月曜日, 6月 27, 2022
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Appleのプライバシー保護

AppleとEpic Gamesの『フォートナイト』のApp Storeからの締め出しを巡る騒動は法廷へと部隊を移している。初公判が開かれ、Epic Gamesは、App Storeへの復帰と、 Epic Games のゲームエンジン「Unreal Engine」をAppleを通じて他の開発者が利用することの差し止めを要求した。初公判では、Appleの主張を認め、App Storeへの復帰要求は却下、ゲームエンジンの他社の利用停止は認められた。どちらも一勝一敗。当分、裁判は続きそうだ。

一方、Facebookは、時期iOSのプライバシー保護の変更についてコメントを出した。FacebookはiPhoneの個人情報の収集をやめると公表し、結果としてiPhone利用者への広告配信に影響が出るだろうと警告している。iPhone利用者のウエブでの行動履歴が広告主などの第三者に提供されないような仕様の変更で、これによりFacebookだけでなく、Instagram, WhatsApp や Messengerを利用して、iPhoneの履歴を元にして広告を配信することができなくなる。

Appleはユーザーのプライバシー保護を強化していて、ブラウザー「SAFARI」では第三者クッキーの提供ができなくなるように仕様を変更している。Appleの主張によれば、今回のiPhoneの仕様変更も同様だが、広告主は、iPhoneの履歴からではなく、直接ユーザーから許可を取ってデータを利用すべきだと主張しているのである。

このAppleの主張はリーズナブルだ。第三者クッキーの利用についてはアクセスしたサイトで許可をとることが求められているが、これでは不十分で、直接、広告主はユーザーから許可を取るべきだという主張は論理的に正しい。

Appleは過去にも刑事事件に関連して、iPhoneのロック解除を要請されたが断ったこともあり、ユーザーのプライバシー保護には慎重な態度を取っている。

今回のAppleによるiPhoneでの第三者クッキーのデータの利用ができなくなると、広告主、広告業界では大きな影響が出る。新たにクッキーの利用許可を取らなければいけないので煩雑になり、また効率も大幅に低下する。ただし、ユーザーの立場からするとプライバシーが保護されるということなので、むしろ好ましい変更と言える。

Shogohttps://leicaleica.jp
大学教授 研究テーマは、メディア、マーケティング、サブカル。趣味は、写真、海外テレビドラマ、ミステリ、写真。流行っていないもの限定の嗅覚で生きています。
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