は今まではテレビ局が取得して、デジタルに展開するケースもあったが、オンライン・ストリーミングの会社が独占的に取得するのは初めてのケースだ。

アメリカンフットボールと言うアメリカにおける重要なコンテンツを、ストリーミングで見ると言うことになると、視聴者の習慣が変わる可能性がある。ストリーミングでNFLを見るようになると、他のコンテンツもストリーミングで見る習慣が始まってゆくのだろう。

Amazonは以前より単なる物販業ではなくなっている。また日本では権利取得の関係で見られないものもあるが既にAmazon Prime Video、 IMDb TV、ファイアTV、Twichという、多くのストリーミングサービスのチャネルを持つ。これらのストリーミングサービスの広告事業や、オンライン販売のサイトでの広告事業も含めて、2021年第二四半期の広告の売り上げは80億ドルに達している。これは前年同期の83 %増と言う驚異的な伸びだ。市場の規模が違うとは言え日本のテレビ局の広告売り上げ額は、昨年年間で1番多い日本テレビでも2863億円だから、四半期で9000億円近い売り上げのアマゾンは、日本テレビの年間広告売り上げの3倍以上を四半期で稼ぐと言うことになる。つまり年間では12倍以上だ。

Amazoはすでに広告事業でも、GoogleとFacebookに次ぐ位置にいる。今回のキャンペーンは、これにさらに広告主を呼び込むためのものだ。

今はアメリカに限定されているAmazxonの広告付きストリーミングサービスが、日本を含めて海外まで展開されるとこの売り上げはさらに伸びると思われる。

ジャック・フィニイ 「ふりだしに戻る」

スティーブン・キングの11/22/63を読んだ際に、その本のあとがきで彼が読むべき本としてあげていた ジャック・フィニイ 「ふりだしに戻る」をやっと読んだ。感想はどちらかというと微妙。

ジャック・フィニイ の作品はいくつか映画化されているようだが、驚いたのは、映画の『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』の原作を書いていたことだ。

 ちっと微妙の理由は、二つある。タイムトラベルものだから、いずれにしても非科学的的なのだが、ある程度の納得がほしいということと、ストーリー展開は平凡かなという感じがするからだ。

良い点は19世紀のニューヨークの雰囲気が丁寧に書きこまれていて、リアリティをもって田園時代のニューヨークを感じられることだ。よく歩いていたような場所が農場で鶏や豚が飼われていたなどは知識としては理解できても、考え難いが、うまく読まされる。

セントラルパークはニューヨークの郊外の豚が飼われているような湿地帯を土壌改良をして公園を造ったと読んだことが以前あったが、この小説の舞台の1882年より少し前のことで、小説にはすでに造園されたセントラルパークが登場する。

納得の問題だが、くどくど説得力のない説明をするより、スティーブン・キングの小説のように1行で過去にいける穴がありましたというように一気にフィクションだからということで、そこを乗り越えるという技もあるし、たとえばマイケル・クライトンのように一見科学的な説明をするという技もある。この小説の書かれた1970年代の時代背景があるのかもしれないが、説得力がなくて説明が長いのでなかなか小説に入れなかった。そのタイムトラベルの仕組みに納得感がないので、冒頭から少しもやもやして、それがストーリーに入っていけない原因となった。

この小説は、そういう疑似科学的説明とかどんでん返しのストーリー展開ということでなく、19世紀のニューヨークの雰囲気を感じる小説と読めばそれは面白い。スケッチや当時の写真も挟み込まれていて感じがよくわかる。

いくつか、面白かったのは、2番街に the Second Avenue Elという高架鉄道が走っていて、Elと呼ばれていたこと。これは全く知らなかった。高架鉄道と言えばシカゴだが、あんな雰囲気だったのか。

それから、フラットアイアンビルがまだ未建設で、その前のマジソン公園に自由の女神の腕だけが置かれていて建築のための寄付が募られていたこと。前に読んだが、自由の女神は一度に全部造られたわけではなく、部分を分けて造られ、あとで組み立てられたことが、ここでも語られる。

Jウォールター・トンプソンがたった一人で広告会社を始めていて小さなオフィスで営業しているが、主人公がその人に会社はうまくいきますよと教えたくなってしまうこと。主人公も広告を仕事としている設定だから、この一人の会社が、世界一の広告会社として成功するということがリアリティを持って語られる。この小説が書かれた時には多分、世界一の規模だったはずだ。

小説の重要な舞台はダコタハウスとグラマシーパークだが、どちらも雰囲気は変わっていないだろう。働いていた会社がグラマシーパークのそばだったのでよくその公園の周辺を歩いたが、住人以外は鍵を持っていないので中に入ったことはないが、見渡せるほどの小さな公園なのでランチタイムとか夜とかによく公園のそばを歩いていたが、小説の時代とは1世紀以上離れていたが景色はあまり変わっていないはずだ。

この小説を読んだので、あとはタイムトラベルで読みたいのは「夏への扉」か。たしか高校生の時に読んだ気がするが、もう一度読もうと思っている。

減塩について

大学からの帰宅の時は、すでに薄暗く街灯や家々の明かりが目立つようになってきた。気がつくと、すでに10月中旬。最初の1週間がオンライン授業であったが、すでに今期も第3週が終わる。

数日前に、食塩摂取量の事を書いた。偶然ではないと思うが、アメリカのFDAがアメリカ人の食塩の摂取基準を、3.4グラムから3グラムに引き下げるガイドラインの発表が、昨日されていた。

引き下げの理由は、食塩の過剰摂取が引き起こす心臓発作、脳卒中、腎不全などの抑制だ。FDAは、健康的な食塩摂取の上限を2.3グラムとしていることを今回知った。ガイドラインの改定は、この理想の摂取量に近づけるために、現在の平均的な摂取量でる3.4グラムを、3グラムまで引き下げることを当面の目標にすると言う。たった0.4グラムの引き下げだが、先日の研究発表にあったように、それだけの量を少なくするだけでも健康維持に大きな効果を発揮することがわかっている。

それにしても、理想的な摂取量は1日2.3グラムだと言うことに驚く。2.3グラムと言えば、日本人では一食でこれを超えることが多い。日本人の平均摂取量は約10グラムと言われているので、アメリカの接種ガイドラインに合わせれば3分の1以下にしなければいけないし、理想的な摂取量であれば5分の1近くまで下げなければいけないと言うことになる。

ここで疑問が出る。食塩が健康に悪いとすれば、アメリカ人の3倍以上の食塩を摂取している日本人がどうしてアメリカ人よりも長寿なのだろうか。食塩摂取量以外の要因もあるにしても、アメリカの理想的な摂取量の5倍近い食塩をとる日本人は、アメリカ人より長寿であることの理由はなんだろうか。

日本の厚生労働省も2020年にガイドラインを改定して、1日の食塩摂取量それまでの6.5グラムから6グラムに変更している。仮に、この基準が守られたとしても今回のアメリカのFDAの基準の倍だ。これだけの食塩を摂取しても、健康に悪い影響を与えないような要因があるのだろうか。

健康に良いとされる日本食の弱点は食塩が多い事だ。厚生労働省が、今の日本人の平均的な摂取量の10グラムを6グラムに減らすことを推奨するのであれば、もう少し減塩のためのレシピを開発して発表するとか、減塩の啓蒙活動を行うべきかと考える。それにより、健康保険が支払う医療費が大きく削減できる。