金曜日, 5月 27, 2022
ホームスポーツVISAがFIFA女子ワールドカップ2023の契約発表

VISAがFIFA女子ワールドカップ2023の契約発表

FIFAワールドカップのアジア最終予選で日本代表は苦しい戦いを続けている。だが心配した中国戦で2対0の快勝。グループ2位となった。これで次のサウジ戦に勝てば、カタール行きが決定だ。

今回のカタールでの大会が、長く続いてきたFIFAワールドカップのスポンサーシップ構造の最終回となる。歴史的にFIFAは、男子のFIFAワールドカップを中心に、それ以外のFIFA主催大会を含む4年契約のスポンサーシップとして販売されていた。つまり、男子のFIFAワールドカップのおまけとして女子やユースの大会がついていたのだ。それは大会の価値として、男子のFIFAワールドカップ以外はスポンサーシップの販売が難しいと言う判断に基づいていたのだと思われる。

そのスポンサーシップの構造を根本から変える決定が昨年12月にされている。今まで一括だったFIFAのスポンサーシップは3つのカテゴリーに分割された。このために、FIFAワールドカップ2026(カナダ、メキシコ、米国)、FIFA女子ワールドカップ2023(オーストラリア、ニュージーランド)とeスポーツ・ゲームは、これまでのように一括ではなく、3つの独立しとしとしたスポンサーシップとして販売される。

FIFAは、この際に女子サッカーの平等性を強調するリリースを出している。 女子ワールドカップの人気が高まり、その側面はあるにせよ、あまりにも巨額になったスポンサーシップ権利料を少し軽くしつつ、FIFAとしての利益を最大化する方策なのではと思っている。

賢明にも取り込んだeスポーツ・ゲームでは、今までのFIFAワールドカップとは違う業種や種類のスポンサーが登場することが想定される。これに対応するために、男子女子のFIFAワールドカップとは別のスポンサーシップのカテゴリーを作る必要があったのではないかとも思う。

2026年以降の新しいスポンサーシップ構造については、すでに昨年の発表の時点では、2026年まで契約しているアディダス、コカコーラ、万達ワンダには説明があり、同意が取れているもののだろう。

2022年までの契約であったVISAは、FIFA女子ワールドカップ2023のスポンサーシップの権利を取得したと今週、発表している。報道では、その権利金は2,000万ドルだと言う。

VISAは2022年まで今までのFIFA大会4年分一括の8年契約を行い、その一周期4年間のパッケージは8,500万ドルと言われている。円で言えば95億円程度。この契約は今までのFIFAが主催するすべての大会の権利が含まれており、これには女子ワールドカップも当然入っていた。

VISAの契約が2022年までだったために、新しいスポンサーシップ構造への過渡期として、今回の女子ワールドカップ契約の第一号となったとものと思われる。当然そこには、とりあえず、今後の女子ワールドカップのスポンサーシップの優先権が含まれているはずだ。だが、VISAにとって、本番はこれから始まる男子の2026年以降のスポンサーシップ交渉だ。

個人的に関わったFIFAとの契約の顛末を考えると、辛いことばかりだった。だが、他のことと同様に、嫌なことはどんどん忘れるので、今となっては懐かしい気さえする。きっと、VISAも含めて多くの企業で、今も細かい交渉や契約書のチェックなど多くの人が関わって行われているのだろうと想像する。

Shogohttps://leicaleica.jp
大学教授 研究テーマは、メディア、マーケティング、サブカル。趣味は、写真、海外テレビドラマ、ミステリ、写真。流行っていないもの限定の嗅覚で生きています。
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