月曜日, 8月 8, 2022

無情

安倍元首相が亡くなられた。亡くなられたと言うよりも暗殺された。日本でこのようなことが起こるとは信じがたい。経済的に停滞していても、安全で清潔な国と言うのは日本が誇るべき長所である。その国で元首相が暗殺されたのである。昨日より報道機関はこのニュース一色になった。

普段は昼間にニュースなど見る事はないので知らなかったのだが、学生に教えられて驚いた。あまりの衝撃で声が出なかった。

ラグビーワールドカップの仕事をしているときには、何度も安倍元首相にお目にかかっている。お目にかかると言うよりも、末席にいたと言う言葉の方が正しいのだが、それでも同じ空間を共有して話を聞いていた。大会に関連して様々なイベントにもご協力をいただいている。オリンピックの影に隠れがちなラグビーワールドカップにとって、首相の存在は大きい。関連行事や大会に首相が出席するだけで、大会としての権威がつく。そのために何度もお願いをして、出席いただいていた。秘書官との打ち合わせのために、何度も首相官邸に行き、首相にお願いすることを説明した。また、写真撮影の際にも、私のお願いにも快く応えてくれる人柄でもあった。

個人的には政治信条が違うので、相容れない部分も大きい。だが、それとは関係なく、暗殺されたと言う痛ましい事件については気持ちが塞ぐ。

各報道機関も追悼記事でいっぱいになっている。そして功績としてアベノミクスによる経済政策や外交面での功績が挙げられている。当然のことながら、このような記事の中で「森かけ桜」の問題など、首相在任中の問題の暗の部分については言及は無い。論としては人を正しく評価するためには明と暗を正しく記すべきと思うが、情としてはそのようなことができない。ましてや、この悲劇的な出来事の後だ。これは、個人としては理解できても報道機関としてはどうだろうか。

報道では SPは1名と書かれているが、これは奈良県だったからなのだろうか。サッカーのワールドカップの招致の際に宮沢元首相に何度か登場願ったことがあった。その際にSPの人と話をしたのは、通常は1名のSPが先乗りで現場に来て、もう1名は車に同乗してくると言うことだった。現職の首相や大臣であれば5名程度のSPがいるが、元首相になると当然人数が減る。宮沢元首相には2名に対して、今回はなぜ1名だったのか。出張を伴うからなのだろうか。映像を見ていて、犯人が背後に近づくのを誰も止めなかったのは不思議に思った。だが、警護が1名であれば前方の群衆のほうに注意が向いていて、背後には気がつかなかったのかもしれない。

暗殺など、とんでもない出来事だ。67歳での逝去で、ご本人やご家族のやり残したと思っていることを考えると、あまりにも悲しい。ラグビーワールドカップの際のご協力に改めて感謝するとともに、ご冥福をお祈りする。

Shogohttps://leicaleica.jp
大学教授 研究テーマは、メディア、マーケティング、サブカル。趣味は、写真、海外テレビドラマ、ミステリ、写真。流行っていないもの限定の嗅覚で生きています。
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