月曜日, 6月 27, 2022
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「謀反のお知らせ」

「ふるさと納税」の返礼品は、名産品や美味しい食べ物が多くとても好評だ。以前は、高額景品や転売などで問題になったこともある。最近では、名産とは関係ない、アマゾンギフト券を返礼品にして裁判まで行った泉佐野市の事例もある。自治体にとっては税収を増やすために様々な企画やアイディアが出されてきた。それが行きすぎて問題になっているにせよ、「ふるさと納税」の基本的な考えとしては、出身地や応援したい自治体への納税ということで意味はあると思っている。

返礼品の競争になって本来の意味が失われている、行きすぎた現状は泉佐野市の事例でも明らかだ。そこに、素晴らしい返礼品が登場した。京都府福知山市の「光秀からのハガキ」だ。「謀反・下克上に関する大切なお知らせです」、「責任を負いかねます」、「成功しても長期政権を保証するものではありません」などとウィットに富んだ葉書が届く。「ふるさと納税」も3000円からで、寄付すると「明智光秀 × 福知山サポーター」になり、ハガキと同時に「福知山城天守閣」と「福知山光秀ミュージアム」の無料入場券も届く。高額の返礼品や食べ物でなく、本当に福知山市との縁ができる返礼品になっている。大河ドラマで話題になっているということもあるが、お金をかけずにアイディアだけで多くに人の心を動かす、素晴らしいマーケティングだ。すでに目標を達成しているということも納得できる。

マーケティングの基本や人の心にどれだけ届き、行動を促せるかだ。その意味で、この企画はマーケティングの勝利だ。

Shogohttps://leicaleica.jp
大学教授 研究テーマは、メディア、マーケティング、サブカル。趣味は、写真、海外テレビドラマ、ミステリ、写真。流行っていないもの限定の嗅覚で生きています。
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